今日は福島まで病院同行です。正確に言うならば入院患者さんの医師面談に同席するための訪問です。

 この病院、今年から脚の骨折の重傷者を専門に診て頂けるチームが都内大学病院から異動してきました。何名かの依頼者さんを追いかけての訪問となります。医師面談の被害者さんだけではなく、他の入院中の依頼者さんを回ってきました。まるでお医者さんの回診みたいです。 皆、イリザロフ創外固定をしています。

 骨癒合が思わしくない、感染症にかかった等の重傷者は創外固定を行っています。その固定具(イラスト左)を一緒くたに、ロシア人医師(イラスト右)の名前からとって「イリザロフ」と呼んでいます。

  c_g_l_26     c_g_l_61

 骨を伸ばす(伸張術)イリザロフ法についてはネットでは関西の「スカイ整形外科クリニック」さまの解説が非常に解り易いのので、興味のある方は一読を勧めます。  それでは、よい機会ですのでイリザロフ法をおさらいしましょう。    骨延長とイリザロフ創外固定器

 イリザロフ式創外固定について説明します。先年お亡くなりになられましたが、日本では、大阪赤十字病院の元整形外科部長の大庭健先生が中心となって推進された手術法です。大阪赤十字病院・大手前整肢園で手術例は300例を超えました。元々は、旧ソ連のクルガン地方で第2次大戦後の戦傷兵の治療に携わっていたイリザロフ医師が偶然に発見した治療法です。

 クルガン地方はモスクワから3000km離れた西シベリアの辺境です。医薬品・医療器具、そして電気さえもままならない状況の中で、イリザロフ医師は自転車のスポークを鋼線の代わりに利用して骨に刺入し、これに緊張をかけて独自のリング状の固定器に接続をして骨片を固定する方法を開発しました。ある患者にこの固定器を取り付け、術後医師が休暇を取って不在の間に、患者が固定器に取り付けられていたナットを間違って逆回転させました。つまり締め付けるところを緩めてしまったのです。

 休暇から戻ったイリザロフ医師は骨移植の必要を感じ、患者の骨折部をレントゲン撮影をしたところ、骨折部の間隙はすべて新生骨で充填されていたのです。つまり、飴細工のように骨を伸ばしたり、骨幅を増やしたり、どのような変形でも3次元的に矯正できるのがイリザロフ式創外固定器なのです。

 大阪赤十字病院では、骨折部の腐骨を大胆に骨切り、強酸性水で洗浄、抗生物質を振りかけた後に創を閉じイリザロフで6cmを超える骨延長を計ったのです。術後、6時間ごとに、創外固定器に取り付けられたレバーを回して、1日に1㎜の脚延長を続けて行く驚きの代物です。    ○ 余談になりますが、最近美容整形で身長を伸ばすのにこのイリザロフ式創外固定器が使用されています。片足1000万円、両足で2000万円かかります。

○ イリザロフ以外にも、アルビジアネイルと称する延長機構を内在した大腿骨髄内釘で延長をすることができます。フランスのギシェ医師が開発した、このアルビジアネイルは閉鎖式骨固定法ですから、創外固定に比較して感染の危険性が少ないことが可能です、また、治療完了までの日常生活への障害を少なくすることにもなります。  c_g_l_62続きを読む »

【事案】

被害者は歩行者で道路を横断中、左方よりの自動車に跳ねられ受傷。右足首(距骨)、顔面(頬骨)を骨折した。 20101209_2-300x237

【問題点】

足は整形外科、顔面は形成外科、そして、噛み合わせに不安を残すため口腔外科と3科を受診した。各科の医師はそれぞれ後遺症に対する認識が違うため、後遺障害診断書を科ごと3枚に分けた。

頬骨は癒合状態よく、陥没(変形・転移)を追うことに。

噛み合わせについては口腔外科でMRI検査を加え、噛み合わせ顎関節円盤の偏位(損傷ではなくほんの僅かずれた?)の診断を仰いだ。

【立証ポイント】

主治医と画像を検証、変形とそれによる三叉神経障害を診断書に落とし込んだが、自賠は変形を否定、14級の判定に留まった。顎関節はまったくのスルー、非該当に。

画像勝負であるが、いずれも明確さを欠いて12級には届かなかった。

※ 併合のため分離しています。

(平成27年4月)  

続きを読む »

【事案】

バイクで交差点を直進、対抗右折自動車と衝突、転倒した。左膝の内側側副靱帯を損傷、歯は1本破損し、2本治療を余儀なくされた。

【問題点】

歯科医に後遺障害診断書の記載を求めるも、不慣れのよう。決め手は完全に破損した歯と補綴(ほてつ)歯のカウント。 c_s_k_21【立証ポイント】

直接、歯科医へお伺いして説明を加えた。歯科用後遺障害診断書を提出したが、それでも医療照会が入り、細々とフォローが続いた。欠損したわけではないが事故で治療を余儀なくされた歯が2本あり、それを障害歯としてカウントするか慎重に確認したよう。でも、障害歯3本=14級なので、膝で12級となっている以上、直接、保険金・賠償金に影響はない。 c_s_k_22★ 補綴(ほてつ)とは、歯が欠けたり失われた場合に、冠、クラウン、入れ歯(義歯)やインプラントなどの人工物で補うことを言います。

※ 併合の為、分離しています

(平成27年4月)  

続きを読む »

【事案】

バイクで直進中、対抗自動車が駐車場に入るため右折してきて衝突、顔面と左大腿骨、両恥骨を骨折した。大腿骨は骨幹部を骨折、プレート固定後、抜釘を待って症状固定とした。

【問題点】

顔面の頬骨の癒合は陥没等無く、まずは良好。しかし、しみのような瘢痕が残存した。   kaizou 【立証ポイント】

神経症状の14級9号の確保を前提とし、外貌醜状痕の認定を焦点に進める。醜状痕の面接立会いでは女性の連携弁護士を派遣、やや甘い判定を引き出した?

※ 併合のため分離しています。

(平成27年5月)  

続きを読む »

お問い合せはお気軽に!

事務所メンバー

「交通事故被害者救済」がスローガン! 病院同行に日夜奔走しています。解決まで二人三脚、一緒に頑張りましょう。

代表者略歴を見る!

部位別解説 保険の百科事典 後遺障害等級認定実績(初回申請) 後遺障害等級認定実績(異議申立)

今月の業務日誌

2015年11月
« 10月   12月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

月別アーカイブ