秋葉は弁護士向けの研修で、後遺障害・醜状痕を度々取り上げましたが、ややマニアックな分野であり、被害者さんや医師も、あまり注目していません。形成術は日進月歩ですから、ひと昔前と違って、かなり醜状痕は消せるようになりました。限りなく消せること、医学の進歩が進めば、認定は少なくなるのではないかと思います。
 
 さて、研修上では醜状痕の実例を漫画やアニメから説明すると、参加者の食いつきが良好で、実に理解が深まるのです。そこで、今日から3問、皆さまも一緒に考えて頂きたいと思います。クイズ大好きの秋葉が、今話題のアニメから(かなり便乗)、手塚 治虫先生の有名マンガまで、誰もが知っているキャラクターの力を借りて出題します。
 (著作権への配慮から仕方なく鉛筆でイラスト書きました)
 
 
<第1問> 「鬼滅の刃」から
 

 
 このコロナ下、閑古鳥が鳴く映画館が満席に。空前の大ヒット、もはや社会現象『鬼滅の刃』から主人公 竃門 炭治郎。交通事故や労災ではなく、彼の額には生まれつき痣があります(イラストの赤い部分)。この醜状痕は、瘢痕(はんこん)に分類されます。瘢痕はその大きさ(面積)によって、等級が決定します。 さて、炭治郎の瘢痕は何級でしょうか?

 
 

 さすがに基準表を見ないとわからないでしょう。

 何も見ずに解答できれば、秋葉事務所に就職できます。

自賠責保険 醜状障害の新認定基準後遺障害認定等級(平成23年改正)

等級

醜状障害の内容

7

12号 外貌に著しい醜状を残すもの、

「外貌」とは、頭部,顔面部,頸部のごとく、上肢及び下肢以外の日常露出する部分をいう。原則として、次のいずれか に該当する場合で、人目につく程度以上のものをいう。
c_g_s_1(ア) 頭部にあっては、てのひら大(指の部分は含まない。以下同じ。)以上の瘢痕 又は てのひら大以上の欠損
(イ) 顔面部にあっては、鶏卵大面以上の瘢痕又は10円銅貨大以上の組織陥没
(ウ) 頸部にあっては、てのひら大以上の瘢痕

9

c_h_8516号 外貌に相当程度の醜状を残すもの、

 外貌における「相当程度の醜状」とは、原則として、顔面部長さ5センチメートル以上の線状痕で、人目につく程度以上のものをいう。

12

kaizou14号 外貌に醜状を残すもの、

 外貌における単なる「醜状」とは、原則として、次のいずれかに該当する場合で、人目につく程度以上のものをいう。
(ア) 頭部にあっては、鶏卵大面以上の瘢痕又は頭蓋骨鶏卵大面以上の欠損
(イ) 顔面部にあっては、10円銅貨大以上の瘢痕又は長さ3センチメートル以上の線状痕
(ウ) 頸部にあっては、鶏卵大面以上の瘢痕

 
 
 
 
 
自賠の呼吸! 1の型、醜状痕-!
 
(答え)
 
 炭治郎の痣 ⇒ 7級12号 外貌に著しい醜状を残すもの
 
 顔面部にあっては、(イ)の「鶏卵大面以上」が7級の基準です。炭治郎の痣はギザギザしていますが、その面積はおよそ鶏卵大に及ぶはずです。それと、醜状痕全般ですが、目立つか否かも判断基準です。薄い場合は認定されません。そのような細かい基準は文面にしきれない面もあり、自賠責は面接官2名で計測し、後の合議で決定するようです。もちろん、炭治郎の痣は目立つので、問題なく認定されるはずです。

 劇中、治療・リハビリ施設が充実していた鬼殺隊ですが、労災もでることを祈ります。
 
「む~ん!」(禰豆子の傷はすぐ治るのに!)
 
<第2問>不死身の杉元
 

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