今年の交通事故死亡者数の統計がでました。弊所でも昨年は3名の受任がありました。死亡ですと後遺障害の立証の必要がなく、調査・申請業務はかなり限定されます。手続き事務のみとなりますが、被害者家族にとっては取り返しの付かない大事です。近年の減少傾向は歓迎すべきです。早速、傾向を見てみましょう。
 
 警察庁によると、2017年の全国交通事故死者(速報値)は累計3694人となり、前年比では210人減、現行基準の統計開始翌年の1949(昭和24)年の3790人を下回る、過去最少数となりました。

 うち65歳以上の高齢者は累計2020人となり、前年比118人減となっていますが総数の54.7%を占め、同統計開始の1967(昭和42)年以降、2016(平成28)年の54.8%に次ぐ高い値となっています。

 つまり、ここ数年の努力で死亡者数が減っています。昭和40年代は現在の自動車登録数の半分しかない状態で10000人超が続き、16000人が亡くなった年(昭和45年)もあったのです。それに比べれば5000人を割る数字は良い傾向です。その要因ですが、以下が挙げられます。

1、安全意識の向上(とくにシートベルトの着用率の向上=しない場合の厳罰化)
2、交通インフラの向上(道路も標識も信号も年々向上しています)
3、医療技術の進歩(救急救命の向上で即死が減り、延命術の進歩も影響)
4、飲酒運転者の減少(近年の厳罰化)
5、自動車の安全装置の向上(エアバックが大きい)
6、比較的、事故率の高い若年層ドライバーの減少(スピード超過は減っている)

 統計数字からも、人口比率が高齢化したことにより、高齢者ドライバーの事故比率が上がったこと、被害者としての高齢者増加がうかがわれます。
 

■ 2017年交通事故死者数(速報値)

【月別】3694人[うち高齢者2020人]
・ 1月:282人(-67) [161人(-36)]
・ 2月:288人(+27) [149人(+ 5)]
・ 3月:303人(-18) [157人(-28)]
・ 4月:244人(-65) [123人(-48)]
・ 5月:282人(-41) [161人(- 2)]
・ 6月:276人(+12) [160人(+23)]
・ 7月:314人(+20) [165人(+11)]
・ 8月:309人(-19) [152人(-15)]
・ 9月:299人(-10) [168人(+ 8)]
・10月:343人(-33) [181人(-25)]
・11月:372人(+22) [222人(+23)]
・12月:382人(-38)  221人(-34)]

・1日あたり10.12人、2.37時間に1人の割合

 上半期(181日1675人:1日あたり 9.25人/2.59時間に1人)

 下半期(184日2019人:1日あたり10.97人/2.19時間に1人)
 

【交通事故死者数の推移】(人口10万人比)[うち高齢者]

・1948年  3848人( 4.93人)      現行基準の統計開始
・1949年  3790人( 4.74人)      過去最少
・1953年  5544人( 6.46人)      初の5千人台
・1959年 10079人(10.98人)     初の1万人突破
・1970年 16765人(16.35人)     過去最多
・1976年  9734人( 8.70人) [1782人]1958年以来の9千人台
・1988年 10344人( 8.46人) [2369人]再びの1万人突破
・1995年 12670人( 8.54人) [3240人]高齢者数過去最多、率も初の30%台に
・1996年  9943人( 7.92人) [3145人]1987年以来の9千人台
・2009年  4979人( 3.90人) [2483人]1952年以来の4千人台
・2010年  4948人( 3.88人) [2489人]高齢者率50.3%と初の半数超に
・2015年  4117人( 3.24人) [2247人]2000年以来となる対前年増加
・2016年  3904人( 3.07人) [2138人]1949年以来の3千人台 高齢者率過去最大の54.8%

<Yshooニュース レスキューナウさまより引用>
 
 死亡者数と自賠責保険金額の推移をみる(過去記事)
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