こんにちは。金澤です。
 
 さて、私金澤も東京へ移り住んできて3ヵ月が経過しました。3ヵ月もいるとだいぶ生活にも慣れ、東京の便利さを身に沁み始めます。

 野菜は近所の八百屋へ。 近所のスーパーで肉が安売りされる日。 全てを網羅し、日々主夫としての自覚も持ちながら生活しております。先日とある居酒屋(お母さんが一人でやっている小居酒屋)にてたまには、と夜ご飯をつまんでいた時の話。常連客の一人が、昔の首のヘルニアが今もうずくとの事。 私は聞き耳を立てながら、煮魚の小骨を取る作業に専念していました。

 なんともその人は普通のオフィ―スワークをしている方。 仕事帰りの電車でうたた寝をしていて降車駅に着き目が覚め、立ち上がるためにつり革をつかもうと上を向いた瞬間に激痛が走ったとの内容でした。一緒にいた常連客の一人(建設業の人?)が、笑いながら筋肉がないからヘルニアになるんだよ~!なんて言ってました。そこで一つ。 柔整師なども体を痛めたと患者が言えば、やたら筋肉をつけるよう勧める人が多いです。腰が痛い→筋肉を付けて治しましょうましょう!と、こんな感じです。


 んー。 まあ、全てが間違えているわけではないですが、疑問を感じます。首の痛みでも凝って痛くなってくるのはオフィスワークが多いですが、実際重症の頚椎症やヘルニアなどの症状で来院する方はオフィスワークの人より圧倒的に体を酷使する職業の方が多いです。土建業の方なんかはオフィスワークに比べて筋肉が多い方が多いのに、なぜかヘルニアや頚椎症になる。やはり、上を向いてする作業が多かったり、重い物を持つ作業が多くヘルニアなどになってしまうのだと思います。

 それはそうですよね。ですので、なんでも筋肉をつけて対応しようとするのではなく、まずは何故負傷した部位に負担がかかるかを見極め、筋肉と関節への負担どちらの割合が多く症状が出たか等を考察した上で治療をしていくべきだと思います。勿論、筋肉が弱くて負担がかかる関節の場合もありますし(先日の膝の記事) コルセット代わりの腹斜筋が弱くて腰に負担がかかる場合(これも先日の記事) もありますので一概には言えないですが、

 一つ覚えのような柔整師には残念な気持ちになります。このような気持ちを大切にしながらも、お医者様への謙虚な気持ちを忘れず、被害者の痛みを分かるメディカルコーディネーターになります。