【事案】

バイクで交差点を横断中、対抗右折自動車と衝突。右股関節の寛骨臼、右鐘骨を骨折した。
【問題点】

この部位の骨折は関節内骨折であり、多くの場合で股関節の可動域に制限が残る。治療途中で病気になったこともあり、2年以上の長いリハビリの成果から可動域は中途半端に回復傾向、症状固定を急ぐ必要があった。

【立証ポイント】

股関節と足関節は別の病院で治療が続いており、それぞれの医師に面談、診断書の記載を頂いた。特に股関節の可動域、屈曲と伸展は12級、内転・外転は10度足らずで10級を逃す数値であり、内旋・外旋の参考数値に勝負をかける必要があった。
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CT画像を観ると、骨折様態から内転の制限が読み取れる。そこで、事務所内で計測の練習をしてから医師の診断・計測に望んだ。医師も秋葉と同様の読影判断であり、正しい計測から数値もほぼ練習通りの数値となった。

可動域制限は画像からの判断であり、計測時に可動域を装うことなど出来ません。それでも、事前に可動域の計測をシミュレーションしておけば、医師の計測間違えを防ぐことができます。特に参考数値の計測で運命が変わる場合、シビアな作業となります。

※ 併合の為分離しています。

(平成28年6月)