ラシックス(サノフィ)      高血圧のほかむくみ対策にも     腎臓に作用して尿量を増やす、効果の高い利尿薬です。 腎臓内で塩分と水分の再吸収をおさえて、尿の量を増加させます。体内で細胞組織の液体と血液の圧力バランスが崩れて水分がたまったむくみの状態から余分な水分を輩出し改善することで、圧力のバランスが調整され血圧が降下します。

 高血圧の治療をはじめ、むくみの治療に使用されることが多く、心臓病や腎臓病、肝臓病にともなうものや、月経前のむくみの改善にも処方されます。   ● 有効成分:フロセミド   ● ジェネリック:フロセミド「NP」(ニプロファーマ)など。  

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プレミネント(MSD)      降圧&利尿の効果で血圧を降下させる    2種類の血圧を下げる成分を配合した薬です。1つは血圧を上げる体内物質をおさえる作用があります。それによって血管が広がり、体内の水分や電解質の濃度が調節されて血圧が降下。もう1つの成分は、体の余分な水分と塩分を輩出して血圧を下げます。

 これらの2つの成分が一緒に作用することで、効果が高まり十分に血圧が下がるようになるでしょう。また、心臓や腎臓への負担が軽くなる効果もあります。尿量が増えるので、多尿や頻尿に注意しましょう。   ● 有効成分:ロサルタン、ヒドロクロロチアジド   ● ジェネリック:・ロサルヒド配合錠LD「AA」(あすか製薬)など。  ※ジェネリック品は「LD」のみ。  

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レニベース(MSD)      安全性が高くジェネリック品も多数    血圧を上げるアンジオテンシンⅡという物質をつくらないようにして血圧を下げる薬です。このような薬は、ACE阻害薬と呼ばれています。主に高血圧症の治療に使用されており、病状によっては心臓病や、腎硬化症にも有効とされています。

 安全性が高く、心不全や糖尿病のある人に向く薬です。血糖、尿酸、脂質などに影響を与えないので、年齢を問わず使うことができます。血圧を下げる薬や利尿作用のある薬と併用されることが多い薬です。   ● 有効成分:エナラプリル   ● ジェネリック:エナラプリルマレイン酸塩「サワイ」(沢井製薬)など。  

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ミカムロ(日本ベーリンガーインゲルハイム)      長時間、作用する新しいタイプの配合剤    血圧を上げる体内物質をおさえる作用のある成分と、体の血管を広げて血流が流れる際の抵抗を減らし血圧を下げる成分の2種類の有効成分からできている薬です。2つの成分が同時に作用することで、血圧が下がる効果が高まります。また、心臓の収縮をおさえて休ませる働きなどもあり、心臓や腎臓の負担も軽くなります。

 この薬は、2つの有効成分の配合バラナンスが異なる「AP錠」と「BP錠」の2種類が用意されています。   ● 有効成分:テルミサルタン、アムロジピン   ● ジェネリック:テラムロ  各社から後発薬が発売されています。  

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ブロプレス(武田薬品工業)      血圧を上げる成分をおさえ、血管を広げることで血圧を下げる    比較的新しいタイプの薬で、通称ARBと呼ばれる血圧治療主力薬です。心臓の収縮力を高め、細動脈を収縮して血圧を上昇させる体内物質をおさえる作用があります。それにより、体の血管が広がって血流がよくなり、体内の水分や電解質などの濃度が調整されて血圧が下がります。心臓や腎臓の負担も軽くなるでしょう。

 主に高血圧症の治療薬として使用されていますが、症状によっては心不全などの心臓病や、腎硬化症などの腎臓病にも有効だと考えられています。緩やかに血圧を下げるので、初めて服用した時は、血圧が下がったと実感するまでに1~2週間ほどかかるかもしれません。車の運転や高所での危険な作業などを行う時は、注意が必要です。

 また、これらの症状は徐々に慣れることが多いでしょう。血圧がなかなか下がらないからといって、自己判断で服用する薬を増量したり、服薬を中止したりしないで下さい。適正な血圧には年齢や性別などによって個人差がありますので、心配な場合は医師、または薬剤師に相談しましょう。   ● 有効成分:カンデサルタン   ● ジェネリック:カンデサルタン「あすか」(あすか製薬)など  

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アムロジン(大日本住友製薬)        高血圧を解消するために、血管を広げて、血圧を下げる    体の血管を広げ、血流をよくする作用があります。血液が流れる際の抵抗が減り血管への圧力が下がるので、血圧が降下。また、心臓が過度に収縮することをおさえ、心臓を休ませる効果もあります。主に高血圧や狭心症の治療に使用されています。

 この薬は、血管の壁にある筋肉の細胞内にカルシウムが取り込まれ、血管が収縮することに拮抗する、カルシウム拮抗薬に分類されます。食べ物や飲み物からカルシウムを摂取しても、そのカルシウムが細胞内に入ることはないので、サプリメントなどのカルシウムは血圧上昇に影響しません。

 高血圧の治療薬として初めに選択されることが多い薬です。ゆっくりと効き目を発揮し、作用する時間が長いのが特徴です。服用開始後、頭痛や動悸などの副作用が出る場合があります。他の薬との飲み合わせには注意は必要です。服用期間中にグレープフルーツジュースを飲むと、薬の血中濃度に影響を与えることがあります。ただし、飲む量や体質にもよりますので、心当たりのある方は薬剤師に相談するとよいでしょう。   ● 有効成分:アムロジピン   ● ジェネリック:アムロジピン「JG」(日本ジェネリック)    多数のメーカーからジェネリック医薬品が発売されています。  

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ベザトールSR(キッセイ薬品工業)      有効成分を徐々に放出する脂質異常症治療薬    体内で中性脂肪の生成を抑制し、コレステロールの排出を促進。悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やす効果もあります。特に、中性脂肪に対する働きが強い薬なので、脂質異常症の中でも、高トリグリセリド血症といった中性脂肪が多いタイプに適しています。脂質異常症はそのままにしておくと、動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞になることも。名前のSRとは徐放性製剤(Sustained Release)のことで、有効成分が徐々に放出されていくタイプの薬の意味です。    ● 有効成分:ペザフィブラート   ● ジェネリック

・ペザフィブラート「サワイ」(沢井製薬)など  

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ロトリガ粒状(武田薬品工業)    魚に含まれるDHA、EPAが症状を改善    トリグリセライドといわれる中性脂肪の分泌をおさえる高脂血症(脂質異常症)の薬です。高脂血症は、動脈硬化を進行させるので、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの原因になりかねません。この薬は肝臓から中性脂肪の分泌を抑制し、血液中の中性脂肪を低下させます。また血液を固まりにくくする作用もあります。

 血が止まりにくくなるので、原則的に消化管潰瘍など出血をともなう病気の人は使用できません。手術や抜菌の予定のある人も注意が必要です。   ● 有効成分:オメガ-3脂肪酸エチル   ● ジェネリック ありません。  

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カデュエット(ファイザー)      高血圧と高コレステロールを同時に改善する配合錠    高血圧症と高コレステロール血症は、併発することで脳卒中や心筋梗塞などの脳、心臓の血管疾患の発症リスクを高めることがあります。カデユエットは、2種の有効成分によってその両方を治療できる配合薬です。

 1つは、心臓や体の血管を広げて血液をよくして、血管を流れる血液の抵抗を減らして血圧を下げる作用があります。また、過度な心臓の収縮をおさえるので、心臓を休めるは働きもあります。もう1つは、肝臓でコレステロールが合成されるのをおさえます。これにより、悪玉コレステロールは減少しますが、善玉コレステロールは増加します。

 2つの有効成分はともに単体の薬としても処方されています。高血圧症の治療と脂質異常症の治療は並行して行われることが多く、今までは、1度に2種類の薬を飲まなくてはいけませんでした。しかし、2つの有効成分を含んだカデユエットを1錠摂取するだけでよくなったので、長期治療の際でも飲み忘れが起こりにくく、きちんと服用することができます。また、1錠で済むので、1日当たりの費用も、おさえられます。

 日本で初めて高血圧症と高コレステロール血症の治療を、1錠で可能にした薬。配合バランスによって1~4番まであります。   ● 有効成分:アムロジピン、アトルバスタチン   ● ジェネリック ありません。  

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リバロ(興和)      コレステロールの量を調整し動脈硬化を防ぐ    血液中のコレステロールが多すぎる状態を、高コレステロール血症といいます。自覚症状がなくても徐々に動脈硬化が進行し、心筋梗塞の原因になります。この薬は肝臓でコレステロールが合成されるのをおさえ、悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やします。

 作用が強く効き目は長いので、1日1回の服用ですみます。血液中の脂質の状態を通常に保つことで、将来の病気のリスクに備えられます。また、既に心筋梗塞を起こしたことがある人の、再発予防として処方されることもあるでしょう。服用中は、定期的に診察や血液検査を受けることが必要となります。薬を飲んでいても、生活習慣を見直す必要があります。バランスの取れた食事や運動を心がけたり、喫煙量を減らしたりなどの努力も必要です。

 数多くのジェネリック薬のメーカーからジェネリック医薬品が発売されており、薬価だけで比べると半額近くまで安くなります。   ● 有効成分:ビタバスタチン   ●ジェネリック

・ビタバスタチンカルシウム「日医工」(日医工)など  

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リピトール(アステラス製薬)      コレステロールの合成をおさえて動脈硬化の進行を抑制    コレステロールの合成をおさえ、血液中のコレステロール値が高すぎる状態の、高コレステロール血症を改善します。高コレステロール血症を放っておくと、動脈硬化が進んで、近い将来に狭心症や心筋梗塞を起こす可能性が。動脈硬化の進展を抑制するので心筋梗塞のリスクが下がり、一度心筋梗塞になった人の再発予防にもつながります。この薬は同じ系統の薬の中でも特に、コレステロールを低下させる作用が高いことが評価されている薬です。

 アルコールやグレープフルーツジュースなどの飲料が薬の効き目を左右することがあります(摂取する量や個人差によっても異なります)。病気をよくするためには生活習慣の改善が重要な目標となりますので、飲料などの嗜好品も含めて見直しが必要となります。

 病気と薬の影響については医師や薬剤師に相談することで解決しますが、生活習慣については栄養士も心強い味方となるのでしょう。薬を服用しない状況に早く戻るためには、自身のライフスタイルの見直しが最優先になります。   ● 有効成分:アトルバスタチン   ● ジェネリック

・アトルバスタチン「日医工」(日医工)など  

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 まずは定番のスタチン系の薬から。医師に高脂血症の相談をすれば、直ちに処方してくれます。経験上、良い医師の傾向として、余程の高値でもなければ、「まずは、食事と運動で改善していきましょう。あとストレスにも気を付けて下さい」と言います。薬の処方に対して抑制的な印象を受けます。      メバロチン(第一三共)       悪玉コレステロールを減らし脂質異常症を改善する    メバロチンは同じ系列の薬の中で最も歴史がある有効成分で、類薬と比べても効き目が穏やかに発現し、長期間の服用に対して高い安全性が確立している薬です。肝臓でコレステロールが合成されるのをおさえ、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やします。血液中にコレステロールや中性脂肪が多い状態になる、脂質異常症を緩和させる効果があります。

 脂質異常症をそのままにしておくと動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞の原因になります。この薬で血液中のコレステロールや中性脂肪をコントロールしていれば、将来脳卒中や心筋梗塞などの病気が起こるのを回避できます。また、一度心筋梗塞を起こしたことがある人も服用すれば、今後の再発を予防できます。

 メバロチンには、ジェネリック医薬品メーカーが多数参入しており、数多くのジェネリック医薬品が発売されています。ジェネリック医薬品の選択肢があることは、生活習慣病など毎日飲む薬では、金銭的なメリットが大きいといえます。    ● 有効成分:プラバスタチン   ● ジェネリック

・アルセチン(テバ製薬)

・プラバスタチンナトリウム「日医工」(日医工)など  

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 高脂血症、高コレステロールですが、中性脂肪の数値なども含めて脂質異常症と総称されています。主に健康診断での指標は、LDL(悪玉)とHDL(善玉)と2分し、「悪玉を120㎎以下に下げて、善玉を上げましょう」と指導されています。

 この指導も、最近では単純にLDLの数値だけで評価せず、中性脂肪の数値、血圧や血糖値なども加味して指導されています。その人の体質や親兄弟の病歴なども参考にしますので、単に「120mg以下でなければ高脂血症です。今すぐ薬を飲みなさい。」などと、LDLの数値だけで判断しません。実際に、ある医師は「もし、血圧や血糖値、中性脂肪が基準以下なら、180mgを越えなければ体質的な要因で、そう心配しなくても良い」と言っています。また、悪玉・善玉の呼称も、やや古い概念です。悪玉とされるLDLでも、体の組織を作る為に絶対に必要なもので、一定量を保つべきが正しい解釈です。現在はHDL:LDLのバランス1:2が推奨されてており、HDL:LDLの比率と総コレステロール量を注視しています。    高脂血症は食事だけでは改善できない、体質的な要因が大きいと言わるようになりました。それは近年の研究や実験から明らかになっています。例えば、「卵の黄身はコレステロール値が高いので控えるように」との指導は、ひと昔前のことです。コレステロールの3/4は体内で生成されます。つまり、食事的な要因は1/4に過ぎません。しかも、コレステロールの高い食事を控えると、その分、体内でのコレステロールの生成量が増えることがわかりました。逆に食事でコレステロールを取りすぎると、体内での生成が減るわけです。卵の悪玉説はとうに廃れているのです。栄養価に優れた卵、毎日1~2個は問題ない、これが結論です。

 結果として、食事だけでの改善は難しく、運動やストレスなどを含め、その人の体質に合わせて総合的に対処する必要があります。もちろん、食事が関係ないわけではありませんから、油ものは控えるべきです。脂質の多い食事は、中性脂肪の数値にすぐに表れます。しかし、脂質やコレステロールも体には無くてはならないものです。高すぎる数値が問題なのです。脂質も飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けて、前者(乳製品、脂肪の多い肉、マーガリン)を控えて、後者(オリーブオイル、青魚、ナッツ類)を積極的にと、管理栄養士が口を揃えています。    実は秋葉も高脂血症で、今年のLDLは170mgです。他の数値は、ほぼ標準値・A評価ながら、脂質だけはC評価です。食事に気を付けて少しづつ下げていますが、どうやら体質的に高めのようです。薬は飲んでいませんが、より食事と運動に注力したいと思います。母も高脂血症気味で、脳梗塞で亡くなっています。できればLDL140mg以下に、血液サラサラが生涯の目標です。    さて、交通事故外傷との関わりですが、やはり、薬の飲み合わせについては、お薬手帳で服用中のお薬を示し、医師や薬剤師の指導に従う必要があります。かつて、かなりLDL高値で高脂血症治療中の方がスタチンとの飲み合わせ悩んでおりました。医師は、患者の訴える手のしびれに対してメチコバールを服用したかったのですが、主成分がビタミンB12なので、コレステロールに影響があることから服用を見合わせました。整形外科では、お薬の処方に窮すると処方される(飲み合わせに禁忌が少ない)メチコバールですが、高脂血症の患者には珍しく抑制的な薬なのです。

 

 メチコバール 👉 超簡単解説 薬シリーズ 1    交通事故外傷の治療の面では、先の説明の通り、高脂血症の度合いをどうとらえるか、服薬をどうするか、全体像から判断するべきです。相当な(脂質)異常値でない限り、骨折や捻挫、手術や治療に深く関与しないように思います。その点、高血糖や高血圧と違い、高脂血症の概念やケガへの影響は、ぼやっとした印象をもっています。    次回、まずはスタチン系から ⇒ メバロチン  

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⑧ ノボラピッド(ノボ ノルディスクファーマ) 注 フレックスペン

   血液中の糖の上昇をおさえて糖尿病を治療する    血液中の糖の上昇をおさえるインスリンは、糖尿病治療のためには大切なホルモン。ペン型注射で投与するこの薬はインスリン製剤の1つで、インスリンの分泌が少なくなってしまう1型糖尿病患者や、2型の中でも食事や運動の療法の効果が薄い患者に処方されます。

 インスリン製剤は、作用が現れる時間と作用の持続時間によって、超速効型、速効型、中間型、混合型、特効溶解型の5種類に分類されます。この薬は、超速効型で、作用発現が15分以内と非常に早いのが特徴です。         生活習慣からではなく、先天性に多い1型糖尿病の方の場合、膵臓からインスリンがでないので、おなじみのインスリン注射があります。重度の糖尿病患者さんは、インスリン注射を携帯しければ命取りです。そこまでいかずとも、即効性のインスリン分泌薬としてノボラピッドは携帯されているようです。   ● 注射剤    ● 有効成分 インスリンアスパルト    ● ジェネリック

 インスリンアスパルトBS(サノフィ)  

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⑦ スーグラ(アステラス製薬)

   国内初なるSGLT2阻害薬    SGLT2阻害薬という新しいジャンルの糖尿病治療薬です。SGLTとは体内のたんぱく質の一種で、糖などの栄養成分を取り込む役目があります。

 この薬は、SGLTが糖を取り込むはたらきを邪魔し、より多くの糖を尿として排泄させます。結果、高血糖が改善されるというわけです。

 糖尿病の治療薬は、体重増加を引き起こすことがあります。しかし、この薬は尿からの糖排泄を促すので、体重増加などの副作用がないのも特徴です。

      ● 25mg(1錠)136.5円     ● 有効成分 イプラグリフロジンL-プロリン    ● ジェネリック

 なし  

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⑥ リオベル(武田薬品工業)

   2つの効果で糖尿病を改善    ピオグリタゾンとアログリプチンという、作用の異なる2つの糖尿病治療剤を配合した薬です。有効成分の1つであるピオグリタゾンは、筋肉や脂肪組織、肝臓でのインスリンに対する感受性を高める作用があります。そのためインスリン抵抗性改善薬と呼ばれます。

 もう一方の有効成分・アログリプチンは、血糖を一定に保とうとするホルモンであるインクレチンを分解しようとする邪魔な酵素(DPP-4)を阻んで、インクレチンのはたらきを助けます。そのためインクレチン関連薬と呼ばれています。       ● LD(1錠)219.4円  HD(1錠)270.5円   ● 有効成分 ピオグリタゾン、アログリプチン   ● ジェネリック

 なし(ピオグリタゾンやアログリプチン単体ではあります)  

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④ ジャヌビア(MSD)

   ホルモンに作用して血糖値を下げる    日本人糖尿患者の約9割を占める、2型糖尿病の薬です。主に小腸から血液中に分泌されるホルモンの一種であるインクレチンが血糖を一定に保とうとする作用を利用して、結果として血糖を下げることができます。このような薬はDPP-4阻害薬と呼ばれています。

 この薬が優れているのは、血糖値が高い時にはインスリンの分泌を強めますが、血糖値が正常あるいは低い時には、過度なインスリンの分泌をおさえる点。そのため、副作用として低血糖になる可能性を下げることができます。       ● 50mg(1錠) 149.3円   ● 有効成分 シタグリプチン   ● ジェネリック

 シタグリプチン(サワイ) ※2023.8月に承認されたばかりです。  

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④ アクトス(武田薬品工業)

   インスリンの効き目を上げる糖尿病治療薬    血液中の糖の上昇をおさえるインスリンというホルモン。このインスリンのはたらきが低下すると2型糖尿病にかかりやすくなります。糖尿病の患者の体内では、個々の細胞のインスリン抵抗性が高まり、インスリンの効き目が薄くなっているのですが、それを改善することで糖の消費を高め、血糖値が下がります。これまで、飲み薬としてはスルホニルウレア(SU)系という薬が使われてきましたが、それでは効果が不十分な場合のために開発された新しいタイプの糖尿病治療薬です。      ● 30mg(1錠) 137.5円   ● 有効成分 ピオグリタゾン   ● ジェネリック

 ピオグリタゾン「TCK」(辰巳化学)  

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③ ベイスン(武田薬品工業)

   食後、血糖値の増えすぎをおさえる    食事に含まれる糖類を、腸内で血糖となるブドウ糖へ変化させるために必要な酵素であるαグルコシダーゼ。そのはたらきを妨害することで、糖質の消化・吸収をおさえるのがこの薬です。

 食後に上がりやすい血糖の上昇にブレーキをかけることができて、糖尿病患者の血糖が過度に増えることをおさえることができます。この薬が処方されるのは、食事療法や運動療法などを行っても十分に効果がない場合などで、原則としては薬よりも優先して生活習慣の改善が求められます。     ● OD錠0.2mg(1錠) 38.2円   ● 有効成分 ボグリボース   ● ジェネリック

 ボグリボース(東和薬品)  

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① メトグルコ(大日本住友製薬)

   血糖値を下げるために肝臓での糖分の生成をおさえる    最初に定番のお薬です。高用量処方が保険適用で認められ、新規承認された糖尿病薬です。お値段も安い。

 血糖が、その量を調整するインスリンホルモンのはたらきを受けやすくなる効果があります。また、肝臓で糖分が作られるのをおさえ、筋肉や脂肪組織で糖を利用するのを促進し、腸管から糖を吸収するのをおさえるため血液中の糖分の量が減ります。特に、インスリンホルモンのはたらきが悪くなったり、分泌量が減少するなどの2型糖尿病に対して使用されます。また、血液中のコレステロールや中性脂肪の低減効果があり、体重の増加を助長しないので、肥満型の糖尿病患者によく処方されています。

 注意が必要な副作用に、乳酸アシドーシスがあります。現在は多くの国で販売中止のフェンフォルミンという成分で多く見られた副作用です。しかしこの系統の薬は、適切な医師の管理下で服用すると有用性が高いため再評価され販売しています。また、糖尿病薬全般に共通する、血糖値の下がりすぎによる低血糖症も起こることがありますが、糖尿病薬を服用している人には、薬局でブドウ糖を配布しているので、低血糖症の症状や対処法と合わせて入手しましょう。   ● 250mg(1錠) 10.2円   ● 有効成分 メトホルミン   ● ジェネリック

・ネルビス(三和化学研究所)

・メトホルミン塩酸塩「トーワ」(東和薬品)など  

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