後遺症が嘘偽りなく残存しており、医師が正確な診断書を作成すれば・・私達の仕事など必要なく、等級認定はされるでしょう。しかし、いつだって理想と現実は違うものです。

 被害者が正しく症状の説明ができない、医師が症状を見落とす、認定に必要な検査が実施されていない、診断書に認定上必要な記載がない、理由は様々ですが、むしろ正確な後遺障害診断の方が少ないように思えます。それでも自賠責・調査事務所は、”与えられた情報”から認定をしていくしかありません。被害者側の立証作業が必要な場面は多々あるのです。

 しかし、本件は主治医の独壇場でした。この医師は治療のみならず、後遺障害認定まで、なかなかに上手く進めてくれました。心配は相手保険会社との摩擦のみ、ここは慎重に経過を追っていきました。認定までヒヤヒヤしました。
 

併合14級:頚椎捻挫、腰椎捻挫(30代男性・埼玉県)

【事案】

自動車搭乗中、直進道路で後続車の追突を受ける。直後から頚部痛、腰痛のみならず、手のしびれ、足のしびれ等の神経症状に悩まされる。

【問題点】

事故から半年が経過してもまだ症状が残存したため、症状固定の話を主治医にしたところ、主治医は保険会社から治療費が出ている間はなるべく症状固定をしたくないご様子。さらに、保険会社にも積極的に連絡をする医師らしく、こちらから話をしても、保険会社との折衝を気にしておられていた。保険会社としては、なるべく早めに症状固定することを望んでいるのが通常であるが、このような医師なので保険会社との交渉がうまいのか、さらに2カ月近くまでは治療費を出して頂けることになった。なお、保険会社は通販系の保険会社であった。
その後、症状固定するため診察の予約を入れたところ、症状固定の診察をご丁寧にも、3回に分けて行った。

【立証ポイント】

主治医に後遺障害診断を書いて頂く必要があるため、事故から半年以上経過してもリハビリ等の治療をこれまで通り継続し、症状がどのように変化(緩和したのかどうか)していったのかを注意深く本人から聞き、最終的にどのような症状が残存したのかを確認し、後遺障害診断書に自覚症状を丁寧に記載して頂いた。

 

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