とりあえず、てんかん薬は今日まで。また、てんかんについて詳しく調べる機会を持ちたいと思います。

脳波の波形も読み取れるようにしたいです

 
【11】レベチラセタム  (LEV)

 商品名:イーケプラ

 部分てんかんの発作に付加薬あるいは単剤として使用されますが、全般てんかんの発作、特にミオクロニー発作(※)にも有効です。併用している抗てんかん薬の血中濃度に影響を及ぼさないといわれています。腎機能障害時には投与量を減らす必要があります。ごく稀に眠気やいらいら感などの副作用がみられることがあります。

 経験では、他のてんかん薬に併用される傾向です。高齢者や他に薬を服用している方に用いられるようです。

※ ミオクロニー発作・・・体全体、あるいは頭部、足の両側の筋肉の一部が強く収縮する発作です。一瞬ぴくっとするだけなので、気付くことが遅れるようです。
 
【12】スチリペントール  (STP)

 商品名:ディアコミット

 ドラベ症候群(※)の発作に使用されます。バルプロ酸およびクロバザムと併用して使用されます。主な副作用は眠気、食欲低下などです。

※ ドラベ症候群・・・前述のミオクロニーてんかん (SMEI)と同類で 乳幼児期に発症する難治性てんかんです。 1歳未満で最初の発作が起こり、その後、発作を繰り返し、発作重積に進展する事があります。 体温の上昇や光、ある種の模様などによって発作が誘発されます。テレビでポケモンを観ていた子供さんが発作を起こしたケースが有名です。

【13】ルフィナミド  (RFN)

 商品名:イノベロン

 レノックス・ガストー症候群(※)の発作に使用されます。他薬との併用で使用されます。バルプロ酸の血中濃度が上昇することがあります。主な副作用は眠気や消化器症状です。

※ レノックス・ガストー症候群・・・強直発作、非定型欠神発作、ミオクロニー発作、脱力発作など、多彩な発作型を示す難治性てんかんの形態です。脳波検査において異常(1~2.5Hzの全般性遅棘徐波複合=slow spike & wave complex)を呈します。基礎疾患に器質性脳障害を持つことが多く、1歳~8歳の小児に多く、特に3歳~5歳に好発します。
 
【14】ペランパネル (PMP)

 商品名:フィコンパ

 全般てんかんおよび部分てんかんの発作に付加薬として使用されます。併用している抗てんかん薬の血中濃度に影響はありませんが、カルバマゼピンやフェニトインにより本剤の血中濃度が下がることがあります。
 主な副作用は眠気やふらつきです。このため就寝前に服用します。稀にイライラ感が生じることがあります。
 
【15】ビガバトリン (VGB)

 商品名:サブリル

 ウエスト症候群(前日の【9】トピラマート参照)に使用されます。主な副作用は視野障害、視力障害が挙げられています。このため、処方には、指定された眼科での診察が義務づけられています。
 
【16】ラコサミド (LCM)

 商品名:ビムパット

 部分てんかんの発作に付加薬として使用されます。併用している抗てんかん薬の血中濃度に影響はありませんが、主な副作用はめまい、眠気、頭痛です。
 
<神経医療センターさま、日本神経学界さま HP引用></span>