どーも、金澤です。

 

先日、マッサージに行きました。

いつもお願いしている店長が休みだった為、たまには違うところも行ってみるかと足を運びました。

 

決めたのが、中国人のオバちゃんが一人で切り盛りするマッサージ店。

ネットで紹介文を見るとなんとこの道20年の熟練オバちゃん。

期待を膨らませ、いざ入店。

 

 

流石、この道20年の親指は年季が入っていました。筋肉の奥まで指が届く。

30~40分くらい指圧をうけたあたりでしょうか。世間話から私が柔整をしていたことを話すことになった。

普段はあまり自分の話をしないのだが…

この道20年のオバちゃんは、指圧も質問もグイグイと芯まで届いてくる。

 

そして話をしていると、なんとオバちゃん、私のマッサージを中断し、おもむろにレジへ向かう。

目で追うと、5000円札を握りしめていた。

 

内心「こりゃ、元同業との事で気を悪くしたか…!?追い出されるか!?しかし流石にそんなことはないだろう!?」

 

オバちゃんが私の元へ来て、5000円渡してきてこう言った。

「ワタシ、セナカ、イタイ、マガッテイル、ヤッテ!!」

 

!?!?!?

 

最初は何を言っているんだこの人は!?と、驚きを隠せなかったし、身体を休めに来ているのだぞ!?

と思っていた。私は人生でおそらく100回以上はマッサージに行っているが、さすがに初めてである。

 

おそらく、こんな経験をするのは日本でも数少ないだろう。

私は、最初は腹が立ったが、途中で面白くなり、いい話のネタになると思いその5000円を受け取った。

 

 

しかし、私も現場を離れて約3年。

想像以上にオバちゃんの背中は手ごわく、なおすのに約1時間半もかかってしまった。

最後の方は、「自分は何をやっているんだ…」

と、汗と涙と共に膝から崩れ落ちそうだった。

 

やっとオバちゃんの背中がなおり、オバちゃんは感激してくれた。

また頼みたいと懇願され、lineの友達リストに、中国語で名前は読めないが(忘れた)中国語が加わった。

 

しかし、もうゴメンである^^;

 

店を出る時、ペットボトルの水をサービスで2本も持たされ、

元気よく「アリガトゴザマスター!」と見送られた。

 

そして歩きながらハッと気付いた。

私はマッサージに来て、5000円払った。

40~50分で中断され、5000円を返された。

そして、身を粉にしてオバちゃんの身体を、1時間半もマッサージした。

 

私は膝から崩れ落ちた。

恐るべき、この道20年のオバちゃん。

 

今でもふと目をつぶると、にこやかな笑顔で投げかけられた「アリガトゴザマスター!」がよみがえる。

 

膝から崩れ落ちた点以外、すべて実話です。

人生、色々ありますねー。

 

おわり