先月~今月は、静岡出張が頻発です。三島や沼津なら、東京から1時間前後ですので、まず泊まることはないのですが、たまたま所用で一泊しました。駅前のビジネスホテルは味気ないので、駅から少し離れた温泉付きの宿に決めました。    部屋からの眺望、夕方と朝の二枚です。地平線は沼津港になります。     続きを読む »

 地元の方以外で、鹿教湯温泉をすぐ読める方は間違いなく温泉マニアです。故あって再訪、鹿教湯(かけゆ)温泉へは、11年前の病院同行以来です。    長野県、一泊二日3件の病院同行 👉 上田城は桜満開ですが・・    最近の宿は浴室撮影禁止が徹底されており、写真はありません。代わりに温泉街~遊歩道を散策、写真を残しました。

 鹿教湯温泉の渓流沿いの遊歩道には、いくつか橋がかかっておりますが、温泉街から文殊堂、薬師堂へと向かう渓谷にかかる五台橋が最も「映え」です。国内では珍しい屋根付きの木橋で、現世と神の世界を結ぶ橋とのことです。写真の通り、絵になります。いつか、この構図で、絵を描きに逗留したいものです。  

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 山梨♨シリーズ、この夏、未湯多い南アルプスを攻めました。    今年の酷暑には、ぬる湯が一番、1時間も浸かっていられるからです。まず、県南屈指のぬる湯、下部温泉の染み通るようなアルカリ性単純泉、一瞬冷たさを感じますが、PH8.4の滑らかな湯がほのかに体温を保ちます。何より、古湯坊 源泉館さんは足元湧出! 生まれたての泉との接触は、地球との一体感を生むものです。(写真はHPから転載させて頂きました)

   さて、今回の南アルプス最大の目的地に移ります。下部温泉から一日に数本の県営バスで1時間10分揺られながら、早川沿いをダムまで遡上、そのどん詰まりにある奈良田集落に到着します。ダム湖を見下ろす斜面に、温泉界でもその泉質が軒並み最高評価とされる、奈良田温泉・白根館が鎮座しています。(写真はダム湖)

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 今年の温泉、群馬シリーズも佳境を迎えています。    仕事の合間を見つけて、少しづつ群馬の温泉マップを塗りつぶしています。今回は、今まで何故か未湯だった、法師温泉をレポートします。有名どころなので、それは数多くのHP記事があります。そちらを参照頂くとして、感想を端的にまとめたいと思います。

テルマエ・ロマエⅡでは、上戸彩さんの実家の温泉だったかな?

   湯屋は撮影禁止なので、写真は風情ある帳場(↑)のみとします。湯屋は源泉地である河原の真上に建築され、すでに1世紀を超えています。泉質は無色透明のカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)でPh値は7~8の弱アルカリ性、軟らかい感触です。そして、ちょうど良い温度の源泉が、なんと、湯舟の底からポコポコと湧き出ているではないですか! 「足元湧出(あしもとゆうしゅつ)」なのです。温泉は源泉地からパイプでお湯を引いていることが普通です。当然、引き湯の距離が長いほど、温泉の新鮮度は下がります。また、源泉地に湯舟を設置しようにも、たいてい熱すぎるか冷たすぎるか、温度調整はままなりません。それが、都合よく適温で湧き出ている・・これは、まごうことなき奇跡なのです。

 湯温は季節や日によって多少の変化があるものの、湯舟ごとに39~43°を保っており、のぼせることなく、いつまでも浸かっていられます。30分もぼーっと、屋根裏、柱、梁を眺めていると、あらゆる思考が湯に溶けていくようで、脳が休まるお湯と感じました。たまに、背中を辿って空気玉がコロコロと昇っていきます。足元湧出とは、まさに体が地球と一体化するもの、自然と融合する場です。それは、太古の生物より、あらゆる生命が水から誕生したことをDNAが記憶しているからでしょうか、まるで羊水に包まれた赤子の安心感をもたらすのです。    群馬の温泉と言えば東の横綱:草津ですが、法師温泉はじめ日本を代表する湯が点在しています。また、折をみて再訪したいと思います。  

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 今年の温泉は、目下、群馬キャンペーンの様相。群馬は近県ながらやや手薄でした。もちろん、有名どころは抑えています。東の横綱、草津は当然何度も行っています。他にざっと挙げますと、伊香保、四万、万座、尻焼、沢渡、湯宿、鳩の湯、大塚、ダム水没前の川原湯・・今回、赤城温泉が加わりました。まだまだ未湯地が多いので、少しづつ温泉地図を塗りつぶしていきたいと思います。

 ただし、仕事に関しては、コロナの影響もありますが、ここ3年、群馬からの受任はわずかに1件だけ。群馬からのご依頼を待っております。病院同行の機会が増えれば、立ち寄り湯が期待できます。

 炭酸水素塩泉に類しますが、堆積物からカルシウムを多く含むようです。加えて鉄分からか、湯舟に注がれた透明な湯は黄土色に変化します。日に当たると、さらに緑色を帯びます。マニアは「笹濁り」と表現しています。     

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 一言で説明は難しいのですが、つげ 芳春さんは、自らの旅をテーマにした短編を多く発表、前衛的でシュールな作風で、代表作は『ねじ式』、アングラ界では有名な漫画家です。

 湯宿温泉は、からっ風・群馬県の街道沿いの温泉地です。つげ先生が温泉をテーマにした短編集で描きました。ほとんど民家が並ぶだけ、わずか300m程度の温泉街です。作品の描写ですと、ボロ家が並び、街灯は割れて暗く、風がピューッと吹きすさび、人影はありません。昭和のさびれた温泉街のイメージが脳裏に残っています。これと言った観光地もなく、数軒の温泉宿がひっそりと生存している、そんな温泉です。

 江戸時代までは三国峠越を前に旅人が逗留、街道沿いの旅籠・温泉地として、それなりに栄えたようです。自動車の時代となれば、誰も彼も通り過ぎてしまうのでしょう。さすがに令和の世ですから、町おこしよろしく、何かしらあるはずです。その名を知ってから20年、ようやくの訪問となりした。       メインロードはこんな細い路地が続きます。平日とは言え、2日間一切通行人を見ませんでした。当然、コンビニなどありません。商店は4~5軒ありますが・・まず開いていません。   続きを読む »

 お盆休み明けは、裁判、再申請、セミナーのレジュメなど書類作成がかさみ、ようやく業務日誌に取り掛かっています。今日の日付けは8月31日。宿題は夏休み最終日に、小学生からまったく進歩の無い秋葉です。    まずは、夏休みの思い出として絵日記で埋めたいと思います。    今年、病院同行で数度訪れております伊豆ですが、伊豆長岡温泉に逗留しました。そこの宿がユニークで、吹き抜けのメゾネットになっており、今までにない変わった温泉宿として記憶に残りました。お料理も沼津港の海鮮がたっぷりの高レベルでしたが、如何せんお湯が循環+塩素で、ただでさえ微感覚のアルカリ単純泉をスーパー銭湯のお湯に引き下げており、もったいない気がしました。普段はひなびた湯治宿ばかりですが、お湯を捨て、お部屋とお料理で選ぶ高級宿も一興と思いました。部屋付露天風呂・・プチ贅沢です。     続きを読む »

 この記事は数日遡って書いていますので、本日、関東に梅雨明け宣言が出たことも、今週が6月の観測以来、最悪の猛暑日の連続であることも知っています。例年にない急激な気温上昇に人間の対応力、体温調整力とでも言いますか、まったく追いつきません。体調不良どころか、熱中症での救急搬送、高齢者の死亡は連日続くと思います。    人間はじめ、多くの動物は急激な温度変化が苦手です。クマムシのように、灼熱から冷凍まで耐えられる生き物は少数です。生き物の体は繊細なのです。ところが、急激な温度変化や高温状態が続いても、歳と共にそれを感じる感度が鈍ります。実は、統計上、熱中症での救急搬送は炎天下より、家の中が多いそうです。暑ければ、水分を意識的に取ることは必須ですし、クーラーはなくとも、水を浴びるなど対策がとれようものです。が、感度が鈍っているであろう高齢者は、高温が体を蝕んでいることに気付くのが遅れます。だからこそ、ご家族ご親戚はじめ、近隣の人も独居老人に気をかけてもらいたいと思います。ちゃんと暑さ対策をしているのか、本人より周囲が注意してあげるべきでしょう。

 私は家に祖母がいました。祖母は寒がりでしたが、暑さには強かった印象です。真夏でも夕方には窓をしっかり閉めてしまいます。「暑くないの?」と聞くと、「窓が開いていると物騒でしょ、誰かに見られるし」と言います・・(のぞいた人は、おばあちゃんでがっかりすると思いますが)。     お年寄りの温度センサーの低下は温泉でも感じるところです。湯温が45度を超えると、たいていの若者は入れません。もはや、我慢比べ、罰ゲームの類です。ここでも、高齢者は抜群の耐性を発揮します。高温の浴槽には必ず、地元のお年寄りが占拠しています。いくさ場に臨むような険しい表情で、じっくりと湯に耐えています。熱くて悲鳴を上げる若者を傍目に、まるで「若者は根性がない」と言わんばかりです。

 このような温泉の構図は各地で見られます。そのような代表の温泉が、有名な栃木県那須の「鹿の湯」です。ここの男湯は温度別に6槽の湯舟が並びます。一番高温は右奥の48度です。以下、1~2度ごと下がって、一番手前左で、およそ42度位でしょうか。ここからチャレンジして、だいたい44度で挫折する人が多いようです。ところが、地元の長老達は48度槽の周囲に陣取り、砂時計を傍らに置き、4人ほどが一斉に浸かり1分、また、呼吸を合わすように一斉に上がります。これを数度繰り返します。まるで、熟練の刀鍛冶が業物を鍛えているかのようです。よそ者がこのルーチンを崩す、つまり、途中から入ったり出たりすると、「湯が乱れる #」と怒られます。      私も十数年前に挑戦、この長老達に果敢に挑みました。手前の浴槽から浸かり、徐々に48度槽へ。この時の気分は、難敵を倒しながら6重の塔を昇っていくブルース・リーです。45度位までなら楽勝でしたが、47度槽に浸かるさい、周囲のおじさんから「お兄さん、大丈夫?」と声をかけられました。若年者が立ち入れない領域に差し掛かったのでしょう。この温度になると熱いを通り越して、足の爪に激痛が襲い、それは爪をはがされるような痛みです。(「こんなところで根性だしてどうするんだ?」)と自問が始まります。確かに誰に誇ることもない、意味のない、愚行でしかありません。しかし、ここでやめたら、負け犬の人生です。引くわけにはいきません。

 そして、長老が囲う48度槽に割り込みました。湯煙の隙間から怪訝な表情の長老達、(「若造、やめておけ」)と、この湯場(結界?)ではテレパシーのように、無言でも意思が伝わってきます。そして、合図はなくとも呼吸を合わせるかのように一斉に浸かる。爪の痛みは最高潮、皮膚は低温火傷の恐怖、硫化水素(硫黄臭)に麻痺されるのか思考能力は失われ・・この1分は10分、いえ、永遠にも思えてきました。     ついに、鹿の湯48度槽を攻略しました。(「よくやったな」)最奥の長老の顔にやや笑みが見られたのは気のせいでしょうか。湯場を出て、蛇口にかじりつくように一心不乱に水を流し込みました。ほどなく、太ももに赤い斑点がいくつも浮かび上りました。激戦で刻まれたこの紋章は、家に着くまで残ったのです・・・。    すみません、本題から大分それました。 那須の長老達に熱中症の危険を感じます。猛暑中は周囲のお年寄りに気を配りましょう。  

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 数年ぶりに山梨県の石和温泉駅に降り立ちました。今回の病院へは10年ぶりの同行です。    

 駅前に足湯があり、以前はよく時間調整に利用していました。机がありますので、足湯に浸かりながら、電話や簡単な事務ができます。奥に見えますイーオンで、足湯用のタオルとお弁当を買いこんで準備万端です。飲食は禁止なので、足湯外のベンチで食べます。休憩も仕事もできる、長閑な駅前なのです。    9年前の様子 👉 I see you ♪ (足湯)    今日の病院は予約時間通りで、列車の接続もよく、足湯タイムなしで東京に戻りました。新宿からの特急、あずさ号とかいじ号は2年前から全席指定席となっています。行楽シーズンでなければ、だいたい空いています。

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 今月、記事出しが滞っております。またしても交通事故と無関係記事になりますが、お付き合い下さい。    出張温泉シリーズに連なりませんが、コロナ渦中、山奥の一軒宿にちょこちょこ行っております。北関東の温泉はコンプリート状態ですので、そこから少し足を延ばして福島、宮城、山形が主なターゲットになっております。自家用車ではしんどい距離ですが、新幹線のおかげで南東北にある秘境温泉も半日もかからず到着します。

 今回紹介は米沢八湯の一つ、中でもマニア垂涎の2大一軒宿の一つ、滑川温泉・福島屋さんです。昭和の時代は電話も電気も通らなかった知る人ぞ知る秘湯も、もはやネットで名が全国に知れ渡り、Wi-Fi完備、なんら不便は無くなってしまったのです。電気だけは自家発電で、裏の滝の水力発電です。水道水はペットボトルのミネラルウォーターよりはるかに美味いです。

玄関からして愛おしい。

 

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 山梨県韮崎まで被害者さんとの打ち合わせに。久々の山梨出張だが、このまま中央線を下れば、信州松本です。ここから先は、いくつもの選択肢があるのです。選んだ湯は待望の白骨温泉、その遠さからも今まで来たことがなかった未湯(みとう)の地でした。    昨年の大雨の影響から上高地線が一部不通、松本駅から振替バス→上高地線→バスと乗り換えを重ねましたが、苦労してたどり着いたお湯は期待を超えるものでした。    炭酸+カルシウム、そして硫化水素(≒硫黄)、前者が湧き出した時に炭酸ガスが水中から逃げ、分解して炭酸カルシウムとなり白く濁る。さらに、空気に触れた硫化水素が酸化して白濁する。これらダブル漂白効果で、パールのような深い白色になるのです。

 硫黄泉では珍しく中性のpH値から飲泉も可能、香は硫黄の香ばしさを残すも、癖のない味は焼酎で割っても飲めそう。舌と鼻孔を通じ、体の中と外から湯が浸み込みます。浴槽の縁に重なるカルシウム分の固形物がまるでトルコのパムッカレのように美しく、野鳥の鳴き声と雪どけの軋み音が静寂にアクセントを加え、絹衣に包まれるようなベルベットな浴感・・ここは五感すべてを満たしてくれる場なのです。    能書きはこれくらいで、その薄青さを帯びたシルキーな湯面をご覧下さい。    この日、宿泊客は私一人。終始、湯舟を独り占めでご満悦。もぅ、お湯に溶け込んでしまいたい。     ワンちゃんが宿泊客の出迎えと見送りに従事。温泉宿のワンちゃんネコちゃんは立派な従業員なのです。

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 1000m程度掘れば、24区のどこでも温泉にたどり着きます。多くは海底の植物堆積から成る黒湯です。昔ながらの温泉銭湯も大好きですが、大型施設、いわゆるスーパー銭湯もチェックしています。

 今月は湾岸地域で注目の有明ガーデンに。事務所前のバス停からおよそ25分、高層マンションの灯りきらめく湾岸エリアの間を縫うように、およそ6つの橋を渡って到着します。有明ガーデンはショップ・飲食店が集まった総合施設ですが、シアターや5階にこのお風呂があります。平日ですとほとんど混雑なく、穴場スポットかもしれません。

    お湯は、真っ黒ではなく、黄土色の熱湯とぬる湯があり、その他、炭酸泉、日替わり湯なども揃っております。特徴は天井が高く、広くゆったりとしたスペースでしょうか。この点では、銭湯はかないません。    帰りはお買い物を済ませて、ゆりかもめに乗って豊洲経由で戻りました。    業務日誌ネタに困ったら、また温泉・お風呂レポートします。  

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 毎週の伊豆通い(病院同行です)、毎度まっすぐ東京に帰るのは芸がありません。ましてや土曜日の病院同行です。一泊して帰りましょう。    修善寺駅前からバスに揺られて1時間、実際に山道は揺れに揺れて、鼻からお茶を飲む羽目になりました。これが「天城ぃ~越ぉえ~ ♪」か・・(実際は伊豆高原横断です)。

 東伊豆の伊東に至ると、眼下に温泉街と相模湾が広がります。今年初めて海を見たかもしれません。「伊東に行くならハトヤ♪」(古い)、しかし、ここはスルーです。そこからJRで1駅目、ややマニアックな宇佐美温泉に決めました。

   知る人ぞ知る、いえ、猫好きが知る温泉民宿です。宿は地域の保護猫を数匹飼っていおり、客間にも出入り自由、宿泊客に可愛がられています。それを目当てとするお客さんが多く、猫さん側も仕事を心得ているのか、よくなついてきます。さながらネコンパニオンです。   続きを読む »

 緊急事態宣言下、出張立ち寄りもなく、遠征を控えているところですが、ストックされた過去の温泉をレポします。群馬の地味な温泉ですが、知る人ぞ知る、好温泉・良旅館です。

 渋川・伊香保インターを降りた車の流れは、吾妻川沿いの353号線上を延々と西に向かって走ります。およそ、草津温泉を目指す車でしょうか。ただし、吾妻川沿いには、八ッ場ダムで有名となった川原湯温泉があり、他にもいくつか1件宿の温泉が点在しています。その一つ、以前から知ってはいましたが、草津往復でパスが多かった鳩の湯温泉です。その隣には温泉テーマパークとして群馬で名を馳せた薬師温泉があります。この二つに浸かれば、マイ温泉マップの群馬西部は色が塗られることになります。

風情のある一軒宿、関東一円に根強いファンがいるようです。

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 今年は新型コロナのせいで、会社や地域の行事は軒並み中止・縮小・対策ありと、制限を強いられました。感染者が増加の一途である現在、年末年始の行事は総倒れの状態ではないでしょうか。    そもそも、会社の行事などは嫌々参加するものでした。昭和は、楽しみにしている人がそれなりに存在、平成は、付き合いだから仕方なく参加、令和は、「それって参加すると時給でますか?」に変化しているとすら思います。 私は昭和世代ですが、会社の団体旅行はじめ、新年会、送別会、お花見、暑気払い、忘年会・・会社行事はできれば参加したくないものでした。そこは、日本人の同調圧力に屈したものです。

 ところが、平成以降、会社の団体旅行は衰退の一途だそうです。付き合い、同調圧力は徐々に低下、半ば強制参加だったものが、最近では参加強制=パワハラに発展する危険すらあります。例えば、昭和は社員旅行全盛だった熱海ですが、今や団体客は1/4にも低下したそうです。代わりに個人客、小グループ向けに客層を変換して、熱海ブランドは生き延びています。一方、栃木の鬼怒川温泉はその変換が遅れて、衰退の憂き目だそうです。廃業した温泉ホテルは解体せずに放置、今や肝試しスポットになっています。温泉街が象徴的で、世の中が「団体から個」に変化していると思います。     一人でゆっくりがいい!    もしかしたら後年の評価で、今年がその完全転換の年になるかもしれません。なんとなく伝統的に継続してきた団体行事が、コロナ下での中止をきっかけに、いつの間にか廃止となる会社も多いのではないでしょうか。昭和の終身雇用時代、会社は家族に次ぐ第2の共同体、社員は皆家族でした。今や非正規、契約社員の比率が増えて組織が分断・階層化し、経営の効率化・合理化の流れは止めようもなく、給与も出来高評価が進んで所得格差が拡大、そして、このコロナ下、テレワークや自宅業務でもほとんど問題ないことが実証されてしまいました。会社括りの人のつながりが希薄になって当然です。    それは、かつて会社行事大嫌いの者にとって、ついに到来した理想的な社会かもしれません。しかし、昭和の郷愁を知る私の世代は、すべて自由では却って面白くない。付き合いだから仕方なく嫌々参加する行事がたまにあっても、それも一興と思います。かつて、会社行事に文句たらたら参加ながら、数々のドラマがあったような気がします。上司や後輩、同僚の、仕事中とは違った顔を見る機会でもあります。何事も有意義な時間とするか、無駄な時間とするかは本人次第なのです。     逆説的ですが、その面倒な人間関係があって初めて、会社・組織から解放された自由を強く感じるものと思います。令和以降の世代にとっても、罰ゲームのような会社付合いが一つ位残ればいいなと思う次第です。   

 

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 それでも、重傷者の窮地を計れば、判断せざるを得ません。申し訳ないのですが、万全の準備・消毒を徹底の上、行ってまいりました。    後遺障害等級を複数追う案件です。どうしも、併合で等級を一つ上げたい。それが本件のミッションです(詳しくは半年後位の実績で紹介します)。

 同行した病院は2軒、受付で(東京からの)名刺を提示しました。振り返ると私が触れた所を念入りに消毒しているような・・気のせいでしょうか。     さて、岩手県へは人生初上陸です。土曜日の病院同行でしたので、翌日は恒例の出張立ち寄り湯です。狙いは夏油温泉(げとう温泉と呼びます)。二日間ずっと雨が降りしきりでしたが、湯に浸かれば雨など関係ありません。

 連日の雨、コロナの影響でお客さんもまばら。ここでは以下、7つの湯をコンプリートするのがミッション ↓ (女性専用:滝の湯と豪雨で橋を外した:目の湯を除くと5つになります。)    なんと4つの露天風呂、すべてが足元湧出!!!!、新鮮な生まれたての湯に包まれる至福の瞬間を味わいたい。しかし、全湯制覇で最大の難関は夏油温泉の顔とも言うべき「大湯」です。最も成分が濃く、数百年間、湯治の為にこんこんとわき続ける夏油のレジェンドです。平均47度に達する湯温は生半可な温泉好きを寄せ付けません。この日は、多分46.5~47°位、湯舟はまさに熱湯風呂。

(「押すなよ、押すなよ」)と心でつぶやき、湯に浸かるも1分が限界、これを数回繰り返します。全身はヒリヒリ真っ赤、とくに足の爪の痛さに悶絶、「これで体に良いのか?」などと言ってはいけない。

 激熱以外の感想は、色はゆらゆら感のある透明、味は薄塩えぐみなく、香りは弱硫黄臭、浴感はph中性もややピリピリ。パワーを秘めた塩化物泉と言ったところでしょうか。    続いて疝気の湯に移ります。豪雨による川の増水で泥水が混入、38°程度まで下がっています。これなら30分も入っていられます。翌日は美しい湯花が漂うクリアな姿を取り戻し、42°の快適さ。薄塩味とかすかな鉄臭、弱アルカリ性のなめらかな浴感を堪能しました。

 尻下からわずかの振動(ボコッ)を感じると、湯が気泡と共に背中を転がりながら登っていきます。まるで全身が地球に溶け込むよう。泉質に限らず、足元湧出に勝る湯はありません。

 視覚では、新緑の渓谷美を堪能したいところですが、目の前2m先に茶色の濁流がごうごうと流れていく、これもかつてないスリリングな入湯となりました。

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 週末は超久々に温泉宿に2日間逗留、色々と思索にふける。天気は雨のち曇り、時々晴れ、土砂降りでも温泉さえあれば無問題です。

 真夏でもクーラーを控え、窓を全開、廊下のドアも解放する。窓下の渓流からマイナスイオンたっぷりの涼風が10畳の和室を突き抜けます。

 宿の従業員さんも配慮あり、布団の上げ下げやタオル・お茶取替え不用を守って、できるだけほって置いて下さる。実に自由気ままな時間が過ぎていきます。

 しかし、私以上に自由気ままな奴が宿にいた。それは開いたドアから、何の挨拶も無く部屋に侵入してきた。  

すかさず、秘密兵器を取り出す。CMを観て、1度やってみたかったチャウチュールである。

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 片付け事や所用で過ごした連休ですが、いずれの作業ものんびりと休息をとりながら遅々と進めました。激務の狭間にインターバルを取ることが出来たと思います。インドアの10日間ながら、まったくお出かけしなかったわけではありません。少し報告します。

 連休となれば都内の小スポットを探訪するのが恒例です。温泉ですと東京湾沿いは黒湯がお馴染みですが、その黒湯と塩化物泉、二つの源泉をもつ武蔵小山温泉 清水湯に初の入湯。比較的空いている都内ながら、やや混んでいました(お湯のレポートは割愛)。

 ここでは、湯上りの商店街散策が印象に残りました。有名な通称パルム商店街、戸越銀座と並ぶ、都内屈指のショッピングストリートです。日本各地で失われつつある商店街ですが、ビル街から隔離されたかのような都内の商店街は味わい深いものがあります。

 湯上りの体を冷ますに丁度良い気候です。そぞろ歩くに1時間半、様々なお店を見て回りました。定番の雑貨屋や飲食店が並ぶ中、ペットショップが3軒もありました。道行く人もペット連れが多いような・・。しばし昼寝中の豆柴の寝顔を眺めた後、閉店セールのCDショップで檄安CDを買って、さらに中古家具屋でうろうろ。その後、少々くたびれた中華料理店でご飯食べて・・腹ごなしにUFOキャッチャー、 戦利品(↓)をリュックに押し込んで帰宅しました。

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 日曜午後は浅草に。ここでは江戸時代から続く蛇骨湯がマストです。雷門を過ぎて、仲見世通りを進み、奥の路地にひっそり位置しています。相変わらずわかり辛い。数年前の改装以来では初、それこそうん十年ぶりの入浴です。  

 改装後はサウナ、ジェット水流、電気風呂などの設備が増えましたが、銭湯の情緒は不変です。スーパー銭湯では絶滅種の刺青さんも頻繁に見ることができます。ここの特徴はなんと言っても黒湯です。今では珍しくなくなりました黒湯は、関東平野の沿岸部のどこを掘ってもたいてい湧出します。黒湯は火山性の温泉と異なり、古生代に埋もれた草や木の葉の成分が地下水に溶け込むことによりできた温泉です。水脈の深さによって地熱に温められ、お湯になります。比較的、近年の採掘では高温の水脈まで彫りますが、昔の採掘では深く掘れないので、ほとんど冷鉱泉です。成分は主に「メタけい酸」及び「重炭酸ソーダ」、黒褐色澄明、微塩味無臭です。ペーハー値は中性に近いようですが、浴感は独特の軽さ、まろやかさを感じます。飽きの来ない湯といえるでしょう。まさに温泉銭湯です。

 2時間の長湯を経て出口に、これから入浴の欧米人と入れ違いました。ここは世界中のガイドブックに載るスポットでもあります。次いで、風呂上りの一杯を目指して、そぞろ歩き。かつてはストリップ、今はお笑いで有名なフランス座を過ぎると、真昼間の飲み屋街で有名なホッピー通りに。テレビの競馬中継に混じった酔客の喧騒で溢れています。競馬をやらない私も、末席にひっそり佇み、煮魚をつつきます。    浅草は歴史と猥雑さと下町情緒と、B級の刺激に満ちた極彩色の街です。今日も良い午後だった。明日からも頑張ろう。    

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