明日から連休ですね。5/2、5/6の平日を休みにして10日間大型連休!の方もいるようです。私は・・今年に入って連休はとってないような気がします。目標は3連休確保です。
肩の後遺障害も本日の6回目で一旦終了します。肩と言っても腕の骨、上腕骨の肩関節部分を取り上げます。
6、上腕骨近位端骨折
■ 治療
上腕骨近位端は4つの部位に分かれており、
①上腕骨頭 ②小結節 ③大結節 ④骨幹部です。
大結節は棘上筋腱部が付着し、転位が残存すると腱板機能障害やインピンジメントの原因になります(肩の後遺障害2~3 参照)。小結節は肩甲下筋腱部が付着しています。
これらが折れてしまうと脱臼を伴うことが多く、骨折の部位、骨片(折れて転位した骨)のようすによって治療法が分かれます。軽度で転位がない場合、ハンギングキャスト(キブス包帯)、機能的装具で固定します。
関節内の骨折は骨膜性仮骨が期待できないので転位がひどいと骨頭壊死といった怖い症状が続きます。したがって横骨折、粉砕骨折、開放骨折では手術による整復が必要です。
骨幹部(上腕部分)の骨折は橈骨神経麻痺を残す可能性もあります。
※ 骨膜性仮骨・・・骨折部に新しい骨組織が作られて自然修復していきます。これが関節内の骨折では上手く機能しないので深刻なのです。
■ 後遺障害
やはり運動制限を残すことが多く、可動域によって12級6号、10級10号の選択となります。
これ以上は「腕の後遺障害」にとっておきます。 良い連休を!