電話相談でたまに専門外の相談が舞い込みます。
 
 「リンリンリン ♪」
 
秋葉: 「はい!秋葉行政書士事務所です」
 
相談者:「すみません、交通事故の相談ではないのですが・・・」
  
秋葉: 「?・・・人生相談ですか?」
 
相談者:「いえ、ケガなんですけど・・・たぶんヘルニアかも・・」
 
秋葉: 「お医者さんではないので、わかる範囲でいいですか ヘルニアは頚ですか腰ですか?」
 
相談者:「腰です。・・・あのう私ではなくて・・・うちの子なんですが・・足がもつれるようになって」
 
秋葉: 「子供さんでヘルニアですか・・おいくつですか?」
 
相談者:「いえ、子供ではなくて・・犬なんですが。」
 
秋葉: 「はぁ!? なんで犬の相談を私に?」
 
相談者:「以前、先生のHPで犬の交通事故の記事を見まして・・」
 
秋葉: 「・・・・・・」  ( これか?→ ワンちゃんは家族?物?) 
 
  しょうがないので調べてみました。
 
■ 犬の椎間板ヘルニア
 
 犬も人間同様、脊椎動物なので基本的に脊椎と椎間板の構造は同じです。脊椎のクッションの役割をする椎間板がはみ出てきて神経を圧迫すると、痛みはもちろんしびれや様々な神経症状を引き起こします。歩き方がおかしくなったり、散歩を嫌がったりするので異変に気づくはずです。椎間板ヘルニアは特に胴が長く肢の短い犬種(ダックスフント、コーギー、ビーグルなど)がなりやすいそうです。狩猟犬として・・愛玩犬として・・胴長短足に改良を重ねた人間の罪ですね。
 
 ダックス系の犬は若い時から椎間板ヘルニアになりやすいと言われており、原因としては、先天的に軟骨の形成異常になりやすいことや、若いころから椎間板が固い為、脆くなりがちのようです。年齢変性?ではないようです。また、過剰な運動も椎間板ヘルニアの原因の一つです。背骨に強い刺激が加わるような過激な運動や、無理に首を引っ張るような運動は頸椎(けいつい)に負担をかけることになります。
  
■ 犬の椎間板ヘルニアの発見方法と治療
 
1、発見方法

 散歩中に時々足がもつれたり、歩き方がぎこちなくいつもと違っている時、また抱こうとした時に痛がったり嫌がったりする・・そんなときは「椎間板ヘルニア」の疑いがあります。
 
2、病院での診断

 神経機能を調べ体の異常を起こしている箇所から、背骨(脊椎)のどの箇所がヘルニアをおこしているかおおよその見当をつけ、XP(レントゲン)検査によって診断をします。ヘルニアが確認できないときは、脊髄に造影剤を入れて検査をします。

 人間同様、高精度MRIの登場によって、造影剤撮影の有用性は下がりました。近所の動物病院の看板にも「導入しました!」とあります。機会があったら何テスラのMRIか聞いてみたいと思います。
 
3、治療

 軽度の場合は、ステロイド剤や抗炎症薬などを与えると症状がやわらぎます。重度の場合は手術をして問題の部分(神経を圧迫している部分の椎間板)を取り除く必要があります。人間の場合のラヴ法でしょうか。

 手術が成功しても、普通に運動ができるようになるまでにはかなりの時間を必要とします。医師の指導でリハビリ計画をたてます。

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★ 本相談はMRIのある動物病院情報をお伝えして終了しました。(業務日誌掲載の許可を頂いています)