高脂血症、高コレステロールですが、最近は脂質異常症と総称されています。健康診断では、LDL(悪玉)とHDL(善玉)と2分して評価しています。「悪玉を120㎎以下に下げて、善玉を上げましょう」と指導されていますが、最近は、単純に数値に注目せず、双方のバランスや中性脂肪の数値、血圧や血糖値なども加味して指導されています。その人の体質や親兄弟の病歴なども参考にしますので、単に120mg以下などと数値だけに注目しません。ある医師は、「もし、血圧や血糖値、中性脂肪が基準以下なら、180mgを越えなければ体質的な要因で、そう心配しなくても良い」と言っています。

 実は秋葉も高脂血症で、今年の数値は170mgです。他の数値は、ほぼ標準値・A評価ながら、LDLだけはC評価です。食事に気を付けて少しづつ下げていますが、どうやら体質的に高めです。薬は飲みませんが、より食事と運動に注力したいと思います。母も高脂血症で脳梗塞で亡くなっていますので、できればLDL140mg以下に、血液サラサラが生涯の目標です。    まずは定番のスタチン系の薬から。医師に高脂血症の相談をすれば、直ちに処方してくれます。経験上、良い医師の傾向として、余程の高値でもなければ、「まずは、食事と運動で改善していきましょう。あとストレスにも気を付けて下さい」と言います。薬の処方に対して抑制的な印象を受けます。      メバロチン(第一三共)       悪玉コレステロールを減らし脂質異常症を改善する    メバロチンは同じ系列の薬の中で最も歴史がある有効成分で、類薬と比べても効き目が穏やかに発現し、長期間の服用に対して高い安全性が確立している薬です。肝臓でコレステロールが合成されるのをおさえ、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やします。血液中にコレステロールや中性脂肪が多い状態になる、脂質異常症を緩和させる効果があります。

 脂質異常症をそのままにしておくと動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞の原因になります。この薬で血液中のコレステロールや中性脂肪をコントロールしていれば、将来脳卒中や心筋梗塞などの病気が起こるのを回避できます。また、一度心筋梗塞を起こしたことがある人も服用すれば、今後の再発を予防できます。

 メバロチンには、ジェネリック医薬品メーカーが多数参入しており、数多くのジェネリック医薬品が発売されています。ジェネリック医薬品の選択肢があることは、生活習慣病など毎日飲む薬では、金銭的なメリットが大きいといえます。    ● 有効成分:プラバスタチン   ● ジェネリック

・アルセチン(テバ製薬)

・プラバスタチンナトリウム「日医工」(日医工)など  

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