前回 👉 パニック障害について ②
 
 治療法については、薬物療法と精神療法に分けられます。パニック障害でも抗うつ薬のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と抗不安薬のベンゾジアゼピン誘導体(BZD)を中心とした薬物療法と精神療法である認知行動療法を基本として行うことが多いようです。

 SSRIは脳内の神経伝達を改善し、意欲を高めたり、憂鬱な気分などを改善する薬とされています。そのため、セロトニンの働きが深く関わるとされる強迫性障害やパニック障害などに使用されています。SSRIのメリットとしては、パニック発作を確実に抑制し、予期不安や広場恐怖にも有効とされていながら、副作用が少ないため、安全性にも優れています。そのため、長期間使用しても依存性を生じにくいようです。デメリットとしては、即効性がなく、投与初期に眠気、吐き気、食欲低下、下痢、軟便などの副作用や一時的な不安の増強がみられることがあるようです。また、飲み合わせに注意が必要なものがあるので、いくつもの病院にかかっている方は、医師若しくは薬剤師に相談が必須です。また、急に投薬を中止すると、断薬症状(頭痛、めまい、風邪に似た症状等)が出ることもあるので、医師の指導の下、服用されるのが望ましいと思います。

 主な名称としては、レクサプロ、パキシル、ジェイゾロフト、デポロメールルボックスなどの薬があります。

 BZDは脳の興奮などを抑えることで、不安や緊張、不眠などを改善する薬とされています。その他、筋肉の緊張を緩和する筋弛緩作用により腰痛症や緊張型頭痛などに使用する場合もあります。BZDのメリットとしては、不安や不眠、不安に伴う自律神経症状など、不安症状全般に有効であり、副作用も少ないので、安全性が高く、即効性があります。デメリットとしては、長期間使用すると依存性が生じやすく、乱用の危険があることや、急にやめるとリバウンドや離脱症状(不眠、焦燥感、知覚異常等)が出やすいことが挙げられます。尚、アルコールとの併用は禁忌です。

 主な名称としては、デパス、リーゼ、メイラックスなどの薬があります。

 薬物療法は、症状が良くなってもすぐに薬はやめず、半年から1年程度続けることが推奨されています。その後、だんだんと減らしていき、経過を見るといった流れが一般的なようです。なぜなら、パニック障害は「再発」が多い病気だからです。時間をかけてゆっくりと向き合っていくこと、特にご家族の理解・サポートが重要かもしれません。
 

 

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