今日のテーマは医療
 
 近年、体内吸収性の固定プレートやスクリュー等を使用した手術が増えてきておりますが、今後、交通事故外傷においても、様々な部位で使用されるケースが増えてくるのではないかと思い、まとめてみました。

 体内吸収性材料とは、字のごとく、時間と共に体内で分解され、抜釘の必要がない新しい器具です。主に頭蓋骨や顔面骨に対する骨接合や骨再建、自家骨移植処置の固定に使用されます。製品名は様々で、メディカルユーアンドエイのラクトソーブや帝人のフィクソーブ、パイオラックスメディカルデバイスのネオフィックス等があります。

 従来、顔面骨骨折等の固定材料はチタンプレートが主流ですが、抜釘の有無を悩む方が多い(整容面を考慮して、金属を一生入れたままにする方が多い印象です。)ため、骨折の状況によって、90年代から導入された体内吸収性材料を使用することが増えてきています。しかしながら、デメリットも当然あるわけなので、患者が選択することはほとんどなく、医師の判断のもと適切な方法で処置されているのです。

 メリットとしては、言わずもがな体内で吸収されるため、再手術の必要がありません。使用部位や使用状況にもよりますが、約3年~数年で吸収されて消失しますので、傷が増えることもなく、体への負担も軽いです。

 デメリットとしては、使用部位等に制限があります。例えば、ラクトソーブに関しては、頭蓋骨、顔面骨及び自家骨移植処置時の骨片固定以外の部位には使用できません。また、固定部位に大きな負担が掛かる場合には使用できません。

 帝人のスーパーフィクソーブに関しては、高強度のため、整形外科、胸部外科などの幅広い分野で使用されているようです。(骨接合術における骨折の接合・骨移植術における移植骨の固定・骨切り術における骨片の固定・靭帯・軟部組織の固定・その他:関節の一時的固定(脛腓関節の一時固定など)に使用されるようです。

 このように、今後、強度や剛性が格段に進化すれば、近い将来、人体のあらゆる部位に金属プレート固定が減り、抜釘を考えずに症状固定(治癒含む)ができるかもしれません。そうなったときには、また自賠責の等級にも変化が起こり、交通事故業界も変わっていくかもしれませんね。
 
 交通事故に遭っていいことはひとつもありません。年末年始はぜひともお身体にお気をつけてお過ごしください。
 

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