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 半月板とは、膝関節の大腿骨と脛骨の間にあるC型をした軟骨様の板を指します。これは、内側、外側にそれぞれあります。
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 この半月板は、大腿骨(モモ側)と脛骨(すね側)の各部分のクッションのような役割や、歩いたりする際にバランスをとるための役割をはたしています。

 半月板を損傷した場合、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。ひどい場合には、膝に水(関節液)がたまったり、急に膝が動かなくなり(ロッキング状態)、歩けなくなるほど痛くなることもあります。

 交通事故の場合、骨折や靱帯損傷と共に損傷することがありますので、注意が必要です。半月板は骨ではないのでXPでは写りません。MRI撮影で明確な所見が必要です。この点、例えば、大腿骨等も骨折した場合、プレート固定をすることがあり、金属が入っていると、MRI撮影で反射してしまい(アーチファクト)、損傷を確認できなくなることがあります。

 半月板の大部分は血液を送り込んでいる血管がないため、再生が非常に難しいです。半月板損傷に対する治療法は、温熱療法や薬物療法、痛み止め等の内服、リハビリの保存療法が中心となります。さらに、放置すると変形性膝関節症に発展する可能性があり、手術をする場合もあります。

 交通事故から半年で症状固定時期です。それでもなお、上記症状や、軋轢音がする場合、それらは後遺症ですので、後遺障害診断書に記載して頂く必要があります。その際、医師には、①マクマレー・テストや②グリティング・テストを実施して頂く必要があります。
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 前者は、仰向けの状態で、膝を曲げてゆっくりと足を動かし、膝に激痛やグキグキ(圧轢音)する異常音が聞こえるかどうかを確かめる検査です。後者は、うつ伏せの状態で、膝を90度曲げて、踵を下に押しつけながらまわすと痛みがでるかどうかを確かめる検査です。

 半月板損傷が立証できた場合、14級9号か12級13号が、特に14級9号認定が多いようです。なお、半月板のみの単独損傷は稀有ですが、この部分だけではなく、骨折や靱帯損傷によって可動域制限や膝の動揺性で等級が認められる可能性があります。膝は総合的に見る必要がありますので、可能な限り、専門医に診て頂く必要があります。
 

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