恐山からバスを乗り継いで小一時間、下風呂温泉は大間の隣に位置する海岸沿いの硫黄泉です。こじんまりとした宿が並ぶ素朴な温泉街ですが、港町と表現する方が合っていますでしょうか、津軽海峡に面した小さい漁港が眼下に見下ろせます。
絵画のような景色を眺めていると、一人で宿を切り盛りしているご主人がお茶を運んできて、「こんなところまで観光客は来ない」と。津軽人の謙虚さを越えて自虐的に聞こえてきます。確かに、お盆のハイシーズンでも容易に予約が取れます。温泉街も歩く人は少なく、ときおり路地から猫が行き来しています。温泉に浸かりに来る人も、せいぜい県内の地元民で、遠方からの来客は少ないようです。浴感は熱々の硫黄泉に鍛えられている感じです。
さて、温泉が目的ではありますが、何よりマグロです。大間から冷凍されていないマグロが届くのです。民宿の夕餉のような素朴な料理が並びますが、お魚はハイレベルです。お刺身はどれも地元の優れものですが、やはりマグロの中トロ・赤身は別次元でした。おそらく生涯で食べたマグロでもトップクラスです。東京の高級料理店であれば、刺し盛りは1万円に届くレべルかと思います。珍しく写真 ↓ を残しました。
02
10月
2026






