<手術>

1.自家組織(自分の靱帯、健)を用いる方法

  (1)半腱様筋、薄筋を用いる方法
  (2)骨付き膝蓋腱を用いる方法
  (3)大腿筋膜を用いる方法

2.人工靱帯(Leeds-Keio人工靱帯)を用いる方法  

3.亡くなった人の組織(Allograft)を用いる方法(日本ではあまり行われてない)。

 3の故人の組織移植ですが、先日テレビで頚部の前方固定術に亡くなった夫の骨を使ったケースを観ました。外国では抵抗ないのかもしれません。
 いずれの方法においても手術をすればそれですべてが治ったというわけではなく、手術後のリハビリテーションが手術以上に重要です。

  なお、靱帯再建には、骨付き膝蓋腱がよく用いられますが、これは膝蓋骨(膝のお皿)周囲にある靱帯を用いたもので、これにより術後6ヶ月~1年でのスポーツ復帰が可能となっています。人工靱帯を用いれば更に早期のスポーツ復帰が可能となることもありますが、再断裂や異物反応(アレルギー)による関節水腫の合併などの問題点も指摘されています。

 ← 前十字靱帯損傷 術後単純XP画像

  膝蓋腱を用いて前十字靱帯を再建しています。
 
 前十字靭帯が付いていた上下(脛骨と大腿骨)にトンネルを掘り、そこに前十字靭帯の代わりとなるように採取してきた腱を張り、上下を固定します。

 そのトンネルが大腿骨と脛骨に白く写っていますね。

 
 
<リハビリ>

 術後1~2週間(創部の閉鎖まで)はギブスまたは装具による固定を行うが、術直後より創部の痛みが我慢出来る範囲で、大腿四頭筋、ハムストリングス(大腿部後面の筋肉の総称)のリハビリを行います。術後1~2週より可動域訓練、その後より部分体重負荷(松葉杖を用いる)を行います。その後、固定装具を用いながら可動域訓練、筋力増強訓練などを行い、最終的にはスピード、耐久力、俊敏性などをスポーツ種目に合わせて訓練し、術後8ヵ月から1年でスポーツに復帰します。

                 これは金属入りの硬性補装具です。→
           靭帯損傷のみですと軟性補装具使用が一般的です。
           ちなみにドンジョイ製がよく勧められます。

  参考・引用文献  看護必携シリーズ7・整形外科
              成人看護学 骨・関節・筋肉疾患
             図解・整形外科

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