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顔面の後遺障害 ② 頬骨々折

頬骨々折(きょうこつこっせつ)・頬骨体部骨折(きょうこつたいぶこっせつ)

(1)病態

 頬の高まり、周辺部の骨折で、交通事故では、歩行者、自転車、バイクの転倒による強い打撲で発症しています。2、3カ所が同時に骨折する粉砕骨折が多く、骨折部が転位、ズレます。
 
(2)症状  以下の症状が予想されます
 
① 頬の平坦化、頬部の凹みによる顔面の変形、

② 開口障害、口が開けにくい、

③ 複視、モノが重複して見える、

④ 瞼の腫れが強く、眼球に損傷がないが、眼球表面が内出血、

⑤ 眼窩がくぼみ、眼球が陥没、

⑥ 眼窩下神経を損傷すると、頬・上唇・歯茎・鼻の側面の痺れ、
 
(3)治療

 まずはXP(レントゲン)、続いてCTで確定診断が行われています。

 体部骨折では、視力・眼球運動検査など眼科的な検査も必要となります。
 
Ⅰ. 形成術は、症状次第ですが、転位が明らかであれば、受傷後4~10日前後にオペが実施され、全身麻酔下に、下瞼・眉毛部・口内の3カ所を切開、ずれた骨を整復し、プレート固定します。
← 顔面によく使われるチタンプレート

Ⅱ. 眼窩壁の骨欠損が大きいときは、骨移植が行われています。
 
Ⅲ. 顔面骨骨折等の固定材料はチタンプレートが主流ですが、90年代から導入された体内吸収性材料を使用することが増えてきています。
 
 解説 ⇒ 体内吸収性材料について
 
(4)後遺障害のポイント

 粉砕骨折、眼窩壁の骨移植など、重度な骨折であるときは、開口障害複視、そして、頬部の凹みによる顔面変形(醜状痕)を残します。また、骨折の軽重に関わらず、痛みや麻痺が残れば神経症状の後遺障害に備えます。
 
Ⅰ. 開口障害

 開口の正常値は、男性で55、女性で45mmですが、2分の1以下となり、開口障害を原因として咀嚼に相当の時間を要する場合は12級相当が認定されています。


 
Ⅱ.  複視は、正面視での複視と左右上下の複視の2種類があります。

 検査には、ヘスコオルジメーターを使用し、複像表のパターンで立証します。正面視の複視は、両眼で見ると高度の頭痛や眩暈が生じるので、日常生活や業務に著しい支障を来すものとして10級2号の認定がなされます。

 左右上下の複視は正面視の複視ほどの大きな支障は考えられないのですが、軽度の頭痛や眼精疲労は認められるので、13級2号の認定がなされます。
 
 詳しくは眼窩底骨折で生じる複視をご参照下さい ⇒ 眼の後遺障害 ㉗ 眼窩底骨折 Ⅱ
 

Ⅲ.  頬部の凹みによる顔面変形は、醜状障害として審査が行われています。


 
頬骨骨折・陥没の実例 👉 7級12号:顔面醜状痕(30代男性・千葉県)
 

Ⅳ. 痛み、しびれの残存・・・神経症状

 骨折の癒合後に変形・転位などが残った場合、あるいは顔面神経麻痺など深刻な症状を併発した場合は12級13号の認定を追います。それらがなくとも、症状の一貫性があれば14級9号の余地を残します。
 
12級の実例 👉 12級13号:頬骨骨折(60代女性・埼玉県)
 
14級の実例 👉 14級9号:頬骨骨折(10代男性・埼玉県)
 

 次回 ⇒ 頬骨弓骨折
 

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