皆さんは、新幹線などで座席の背もたれを倒す際、後ろの方に声を掛けますか?
 
 これって、結構、常識のばらつきを感じます。つまらない話題と言わず、少しお付き合い下さい。普段から気になっていますので。

 まず、大きく5つの流派に分かれると思います。
 
1. 背もたれは自由に倒して良いと解釈しているが、一応、後ろに許可求める派
 
2. 背もたれは乗客の権利であるからして、一々、声などかけない派
 
3. 背もたれなど倒してはならない派。したがって倒さないし、前の人に倒されると、猛然と抗議
 
4. このような面倒を避けるため、後ろが空いている席を探して、先に倒して座る、もしくは、車両最後部の座席を選ぶなど・・まとめて回避派
 
5. 一般車両やエコノミーはおよそ面倒な人が多いので、広いグリーン車・ファーストクラス一択、総じてブルジョア派
  
 1が多数派と思います。私も1ですが、できるだけ4の回避派になります。一方、毎度トラブルになるのが、2と3がぶつかった時でしょうか。
 
 そもそも、背もたれを倒す権利についてググってみると、JR、私鉄、JALやANAなど各社に問合せたサイトをみました。それぞれの回答ですが、各社ばらつくことなく、乗車料金を払った乗客の権利であって「ご自由に」でした。また、急に倒すと後席の方に支障があるかも知れないので「お声を掛けて」や、トラブルにならないよう「後部座席の方に配慮をもって」などが追記されていました。

 つまり、結論は出ているのです。それなのに、この結論は広く周知されていないと感じます。それだけではなく、世の中には色々な主義の人がおりますし、その時の感情・機嫌も影響するものです。したがって、回避策ができない程に混んでいる時は、無難に声がけするか、後部座席がヤバそうな人の場合は席を替えるか、倒すのを我慢するなど、それぞれ臨機応変に対処しようと思います。乗車中の後ろの座席者とは、文字通り「背を預ける」存在だからです。