まずは解剖学的なアプローチ、各部位の名称を確認しましょう。
 
 ご相談者様から「腕を骨折しました」と言われても、どの骨がどのように折れたかがわからなければ、後遺障害の回答へ踏み込めません。また、毎度のことですが、骨折が癒合したとしても、靭帯損傷や神経麻痺などが見逃されていないか、確認する必要があります。
 
1、骨と関節の名称

 ↑ 図の骨と関節の名称を覚えない事には、医師や患者さんと話が通じません。また、診断書には別称で書かれていることもあり、それも頭に入れます。
 
 長管骨は読んで字のごとく長い骨です。人体を構成する主要な長い骨との解釈で足ります。上肢で言いますと上腕骨、橈骨、尺骨を指します。この長管骨は下肢同様、心臓に近い末端を近位端、遠い末端を遠位端と呼びます。
 
 手の骨、特に関節部の手根骨、指の骨を覚えるのは大変です。これは別シリーズにて取り上げたいと思います。
 
 次回 ⇒ 上腕の筋肉