新年 明けましておめでとうございます。

 
 年末年始はキムタクの映画、ドラマを何本か視聴しました。まず、昨秋のドラマ「グランメゾン東京」、暮れに大団円を迎えました。あんなシェフいるわけねぇと思いつつ、相変わらずクールでかっこいい。フランスで名を売り、食材事故ですべてを失ったフレンチシェフが役どころでした。(正義感と熱い心を隠してですが)不遜な態度と憎まれ口を連発、普通の社会では完全にアウトです。しかし、そこはキムタク、許されています。何歳になってもキムタクはキムタク、マンネリとの批判があったようですが、変わらぬキャラこそキムタクのドラマです。非常に楽しく視聴させて頂きました。

 言わずと知れたスターですから、今更何も説明することはありません。改めて違った角度から見てみます。
 
 御歳47才、俳優として脂の乗り切った渋い重厚な役どころが期待されます。それでも20代から一貫したキャラは健在、今度はどんな職業を演じるのだろう、これこそがキムタクです。これは稀有なことで、かつての石原 裕次郎さん、加山 雄三さんのようなスターに限られます。彼らの演じるキャラはどの作品でも同じです。出演映画・ドラマは、彼らの置かれたシチュエーションを楽しむものです。決して、原作や役柄に沿った役作り、がらっとキャラを変えた新境地は望まれません。まして、デ・ニーロアプローチ(役に合わせて顔かたちや体型まで変化させ、そして役にあった雰囲気までもを作り上げるようとする演技法)など誰も求めていないでしょう。
 
 キムタクの演じた職業をYahooで調べてみました。
 
・パイロット・特攻兵「君を忘れない」(1995年)
・多重債務者「人生は上々だ」(1995年)
・ピアニスト「ロングバケーション」(1996年)
・建築士 「協奏曲」(1996年)
・記憶喪失の個人宅配業者 「ギフト」(1997年)
・広告代理店の会社員 「ラブジェネレーション」(1997年)
・照明関係の仕事 「眠れる森」(1998年)
・織田 信長(戦国武将)「織田信長 天下を取ったバカ」(1998年)
・美容師 「ビューティフルライフ」(2000年)
・新任教師 「伝説の教師」(2000年)
・検事 「HERO」(2001年)、「検察側の罪人」(2018年)
・コックの見習い「空から降る一億の星」(2002年)
・副操縦士 「GOOD LUCK!!」(2003年)
・実業団のアイスホッケー選手 「プライド」(2004年)
・古代 進(宇宙戦艦の指揮官)「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(2010年)
・レーサー「エンジン」(2005年)
・下級武士 「武士の一分」(映画・2006年)
・大手鉄鋼財閥の専務 「華麗なる一族」(2007年)
・小学校教師、議員、総理大臣 「CHANGE」(2008年)
・脳科学者 「MR.BRAIN」(2009年)
・インテリアメーカー社長 「月の恋人~Moon Lovers~」(2010年)
・南極調査の副隊長、東京大学助教授 「南極大陸」(2011年)
・物理学者・アンドロイド「安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜」(2013年)
・宮本 武蔵(武士・浪人)「宮本武蔵」(2014年)
・不死身の用心棒(武士)「無限の住人」(2015年)
・証券マン「アイムホーム」(2015年)
・外科医「A LIFE〜愛しき人〜」(2017年)
・警備員「BG〜身辺警護人〜」(2018年)
・おとり捜査でホテルマンになった刑事「マスカレードホテル」(2019年)
・フレンチのシェフ 「グランメゾン東京」(2019年)
・警察学校の教官「教場」(2019年) 
 
 これだけの例を見てお解かりでしょう。多重債務者以外、華々しい人気職業がずらっと並びます。完全な悪役、徹底した汚れ役は皆無でしょうか。

 キムタクの揺ぎ無い存在感を表す、象徴的なキャラクターは宇宙戦艦ヤマトの古代 進かと思います。共演の俳優さん達(沖田艦長の山崎 努さん、島大介の緒方 直人さん、真田四郎の柳葉 敏郎さん・・)は確固たる演技力を発揮、それなりに役になりきっています。しかし! ヤマト艦内の乗組員の中にポツンとキムタクがいるではないですか。誰がどう見ても、波動砲を撃っているのは古代 進ではなく、キムタクです。きっと、原作ファンはこの違和感を共有していると思います。

 キムタクの演技力云々については専門家に任せるとして、存在感というものは、演技力はじめ俳優としての実力など小手先のこととしてしまうのです。このようなスターに期待することは、老成した演技では無く、新境地の開拓でもなく、イメージチェンジではない、何歳になろうと「キムタク」を演じてほしいのです。
 
 さて、キムタクを通じて「職業」に関する知見が広がることは良いとして、その職業人の気質について考えさせられる事があります。例えば、お正月に放送したマスカレードホテルです。長澤まさみさん演じるホテルマン、宿泊客のどんなわがままも笑顔で神対応します。例え明らかなクレーマー客への対応でも、「ここ(ホテル)ではお客様がルールです」と言い切りました。潜入捜査でホテルマンとなったキムタク(刑事)、最初は理不尽なお客様に対して憤慨するも、徐々にホテルマンの対応になっていきます。ホテルマンこそサービス業の最高峰、どんなお客様に対しても、神対応が身に付いていくものと思います。

 しかし、経験上、このサービス業の権現たるホテルマンはじめ、サービス業を極めた職業の方が交通事故被害者になった場合は・・それは大変です。普段、どんな理不尽な要求でも顧客サービスに徹底しているものですから、加害者や相手保険会社に対しても、それを求めてしまう傾向なのです。サービス業とは隔絶した保険会社の対応に、通常の100倍の怒りを覚えるようです。交通事故で接するであろう保険会社はじめ、警察、病院はサービス業ではありません。それらは、被害者が”特別に高額な報酬”を払って雇った業者ではないからです。お客様扱いなど微塵もありません。それでも、被害者感情の加算もあり、「普段自分たちがしているようなサービスをしてくれない」ことに憤慨するのです。

 かつて、追突事故の被害者さんから、「腰を痛めて座れないから」との理由で、居間に応接セット(牛皮のソファ+テーブルしめて38万円)を購入したが、「保険会社が代金を払ってくれない(怒)!」との相談がありました。診断名は腰椎捻挫です。「いや、いくらなんでもそれは無理がありますよ」と言いかけましたが、さえぎるように、「普通、それ位は認められますよね」と。・・・その方の職業はホテルマンでした。

 もちろん、個人ごと性格の違いがあり、被害者感情の強弱・性質も人それぞれです。しかし、職業気質はもめ事の交渉・解決にかなりの影響力を持ちます。私達も常に依頼者さんに寄り添った対応を心掛けておりますところ、依頼者さんの職業を知り、理解して対応を調整することになります。その点、”職業もの”のドラマ・映画は大変参考になります。キムタクに戻りますが、これからも様々な職業を演じてほしいと思っています。キムタクを中心に、その職業人になり、感化される周囲の人々に感情移入したいと思います。
 

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