昨年は各方面の皆様からたくさんのご指導を頂き、勉強・修行の一年でした。そしてのべ40か所の病院めぐり・・・様々な医師との出会いから貴重な医療ネットワークが実を結んできております。この調子で本年も「病院お遍路」を続けていきたいと思います。

 さて、年始にあたり今年の抱負を少し。いわば大枠の目標です。
 

1、高次脳機能障害の最新マニュアルの出版

 自賠責が示す高次脳機能障害の等級認定基準ですが、被害者や医師に対し未だ周知されていません。これだけ情報が出回っていながら、有用な情報、専門家、機関に出会えず右往左往している被害者が本当に多いのです。深刻なのは頼るべき弁護士、行政書士等の各法律職者、民間機関、公的機関の方々が、はったりやにわか知識で専門家を名乗るケースです。ではよく勉強し、医学的な知識が豊富であればいいのか?そうではありません。具体的な立証方法を理解・確立し、専門医・検査機関への誘致ができなければまったく意味はないのです。

 医学書は山のようにあります。しかし実践的な立証マニュアルとなると・・・交通事故110番の出版物以外見当たりません。幸い昨年も多くの被害者と専門医に接し、最新のノウハウが蓄積されつつあります。「これらを世に出さねば!」 これは立証型行政書士の使命だと思います。
 

2、立証型行政書士を名乗る

 昨年の業務で痛感しています。それは、

 「後遺障害を異議申立てや裁判上で争うような苦労を被害者にさせてはいけない」 ことです。

 それには受傷から一貫したフォローを行い、間違いのない等級認定に導くことが一番です。これは行政書士業務にぴったりはまります。行政書士は事実証明(自らの権利・義務を法律文章化すること)が仕事です。そして予防法務(裁判などの紛争を未然に防ぐこと)の専門家です。行政書士法を読めばそのような解釈となり、これに対し誰からも異論はないのです。  

 我々が目指すところは「立証型行政書士としてより力をつけることです。

そのためには知識・経験の向上はもちろん、できるだけ受傷後早期に相談へ来ていただけるよう、定期相談会の充実、HPでの情報発信、ブロック拠点の設置等、着々と積み上げていきたいと思います。

3、弁護士との連携体制の拡大

等級認定と医証収集を行政書士が担当し、自らは賠償に専念する、この連携体制に共感する弁護士が既にぞくぞくと参集してきています。これを2012年以降、全国規模での被害者救済システムとして機能させていきたいと思います。船井総研さんの協力のもと、もう企画は動き始めています。

 立証と賠償=行政書士と弁護士、そして全国規模の被害者救済システム、今後業界のスタンダードになるやもしれません。

アイデアはどんどん膨らみます。あまり欲張ると息切れしちゃいますのでこれくらいに。 

今年一年よろしくお願い申し上げます。