不安感をやわらげ、うつ病や心身症を改善

デパス
錠形:錠剤、細粒剤
薬価:錠0.5mg1錠 9.0円
有効成分:エチゾラム
ジェネリック:エキゾラム(日医工)等

 

 おだやかに作用して、不安や緊張感をやわらげ、気持ちを落ち着かせる、チエノジアゼピン系と呼ばれるジャンルの緩和精神安定剤です。抗不安薬や心身安定剤とも呼ばれています。作用的には、ベンゾジアゼピン系というタイプと似ています。安全性が高く、依存しづらいのも特徴です。また、筋肉をほぐす作用があるので、緊張型頭痛や頸椎症、腰痛症、肩こり、けいれん症の病気などにも使われています。

<「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >
 
山本さんイラストsj 昔からある抗不安薬のベンゾジアゼピン系を基に作られており、上記したように、デパスはベンゾジアゼピン系と似た作用があるため、ベンゾジアゼピン系のカテゴリーに入れることがあるそうです。

 副作用が少ないとはいえ、まったくないわけではなく、飲んでから頭痛やめまい、ふらつきが生じることがあります。なるべく寝る直前に服用する必要があります。また、デパスは長期に服用することで、効き目が悪くなることがあり、最悪、依存症になる可能性があります。さらに、長期に飲み続けて体に薬が慣れすぎた状態で急に服用をやめると、いらいらしたり、強い不安感が生じたり、その他にも不眠、けいれん、混乱、幻覚などの副作用があらわれることがあります。医師の指示の下で少しずつやめていく必要があります。

 飲酒後にデパスを飲むと、アルコールの効力と相俟ってデパスの効力が強まることがあるという報告がありました。デパスの効力が効きにくくなっていたため、効力を強くしようとアルコールと共に摂取したらしいのですが、効力が強まるということは、上記副作用や依存症をも加速させることがありますので、飲酒後は服用しないことをお勧めします。
 
 現在、PTSDの依頼者様を担当しております。したがって、心療内科で処方される薬は私が担当します。