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今日も遠征、そして画像断について

2012/02/29

 おはようございます。今日は4年に1度の2月29日ですね。

  昨日は研修会の事後に関する挨拶や相談、問題処理に忙殺されました。来月も引き続き実り多い勉強の場にしたいものです。

 さて、既に月曜から病院まわりは続いています。今日は神奈川県藤沢市~埼玉県川越市、移動距離もけっこうなものです。その合間、移動時間に様々な事務を消化させます。日々の足を使った業務が強固な医療ネットワークを作り上げるものと思います。頑張らねば!
 

 先日、講義でレントゲンやMRIの画像断について解説しました。絵が下手だの不評を買いましたので、少しリベンジ。ネットでよい絵を見つけました。

        ← これじゃダメか・・・
 

赤: 矢状断          青: 冠状断        緑:水平断
   (Sagittal plane)       (Coronal plane)      (Transverse plane)

         

 
 読影医と会話をする上で基本知識です。これだけは押さえておきたいところ。
  

弁護士研修会 2日目

2012/02/28

 前日の懇親会の疲れか、地味なテーマのせいか2日目は静かな幕開け、「高次脳機能障害」を丸一日集中講座です。

 この一日全4コマの講師は不肖私が務めさせていただきました。この1年間で高次脳機能障害の被害者対応は2ケタ。必然、最新の認定内容や判例、現在進行中の案件・情報を開陳です。

   ← 少しドヤ顔です 
                      

<1時限目>

・高次脳機能障害とは

・立証ビデオによる実例紹介(3 件)

・等級認定と裁判におけるビデオ提出の効果
 
 
<2時限目>

・3要件(画像所見、意識障害の所見、外傷名)

     ←びまん性軸索損傷の画像を解説

・医療現場の実情と問題点(治療先と検査先)

・必要書類(診断書、添付書類)の作成方法
 

<3時限目>

・神経心理学検査 集中解説

  実際に体験していただきました。

 ( トレイル・メイキング・テスト)   (ウェスコンシン・カード・ソーティング・テスト) 
      
     眠気覚ましになった?      代表して〇〇先生に。成績は◎!素晴らしい前頭葉です
 

<4時限目>

・平成23年4月新認定システム

・要求される画像

・MTBIとの区別

・質疑応答

  ← 全国の弁護士から鋭い質問が・・(汗)
 

 このような講師経験は人生初めてと思います。やはり不慣れな点、至らない点、勉強不足の点、反省しきりです。特に想像以上に高次脳機能障害の受任経験のある弁護士先生が少なかった為、少し距離感のあるテーマとなったかもしれません。それでも現在受任中の先生とは昼食中も熱く意見交換が続きました。

 日々の実務経験も大事ですが、このように振り返って講義としてまとめた結果、さらに理解が深まり、新たな発見をも見出すことができました。今後も継続して講習・講座をやっていく必要性を実感しております。

 今回、勉強の機会を与えて下さいました弁護士の先生方に感謝です。そして立案された船井総研の出口さん、現場で奔走して下さった菅野さんとスタッフの皆様には大変お世話になったとこの場で御礼を申し上げます。

 来月の各論については講義を受ける側に戻って勉強させて頂きます。
 ご参加の先生の皆さん、来月もよろしくお願いします。 

弁護士研修会 1日目

2012/02/27

 2/25-26 東京 ベルサール丸の内 にて「交通事故・後遺障害認定実務講座」を開催しました。

 NPO法人交通事故110番と全国の協力行政行政書士・MCが集結、船井総研さんの協力での大研修会となりました。今月の2日間、3月の2日間の合計4日間のプログラムで、のべ50人を超える弁護士先生が参加します。

 内容を紹介します。

<1日目>

1、交通事故と後遺障害

・ 「弁護士事務所の抱える問題・課題、取組、連携体制について」

  川崎先生 (よつば総合法律事務所)

・ 保険会社の対応について  山崎先生(茨城:行政書士)

・ 行政書士事務所の対応について   佐井先生(神戸:行政書士) 

2、 外傷性頚部症候群   宮尾先生 (NPO交通事故110番)  

・ 深部腱反射の実演 亀井先生(MC)

・ 12級認定について 杉本先生(MC)

  このようにイントロダクションから多方面の先生の講義が続き、会場の熱気はすごいものでした。そして各論解説の1発目、後遺障害最大勢力である「ムチウチ」がスタート。どの弁護士事務所でも「ムチウチ」の相談者の対応に苦慮が続いています。食い入るように腱反射の実演に見入ってました。そして今まで判然としなかった14級と12級の認定基準の違いや、認定までの必要な検査を把握して頂けたようです。きっと弁護士先生の被害者対応力の向上になったと思います。

     ← 熱弁!山崎先生
 
 初日終了後は懇親会の開催、全国の弁護士、行政書士の交流と機会となり、大変有意義な時間となりました。この2日間で後遺障害の質問だけではなく、早くも具体的案件の紹介や研修会講師の依頼が相次ぎました。モテモテです。
 
 明日は私が担当した「高次脳機能障害」集中講座について報告します。

 

12級13号:頸椎捻挫(40代男性・栃木県)

【事案】

交差点での正面衝突事故。共同不法行為では無いものの1年前にも交通事故の被害を受け、弁護士対応とされている。憔悴し切っての相談。

【問題点】

医療機関同行によって協力的なドクターであることが判明。自覚症状、神経学的所見に一貫性があるとの説明を受ける。他覚的所見次第では12級13号の可能性有りと踏んだ担当行政書士が、北関東地域で最も頼りとする医療機関でのMRI撮影をコーディネート。

【立証のポイント】

撮影された画像は以下の通り。

(T2 矢状断)

(T2 水平断)

C6右優位の画像所見を得て被害者請求。やられ損では終わらせない12級13号の認定を受けて弁護士に案件を引き継いだ。12級認定に足るレベルの画像所見とはどのようなものか?他の方に参考にしていただければうれしい、とは被害者様の弁。

 (平成24年2月) 

併合14級:頸椎捻挫(20代男性・茨城県)

【事案】

2回の追突を受けた異時共同不法行為の事案。

【問題点】

脊椎の専門医により手術適応との診断を受けるものの、体重が障害となり手術不可。ダイエット作戦を開始したものの断念。14級9号を目指して被害者請求を行う。

調査事務所の担当者より、あと一押しがあれば認定可能。2回ほど通院した病院に医療照会をかけるので結論に時間がかかるとの連絡。

【解決のポイント】

後から医療照会をかけた病院が回答をよこさず、しかしそれを待たずに結論を出せば非該当とのこと。調査事務所担当者に平謝りで時間を確保してもらい、担当行政書士・被害者がタッグを組んで医療機関に回答を急ぐよう必死の依頼。その後9ヶ月ほどかかり、いよいよ待てないと担当行政書士が医療機関に怒りの一撃。やっと戻った医療照会に、認定に足るだけの自覚症状の記載があり、何とか併合14級にこぎつける。調査事務所のホンネ・裏の事情が色々わかった事件であった。

(平成24年2月) 

14級9号:頸椎捻挫(20代男性・茨城県)

【事案】

基本的な追突事故。

【問題点】

被害者自身で徹底的に学習を重ね、○○病院への通院?メディカルスキャニング? お客様本当はプロなのではありませんか? という徹底的な立証。問題点と言えば行政書士が担当する仕事が無いくらいのもの。

【立証のポイント】

成功報酬ナシで手続きの最終チェックのみ受任。当然のごとく14級9号が認定され、現在は弁護士対応中。ここから先、その辺の行政書士事務所では「弁護士に頼むなんてとんでもない!私がやりますよ!!」というインチキな対応を受けるのかと思うと、もっと私たちが頑張らなければいけないと気持ちに熱がこもる。

(平成24年1月) 

これから銀座入り

2012/02/24

 明日からの研修会に備えて会場入りします。会場は有楽町です。例によって荷物満載です。

今日の業務日誌はお休み、来週からこの研修会のレポートをUPします。


 
   書籍、模型、画像、CG・・・色々と準備が必要です。

高次脳機能障害講座、レジュメ鋭意作成中!

2012/02/23

 必死のパッチ、110番用語と化していますが、現在まさにその状態。

 研修に参加した先生方に楽しんでいただけるような、もとい、業務の役に立つような内容を練っています。つかみどころのない「高次脳機能障害」を五感で(味、匂いはありませんが)感じていただきたいと思っています。

 レジュメの一部を掲載します。
 

集中解説 神経心理学検査

高次脳機能障害の程度を判定するには、大きく分けて4つの能力の低下を計ります。

意思疎通能力 (認知力、言語力、記銘・記憶力) 
問題解決能力 (理解力、判断能力)
遂行能力 (作業負荷に対する持続力・持久能力)
社会行動能力 (社会適合性、協調性)

 これら4能力について6段階評価をして障害等級を判定します。この中でとくに意思疎通能力、遂行能力については直接データ化が可能です。それらは言語聴覚士、臨床心理士等、専門家を擁する病院にて専門的な検査を行います。家族のみが承知している症状を客観的な評価とする、もしくはあぶりだす作業となります。たとえば記憶障害でも度忘れがひどい場合、短期記憶障害に特化した検査を行う、会話が成り立たないような場合は聴覚記憶に特化した検査を行う。このように実情と客観的評価を結びつける検査プログラムを組むことが大事です。

 問題解決能力、社会行動能力については「神経系統の障害に関する医学的所見」「日常生活状況報告」の内容と合わせ総合的に判断しているようです。 

 今回取り上げた検査は22種。平成23年4月新認定システムにとりあげられた検査すべてを網羅しています。

 
 現在執筆中の「高次脳機能障害 立証マニュアル」からのスピンオフです。

 当日をお楽しみに!

高次脳機能障害の立証 18 視覚に絞った記憶検査 2

2012/02/22

 前回のベントン視覚記銘検査につづき、もう一つ解説します。
 

レイ複雑図形再生課題  (ROCFT)

  レイ複雑図形検査 Rey-Osterrieth Complex Figure Test (ROCFT) と呼ばれる視覚性記憶検査です。 図形を見ながら描く模写、その直後に図形を見ないで思い出して書く直後再生、30分後に再び図形を見ないで記憶を頼りに再生する遅延再生の3つの検査を行います。記載の有無や歪み、適切な配置ができたかどうか18項目に分けて0.5点~2.0点まで5段階で採点します。 視覚性記憶のみではなく、視覚性認知、視空間構成、遂行能力なども評価できます。 


 
 いよいよ今週末、都内で研修会です。来月の2日を加え、4日間の集中研修です。私は今月の2日目、「高次脳機能障害の集中講座」を担当します。現在6件の被害者をフォローしていますので、その最新情報を織り交ぜ、実践的な内容にしたいと思います。今週は資料、レジュメに忙殺されています。

高次脳機能障害の立証 16 言語機能に関する障害 2

2012/02/21

  言語に関する障害は平成23年4月の新基準において言及され、「意思疎通能力」の低下として重要視されています。
前回の「言語機能に関する障害」ではSLTAを取り上げました。もう一つ解説します。
 

② WAB失語症検査 

 言語機能の総合的な検査(8項目、全38検査)を行います。自発語、復唱、読み、書字について0~10(自発語のみ20)点の得点を計ります。失語症の分類・軽重を明らかにします。
 

1、全失語(重度の失語)
 
2、ブローカ失語(運動性失語、流暢性の喪失)
 
3、ウェルニッケ失語(感覚性失語、内容の乏しい発言)
 
4、健忘性失語(言葉のど忘れがひどい)             以上4つの分類、評価をします。
    


下位項目


得点範囲


1、自発話


0 ~ 20


2、話し言葉の理解


0 ~ 10


3、復唱


0 ~ 10


4、呼称


0 ~ 10


5、読み


0 ~ 10


6、書字


0 ~ 10


7、行為


0 ~ 10


8、構成


0 ~ 10

 
  高次脳機能障害の失語症は、認知障害、記憶障害、右半身麻痺などの症状と重なって生じるケースが多くみられます。しかし失語障害の度合いが強い患者の場合で、認知障害、記憶障害などの程度が軽く、それらが検査で顕著に出ないと認定等級も低くなってしまいます。失語は意思疎通能力にとって重要なマイナス要素であると思います。兆候があれば必ず実施したい検査です。
 言語聴覚士を擁する病院でも言語についての検査設備を持っていないことが多いです。この分野は失語症のリハビリ検査であると理解されており、脳神経内科寄りの分野、リハビリの一環となります。

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