慢性的な疼痛やがんの痛みをおさえる鎮痛剤

ttoramaru

剤形:錠剤、カプセル剤
薬価:00錠25mg1錠 38.6円
有効成分:トラマドール

 
 慢性的な痛みや治療困難ながんの痛みを抑える薬です。痛みをおさえる神経系統の働きを高める効果があり、軽度から中等度の強さの痛みに用いるオピオイド鎮痛薬(弱オピオイド系)に分類されます。

 オピオイドとは麻薬系という意味で、強オピオイド鎮痛薬の代表的なものがモルヒネです。

 同じ有効成分を使用したワントラムという薬もあります。こちらは、2015年に発売された新しい薬で、薬の構造を工夫し、1日1回飲むだけで効き目が続くようになっています。

 <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >
 
秋葉先生イラスト鳥無しsj 同じオピオイド系で、トラムセットがあります。これもロキソニンやリリカが効かない患者に、ようやく処方される傾向です。やはり、医師はオピオイド系の処方に慎重のようです。逆に積極的に処方する医師は疑問です。例えば、最近の相談会で、ムチ打ちの疼痛で、トラマールを比較的、初期から処方した医師がおりました。たまたま、その患者さんの奥様が薬剤師で、「あなた、そんな薬飲まないで!」と止めたそうです。

 オピオイド系はそれだけ、抑制的な痛み止め薬です。効くので、つい飲み過ぎればハイになりますし、ジャンキー一歩手前の状態になります。どの薬にも副作用がありますが、麻薬系の処方には特に注意がいるようです。
    bentoku03