今月、記事出しが滞っております。またしても交通事故と無関係記事になりますが、お付き合い下さい。
 
 出張温泉シリーズに連なりませんが、コロナ渦中、山奥の一軒宿にちょこちょこ行っております。北関東の温泉はコンプリート状態ですので、そこから少し足を延ばして福島、宮城、山形が主なターゲットになっております。自家用車ではしんどい距離ですが、新幹線のおかげで南東北にある秘境温泉も半日もかからず到着します。

 今回紹介は米沢八湯の一つ、中でもマニア垂涎の2大一軒宿の一つ、滑川温泉・福島屋さんです。昭和の時代は電話も電気も通らなかった知る人ぞ知る秘湯も、もはやネットで名が全国に知れ渡り、Wi-Fi完備、なんら不便は無くなってしまったのです。電気だけは自家発電で、裏の滝の水力発電です。水道水はペットボトルのミネラルウォーターよりはるかに美味いです。

玄関からして愛おしい。

 

江戸時代からの母屋、黒光りする廊下に萌えます。

 
 もちろん、お湯の実力は何百年経とうと変わりません。青みを帯びた薄白濁の硫黄泉は実に滑らか、正確な泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム炭酸水素塩泉です。硫黄泉の多くは酸性ですが、Ph値は7.2と中性~弱アルカリ性、これが肌触りを優しくしているのです。

 露天も素晴らしいのですが、撮影禁止なので内湯のみパシャ。ただし、内湯が一番浸透力があったと思います。今回もパワーをもらいました。