民間調査会社のブランド総合研究所による同順位発表、何かと話題ですね。群馬県の山本知事は群馬の下位評価にガチで怒って「法的手段も辞さない」とテレビに出ずっぱりです。巷のランキングのすべてに言えますが、確かに客観的データをどこまで公正・厳正にカウントしているか、やや不明なところがあります。 まぁ、ちょっとした遊びと思って、それ程真剣に受け取っていない人が大多数でしょう。山本知事は策士ですから、騒ぎを起こして、逆に県のアピールを計っているのかもしれません。

 毎年トップ3の北海道、沖縄、京都はあたり前すぎて、総じて上位県はどうでも良い印象です。このランキングで最も注目され、熱いのは何と言っても下位争いです。

 実家のある埼玉県も万年、下位をうろうろです。ところが怒っている埼玉県民を見たことがありません。むしろ、自虐ネタ満載の映画『翔んで埼玉』を観て大喝采です。故郷をディスられても平気、むしろ喜んでいる県民は、世界広しと言えど埼玉県民だけでしょう。心が広いのか、県民総マゾなのか・・。

 ランキング最下位の常連、茨城県は「伸びしろ日本一!」と、最下位を逆手に宣伝に余念がありません。それなら徹底的に毎年最下位が目立ちますが、下手に30~40位代に埋もれては目立ちません。つまり、ビリも個性、ブービー賞までは目立ちますが、毎年、中途半端な下位が一番気の毒に思います(鳥取、福井、佐賀、徳島あたり)。

 昨年は最下位だった栃木県、当時、漫才コンビのU字工事さんは、「最下位になった事より茨城に負けたことが悔しい」と嘆いていました。今年は茨城県に雪辱といったところでしょうか。ビリ県キャンペーンが効いたのか、昨年大躍進(47位⇒42位)の茨城県ですが、再び最下位へ・・実はビリの方が座り心地が良いのでは?。群馬県も2県に付き合うように40位代を抜けきらず。他県の人にとっては不思議でしょうが、北関東の栃木・群馬・茨城3県はお互いを意識、やたらと張り合っているのです。
 

<最新2021年のランキング>

群馬県・山本知事、“魅力度”調査会社の反論は「説明になっていないと思う」 法的措置は「信憑性を考えてもらう選択肢の一つ」

 群馬県の山本一太知事は14日、「都道府県魅力度ランキング」で44位(去年40位)になったことに対して、法的措置を検討するなどと不快感を示していたことについて、あらためて会見で考えを述べた。

 山本知事は「過去の会見でも申し上げたとおり、ランキングそのものを否定するつもりはない。世の中には様々なランキングがあって、これはいろいろなランキングがあっていいと思う」と前置きしつつ、「それなりに根拠のあるいいランキングだったら、そこからいろんなことを学んで、例えば『もっと伸ばしていこう』みたいな前向きな考え方ができればと思う」と説明。

 問題視しているのはランキング自体ではなく、その中身だという。群馬県が統計の専門家と検証したところ、下位25県が7点差の中に収まっており、これは誤差の範囲だとの指摘があったということだ。

 この点について、記者から「群馬の点数は上がっているので、下がったというよりは他が相対的に上がったということ」と調査元のブランド総合研究所の反論を投げかけられると、「上がった理由はわからないし、我々は誤差の範囲の7点というものが、何で上がって下がっているのかもまったくわからない。それはぜんぜん説明になってないと思う。判断するための基準を公開していないので、ちゃんとしたランキングとはとても言えないと思っている」と答えた。

 山本知事が法的措置を検討するとしたことで、「激怒」と表現する報道もあったが、それに対しては「冷静にコメントしたことはわかっていただければと思う」と指摘。その上で、「法的措置をすると決めたわけではない。発表することを押さえつけるような話ではなくて、皆さんにこのランキングの信憑性をもう一度考えてもらうという意味の選択肢の一つとして、今検討しているということだ」とあらためて主張した。
<ABEMA NEWSさまより>