WPPSI(ウィプシイ)とはWechsler Preschool and Primary Scale of Intelligenceの略です。 

 高次脳機能障害の検査で定番の知能検査、WAIS-Ⅲ(ウェイス)の子供版です。ウェクスラー式知能検査それぞれ年齢別に数種類あります。WPPSI(幼児用 3歳10ヶ月~7歳1ヶ月 45分)、WISC(児童生徒用 5歳~16歳11ヶ月 60分)、そして成人用がWAIS(成人用 16歳~74歳 60~90分)です。
 ウィプシィは
幼児向けの精密な知能検査として高い信頼性と安定性を得ています。

動作性下位検査

言語性下位検査

動物の家 知識
絵画完成 単語
迷路 算数
幾何図形 類似
積木模様 理解
文章(補充問題)

 知的発達に遅れのある場合は、年齢が7歳1ヶ月を超えていても、「テスト年齢換算表」を利用することによって発達の様子を知ることができます。6種類の言語性下位検査と5種類の動作性下位検査で構成されていて、言語性IQと動作性IQおよび全検査IQの3種類のIQによって測定できます。下位検査の評価点プロフィールを作成することで、「個人内差」を診断します。知的発達の状態を評価点プロフィールで表示することで、「個人内差」という観点から分析的に判断できます。

 主治医に神経心理学検査の依頼をする際、「言語障害」の検査について幼児用のものはないかリクエストしました。相談の結果、この総合検査を実施し、数値化することにしました。この子の場合、言語は特に精査したい分野なのです。他に半空間無視などの視覚検査についてはBit(行動性無視検査)に代わるものを探しました。大人用の検査ではダメなのです。子供、特に幼児の場合は検査も限られてしまいます。実施する検査のアレンジメントについて、短時間ですが主治医と綿密なやり取りが続きました・・・・。

 ・・・即日ウィプシイを実施しました。所要60分、残念ながら立ち合いはできませんでしたが、幼児用の知能検査は初の経験です。
 

 現在、幼児の高次脳機能障害を担当しています。非常に少数例かつ難しい分野ですが、主治医の協力と家族の愛情で着実に動きだしました。未解決事案なので詳しいことは控えますが、私も全身全霊を込めて取り組んでいます。

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