昨年一年間は比較的ゆるやかに過ぎ去ると見えましたが、暮れの12月はありがたい事にご依頼・ご相談が殺到し、事務所も久々の大車輪状態でした。年末年始のお休みを挟んでもそのペースは衰えず、めまぐるしく1月が終わりそうです。年始からややグロッキー、疲労の蓄積を感じます。

 「一月は行ってしまう、二月は逃げてしまう、三月は去ってしまう・・」よく言われますが、上四半期の3ヶ月は暦的にも稼働日数が少なく、期末のあせり感満々です。

 今年は良いスタートを切れそうですが、事務所一同、年間を通して健康で大過なく、できるだけ多くの被害者様のお役に立ちたいと思います。

 以上、本日は近況と言うか、手抜き記事でした。   久々の疲労感、「ふぅ~」って感じです。  

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更新2020.2.6

最新記事:14日間隔離されるクルーズ船の部屋・食事を調べた結果

新型コロナウィルス「指定感染症」とは

 

指定感染症決定とは、感染を拡大させない為の対策です。

指定感染症に設定されたウィルス・細菌の感染が見られた患者に対して強制入院や・隔離などが出来る。悪く言うと人権を一時的に侵害できる。全国民を守る重要な事ですね。

 

過去に指定感染症に設定されたもの

2003年(中国)SARS

2006年(中東・中国・東南アジア)H5N1鳥インフルエンザ

2013年(中国・香港)H7N9鳥インフルエンザ

2014年(中国)MERS

 

これらは全て指定感染症に設定された後に、現在では第二類感染症にに分類されています。新型コロナウィルスも、指定感染症から第二類感染症になる事が予測されます。

 

特定感染症危険補償特約:新型コロナで保険金は降りる?

 

【結論】

傷害保険 生命保険 〇 旅行保険 〇

保険会社によっては傷害保険に特定感染症危険補償特約と言うものがあり、付帯する事で特定感染症を発病した時に補償を受ける事が出来ます。

受けられる補償 ・入通院保険金 ・後遺障害保険金

そこで新型コロナは対象なのか。と言う議論ですが、

残念ながら対象外です。

特定感染症の中でも感染症法に規定する感染症の内、一類感染症から三類感染症までを発病した時に補償を受けることが出来ます。

 

今まで日本で指定感染症になったSARSやMERS、鳥インフルエンザは全て二類感染症に指定されているので、新型コロナもまず二類に分類されるとは思いますが、今の所まだ分類分けがされていない以上、保険金が下りないものと思われます。

しかし、感染者が増えて、実際に新型コロナの請求が続いたら・・・保険会社の判断が急がれて、おそらく有責になる(保険がおりる)と秋葉は予想しています。

参考までに

類 型 感染症名 一類感染症 エボラ出血病、クリミア・コンゴ出血病、痘そう(天然痘)、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱 二類感染症 急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(いわゆるSARS)、中東呼吸器症候群(いわゆるMERS)、鳥インフルエンザ(H5N1)、鳥インフルエンザ(H7N9) 三類感染症 コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス

日本損害保険協会「特定感染症危険補償特約」による補償表 引用

 

上記の表には入っていないので残念ながら障害保険対象外の可能性が非常に高いですが、

 

新型コロナでの入院費などの医療費はかからない

 

病院に行き、新型コロナと判明したら保健所の勧告により隔離入院することになります。

そうなると診察費用、薬剤等の費用、処置、手術費用、看護費用など一切の費用を公費(国が負担)で賄われます。

 

ただし、保健所の勧告により隔離入院することになり、仕事を休んだ場合は会社が休業手当を支払う必要が無いためお給料はでません。

余談ですが、一~三類や指定感染症の場合法律が就業を禁止させます。 その場合は会社は休業手当を支給する責任はないです。

 

しかし季節型のインフルエンザなどの場合は法律で就業禁止や隔離が決まっているわけではないので出勤は可能です。 しかし会社が「インフルエンザは出勤を禁止」と言った場合は会社が休業手当を支払う必要があります。有給休暇も強制的に充てる事はできません。

(多くの人が申し訳ないとの事で有給休暇を使うようです)

 

 

新型コロナウィルスが中国から出た原因

 

そもそも今までの特定感染症(新型のウイルス)は殆どが中国から発症です。

今までの新型ウィルスも、中国の政権が隠蔽しようとしていて非常に問題になりました。

ではなぜ中国からどんどん新型ウィルスが出てくるのでしょうか?

 

WHOの見解等を見ていると、中国は野生の動物と非常に距離が近いことにあるみたいです。

それに色々な種類の動物を食べる。

市場に行くと、生きた動物が売られている。鶏、ネズミ、ハクビシン。日本では害獣指定されていても中国では食用なのです。

その為、鳥インフルなど様々な新種のウィルスが流行し、蔓延する。を繰り返している様子です。

 

後は爆速で蔓延するのは中国の隠蔽癖がありそうですね。

気になる方は「中国 新型ウィルス隠蔽」で検索してみて下さい。

 

日本国内の新型コロナウィルス感染者数と治療法・今後の増え方を予想

 

2020年3月12日現在、日本国内の新型コロナウィルスの感染者数はクルーズ船を抜いて1000に到達しそうです。

 

中国、武漢では感染者数20名弱から数週間で数百、1ヶ月後には数千人、今現在2万人を超えるとの報告があります。

隠蔽体質の中国なのでもっと多いに違いありません。

 

日本もあと数週間で”数百・数千人規模”の新型コロナウィルスの感染者になる?

 

武漢では、医療環境の充実がしていません。

今、現地の人たちの生の声をYouTubeやTwitterで見る事が出来ます、ニュースでは放送されていない異様な写真・映像を目にすることになります。

 

中国は早期に武漢を閉鎖しました。おかげで武漢には物資は入ってこない。

そして医療チームも、今でこそ少しずつ派遣されているみたいですが、今までは医療チームの応援の駆け付けもなく、

閉ざされた武漢にある病院に患者が押し寄せたとの事です。

 

当然病院はパンク状態、診察してもらうために1日病院で待って次の日に診察だったようです。

新型コロナではなくても、そんな環境に1日いたら嫌でも新型コロナの感染と言うお土産を持ち帰ることになります。

そして新型コロナに感染しても入院はできません。なぜなら病院はパンク状態だからです。

そのまま家に帰ることになります。物資もなく十分な栄養が取れないまま、多くの患者は治療さえ許されずに命を落としていくのです。

 

日本の場合は医療も発達し、衛生環境も最先端です。

隔地で何かがあればすぐに医療チームが応援に駆け付け、全国の病院が連携し、最近ではホテルも連携に携わってくれます。

 

中国の出入国管理をもう少し徹底してほしい。

 

等の意見もたくさんあると思います。私もそう思いますが、おそらく日本のトップたちだけで簡単にできない事もたくさんあるのだろうと思います。武漢の住民たちのような目にあうことなく、きちんと日本が充実していると言う事実も忘れてはなりません。

これから感染は拡大していきそうな雰囲気ですが、WHOが非常事態警報を出しても、

落ち着いて今まで通りマスク、手洗いうがいなどの予防で十分防げる感染力との事です。

製薬会社もウィルス開発に目を血走らせて我先に状態なので、この事態が日本で悪化する事はなさそうな気配ですね。

新型コロナの分離にも成功しておりますし、治療薬の完成はもうすぐそこでしょう。

タイでも抗エイズウィルスが抜群に効果を発揮させたみたいですし、

日本の先進医療下・行政サービス下では、死者数は出そうにありませんね。

 

余談ですがビルゲイツがここぞとばかりに10億円以上新型ワクチン開発など、この事態収拾の為に投下しましたね。

世界は凄い!

 

 

おわり。

 

 

 

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 自賠責保険の後遺障害審査は他の補償制度に比べ、実にシビアです。なぜなら、患者さんの症状、診断書の内容を判定する以前に、「交通事故のケガが原因でそのような症状になったのか」を審査します。つまり、因果関係を検討します。

 今日は基本に戻って「因果関係」について説明します。概念的な話からしましょう。  

 因果関係とは・・・

  1 二つ以上のものの間に原因と結果の関係があること。   2 犯罪や不法行為などをした者が法律上負担すべき責任の根拠の一つとして、ある行為と結果との間に存在していると認められるつながり。    それでは、  

 因果とは・・・

  1 原因と結果。また、その関係。    2 仏語。前に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れるとする考え。特に、前世あるいは過去の悪業 (あくごう) の報いとして現在の不幸があるとする考え。「親の因果が子に報い」

 <国語辞典から>    交通事故の衝撃でケガをして、その結果、後遺症が残った場合、事故受傷と後遺症に因果関係がなければ、自賠責保険の後遺障害認定等級はありません。労災や障害年金等、他の補償制度でも前提は同じですが、現在の症状の評価について、割とやさしいものです。およそ診断書の記載通りに認定されます。自賠責保険も被害者救済という公的側面がありますので、過失減額については甘く、被害者に70%以上の責任がない限り、減額なく100%支払われます。この点は救済的です。しかし、障害の程度を評価することは別です。診断書通りではない判断は珍しくありません。診断書以前の前提として、事故受傷と後遺症の関連性、つまり、因果関係が厳しく問われることになります。

 例えば、交通事故で手首を捻挫し、その後遺障害申請に対し、「その事故の衝撃で痛めたのか?」について、因果関係を疑います。骨折の場合は、それなりの衝撃があったことからその疑いはぐっと下がります。しかし、打撲や捻挫は原則治るケガです。打撲・捻挫の腫れが引けば、画像上、人体が破壊された様子はほとんど残りません。だからこそ、何ヶ月も「痛い」と主張しても、後遺障害の等級認定に際し、シビアに因果関係を検討するのです。

 では、骨折はないが靭帯を痛めた場合はどうでしょう。これも、画像上、靭帯損傷の明確な所見が要求されます。加えて、以前から患っていた既往症の可能性や、加齢の影響から、内在的な要素(つまり、ケガではなく病気的なもの)があったのかを検証します。人間、長い間生きていますと、そりゃ骨も変形しますし、軟骨も磨り減りますし、靭帯もささくれてきます。その部位を仕事やスポーツで酷使すれば、相応の劣化があって当然です。

 長い年月、工場の作業で手首を酷使していた場合、手関節の骨や靭帯に変性があったとします。事故までなんら不具合はなかったのですが、事故から痛みを発症した場合の審査はどうでしょう? 労災の審査では、事故の影響がすべてではないと感じつつも、まぁ症状をそのまま等級にしてくれます。認定の際に顧問医の診断がありますので、その点、信用はある程度担保されていると言えます。

 一方、自賠責は醜状痕など一部の例外を除き文章審査です。患者を診ることはありません。だからと言って、主治医の書いた診断書だけで判断せず、長年の作業で手関節に骨変形や、軟骨が磨り減っていた場合の影響を考慮します。受傷以来訴える「痛み」に一貫性と信憑性があれば、14級9号「局部に神経症状を残すもの」と認定する余地はあります。しかし、12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」として判定する場合は、誰がみても明確な神経を圧迫する画像や検査数値が条件です。また、手関節の曲がりが悪くなった12級6号「上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの」として判定するには、”事故受傷で”器質的変化が生じた事を証明する画像や検査数値を必要とします。

 いくら診断書に症状が克明に書かれようと、すべて事故のせいと判断されないことがあるのです。「払う言われのないものは払わない」、これは保険会社の姿勢であり、”つぐなう”立場の加害者の権利でもあるわけです。このような構図から、因果関係を巡り、被害者vs保険会社の戦いに発展することになります。  毎度登場、テレサ10  交通事故に限らず、たいていの被害者は被害者感情から症状を大げさに言いがちです。これは人情的に無理もありません。また、最悪例として、詐病(嘘のケガ)を装う被害者も残念ながら存在します。人を疑う社会は嫌なものですが、自らの障害=損害を立証する責任は被害者自身にあります。法治国家で保険会社との戦いに勝つには、自ら損害を証明する必要があるのです。

 因果を証明するもの、それはエビデンス(証拠)に他なりません。証拠を確保する為、被害者に専門医の診断や検査など、どうしても自助努力が必要となります。座したまま、誰かが自動的に助けてくれるなど、そのような幸運はそうありません。

 私達は、被害者さん達と”因果関係の証明”と言う、厳しい戦いに明け暮れる毎日です。   続きを読む »

 遷延性意識障害に陥った場合、患者さんと意思の疎通はほぼ不可能です。本件も脳外傷で受傷から意識不明、医師の判断も「奇跡でもない限り・・・」でした。

 しかし、意識障害の状態でも、脳波がわずかに反応を示す事あります。これが完全な脳死との違いでもあるのですが、脳は生きているのか? そのような期待を持ってしまいます。実際、体が動くことはなく、目を開けず、話すことができなくとも、例外的に耳だけが聞こえており、脳が働いていて意思がある・・・もちろん、極めてレアケースですが、このような症例もあるそうです。

 漫画ブラックジャックでも、そのエピソードがあります。(コミックス25巻『信号』)       意識が戻らない状態でも、家族は簡単に諦めきれないのです。

 今後、医学の進歩を切望する分野でもあります。

秋葉事務所では、実際にご家族と共に数名の患者さんに付き添ってきました。知識や理論だけ、受任経験すらなくば、本当の意味で遷延性意識障害を理解できないと思います。  

別表Ⅰ 1級1号:遷延性意識障害(60代男性・埼玉県)

【事案】

歩行中、後方からの自動車の衝突を受け、脳挫傷、急性硬膜下血腫で救急搬送された。以来、意識不明の状態に。

【問題点】

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 死亡事故では、後遺障害の立証など、医療調査の場面は限定されます。もちろん、事故と死亡の因果関係が検討されるケースとなれば、シビアな作業になります。

 しかし本件の場合は、相手が無保険(自賠責保険のみ)で、高齢からほとんど逸失利益が見込めず、また、自身にも相当の過失がありのトリプルコンボ。さらに、自動車のない世帯で任意保険(人身傷害、無保険者傷害)の加入無し。すると、弁護士の賠償請求や交渉での増額余地は少なく、自賠責保険の保険金額で収まってしまいそうです。したがって、連携弁護士から自賠責請求に関する書類収集や諸事務を託されました。自賠責保険のみで終わる死亡案件は、実は少なくありません。

ご冥福をお祈りします

死亡:外傷性くも膜下出血、脳挫傷(80代男性・東京都)

【事案】

自転車にて走行中、原動機付自転車に衝突される。頭部を強打し、意識不明の状態で救急搬送、外傷性くも膜下出血、脳挫傷の診断にて入院するも、外科的処置にての救命は不可能と判断され、事故から6日後に息を引き取った。

【問題点】

加害者が自賠責のみで無保険であった。また、本件事故に目撃者がおらず、細かな事故態様が不明であったが、被害者の過失は避けられない様子。高齢であることからも、逸失利益等が見込めず、自賠責保険のみで決着が濃厚だった。

【立証ポイント】

通常、死亡事案の多くは弁護士の仕事が中心となるが、本件のほとんどは自賠責保険の請求事務であり、その書類収集を担うことになった。

2ヵ所の病院の診断書・画像、全ての戸籍を取り寄せた。本件は年金受給者であったため、自賠責調査事務所から「年金額についての通知の提出と、年金以外の収入についての回答」を求められた。依頼があった書類を送付したところ、2ヶ月後に「死亡認定」が無事になされた。

連携弁護士は、これ以上の賠償金は望めないと判断、そのまま解決となった。  

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 「遷延」とは、文字通り症状が「長く続く状態」です。本件は、脳外傷で意識が戻らない、最も重度の障害と言えます。弊所では3例目の症例となりました。

 この場合、特別な検査や書類作成など、立証作業はとくに必要ありません。認定までの諸事務を担って弁護士に引き継ぐことになります。それでも、何よりご家族の心情に寄り添うこと、できることを精一杯尽くすのみです。

担当した間、辛い1年でした  

別表Ⅰ 1級1号:遷延性意識障害(40代男性・東京都)

【事案】

歩行中、自身が車道にはみ出た為、自動車と衝突した。頭部を強打し、意識不明の状態で救急搬送、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、脳挫傷、側頭骨骨折の診断が下された。そして、受傷以来、意識が戻らない。

【問題点】

家族の願いは当然に意識回復である。しかし、医師の見通しは厳しく・・いつか症状固定の決断をしなければならない。

【立証ポイント】

家族の気持ちを考える必要がある。1年後、医師を交えて話し合いを重ね、決断をして頂いた。

全ての書類を整え提出後、自賠責調査事務所から(無駄とも思える)「日常生活状況報告書」の提出を求められたため、ご家族と作成の上、直ちに提出、そこから約40日で認定の結果を受け取った。

後の賠償交渉に関しても、過失割合で大変不利な状況であったが相手損保は同情的で、高額賠償ながら早期の交渉解決となった。  

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 下肢の後遺障害の最高等級は、両脚切断です。一覧表は以下の通りです。

 本件は切断肢に及びませんが、機能障害が膝、足首、足指に渡るものです。相当の障害が加算されますが、上限は6級、足首以上の切断肢:5級5号より下位となります。つまり、「切断よりは、まし」との判定です。

 本件の立証作業は、受任が受傷初期だった為、計画的に進めることができました。その点は確実でしたが、治療面において被害者さまと苦労が続きました。後遺障害の立証だけが私達の仕事ではありません。私達の持つ病院情報とネットワークは、より良い治療法の選択、セカンドオピニオンのお力にもなります。 続きを読む »

 本日は懇意にしている代理店様の新年会のお招きで、熊谷まで佐藤と訪問しました。第一部のミニセミナーでは、損保24社の弁護士費用特約・最新約款(2020年1月改定まで)の一覧表を持参、約款改定動向とLAC基準について解説しました。

 相変わらずマニアックなことですが、このような比較は損保代理店さまのみならず、弁護士事務所でも好評を頂いております。24社の約款を読み込むわけですから、大変に難解で面倒、毎度、数~10時間ほどの格闘で調節能力の低下(老眼の進行)を早めるものです。しかし、この地道な作業こそ、汗かき役を名乗る秋葉の仕事と覚悟しております。

 今回の大きな変化は、東京海上日動さんが昨秋の改定から、弁護士費用特約を火災保険や企業向け賠償保険に付帯したことでしょうか。今後は、弁護士費用特約を法人向けに設定する流れが進みそうです。また、昨年1月、損保ジャパン日本興亜さんが採用した、弁護士費用特約の「刑事弁護費用」ですが、今年の改定後も損J1社だけなので、各社デフォでお願いしたいところです。また、レジュメ作成中、連携弁護士から「イーデザインさんは弁護士費用特約を自動付帯にしたようだ」との情報が入りました。やはり、弁護士はじめ仲間の士業間での情報交換は心強いものがあります。年1回は全国規模の研修会を続けたいと改めて思いました。

 発売以来、今年で20年目の弁護士費用特約です。良い保険はリザルト(損害率)の安定が重要です。損保の不当な払い渋りは困りますが、請求側の過大請求・不当請求こそ保険を荒らすものです。良い保険こそ、皆で大事に使っていかなければなりません。これを最後の締めくくりとしました。

 お招きいただいた代理店さま、保険会社の社員さま、士業の皆様、ありがとうございました。本年もよろしくお願いします。

 LAC基準?

 

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面白い保険を見つけたので、少し記事にしたいと思います。

それは、農耕用車(トラクター)専用の保険があったからです。

 

日本と言う国は自賠責保険と言う強制保険があり、その次に任意保険がある。

殆どの方が任意保険に入ってはいるものの、やはりまだ任意未加入の層も居る。

 

自賠責保険に関しては強制保険で、必ず加入しなくてはいけない。

もし未加入で公道を走らせれば罰金が発生する。

 

ただ、この自賠責保険に加入していなくても公道を走れる自動車があるのだ。

と言うよりも、自賠責保険に加入できない自動車があるので紹介したい。

 

チューリッヒから引用

主に農耕作業用に用いられる「小型特殊自動車」については、最高速度35km/h未満の自動車は自賠責保険の対象外としているため、制度上自賠責保険に加入することができません。農耕用の小型特殊自動車とは、農耕トラクター、田植え機などです。しかし、これらの小型特殊自動車も自宅から農作業の現場への移動などで公道を走行する必要がある場合もあります。万が一に備えて任意保険に加入するのが望ましいでしょう。

 

これは、トラクターが走っていたら一目散に逃げたいところである。

決して近づいてはいけません、気を付けましょう。

 

とてもじゃないけど任意保険未加入の車の運転はできません。

個人賠未加入で自転車の運転も、もうできません。

自賠未加入での運転なんてもってのほかですよ…

35キロ以内とは言え、35キロって・・・

スーパーの17時からのセールに全力で向かうママチャリの2倍のスピードじゃないですか…

 

 

おわり  

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 暮は忘年会シーズンと言われますが、年明け1月を新年会シーズンとは聞いたことがありません。今月はありがたい事に方々からのお誘いやお招きがいくつか・・本日は横浜まで。新しい出会いあり、横浜のY先生との懐かしい再会もありました。  

挨拶で少しだけ壇上に

   昨年よりお世話になった皆様はもちろん、今年お世話になるかもしれない皆様、本年もよろしくお願いします。  

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どーも、金澤です。

今日は来月の東京大会の話を少しだけ。

来月、秋葉事務所主催で、保険・事故に係るクイズ大会を企画しております。

企画を考えているうちに、どんどん内容が凝った内容になっていってしまいます。

 

クイズ形式を考えたり、

考えているうちに、フリップや、早押し専用ピンポンボタンを購入したほうがいいね。と言う話になったりと。

どんどん内容が濃くなっていきます。

 

ゆくゆくは、この規模を大きくしていき、交通事故オリンピック等としていきたい。等と話が盛り上がってしまっています。

 

まあこのように何事も楽しくやっていく方が面白いなと、事務所一同思いながら企画を考えている所存でございます。

 

 

ちなみに、自分は以前は整骨院業界に身を置いていましたが

整骨院の世界では、この○○大会などがとても多くあります。

何故かはわかりませんが、おそらくその大会を制する事で集客につなげる経営者もいれば、

組織のモチベーションを上げ、自発的に練習させることを目的にさせたり、

団結力向上の為なのか…

 

ただ、大会がある事でマイナスよりプラスの要因が多いのではないかなと思います。

 

 

その数ある整骨院の大会の中で業界1大きな大会が

「C-1オリンピック」

と言う大会です。

 

この大会、最初はとあるグループ展開する整骨院が主催した身内に+仲の良い整骨院を集めて開催された大会でした。

一の頃はは小さな大会だったのに、今では全国で予選があり、決勝へは40チームが参加するような大きな大会になっています。

そして、運営元が組合となっておりました。

 

協議内容も、

➀医識王②診断王③刺鍼王④矯正王⑤包帯王⑥レセプト王⑦実技王

の7項目にまで及びます。

 

そしてこの7項目でそれぞれの王者が選ばれていくわけです。

全ての項目を総なめにできると良いんですが、そうはいかないみたいです。

甘くないと言うことですかね?

 

もし、交通事故オリンピックのようにするとしたら、どのような項目が出来上がるでしょうか?

また楽しく考えながら仕事をしたいと思います ...

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自賠責保険の今までの価格推移を見ていきましょう。

2000年に入ってから実に7回目の価格変動です。

 

2002年 ↑14.6%値上げされる。

2005年 ↓5.4%値下げされる。

2008年 ↓24.1%値下げされる。

2011年  ↑11.7%値上げされる。

2013年 ↑13.5%値上げされる。

2017年  ↓6.9%値下げされる。

2020年 ↓約16%値下げされる。

 

これらを見てもらうと分かる通り、意外と自賠責保険は価格変動を繰り返しています。

 

ニュースでは、自動ブレーキや安全装置の発展で事故が減ったことにより、保険料を下げることが出来た

など謳っていますが、本当にそうなのでしょうか?

 

確かに未だかつてないくらい、車は安全になってきました。

どんどん性能がよくなり事故率も下がっています。

 

もちろんそのような要因があって、このように価格が下がっていったのもあると思います。

 

ですがそのうちまた上がるはずです。

上がっては下がって繰り返していくんでしょうね。

 

ちなみに2011年と2013年が連続で価格が上がった理由は、後遺症の認定の著しい増加が背景にあるそうです。

たしかにその頃は、こすっからい行政書士や弁護士がわんさか出てきた時期ですからね。

今は、そんな簡単に等級貰えるほど甘くはないってことですね。

 

さあ、今後自賠責保険がどうなるのか、見ものです。

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どーも、金澤です。

今日はちょっとした雑談ですが…

年末年始の正月気分も終わり、現実の世界が動き出した感じがしております。 私は独り身で、今年は実家への帰省をパスしたので正月の長期休暇は非常に暇でした。

 

初めて一人で迎えた年越しでした。

終わってみると、あ、いいもんだなと思いました(笑)

帰省すると新年早々親戚がおしよせ、ご挨拶が始まるからです。 新年はゆっくり過ごしたいのに、まー、慌ただしいと言ったらありません。 ですが今年はひとり。元旦は布団の上が8割くらいの生活だったでしょう。

 

ところで、友人などと新年は電話やメールで、新年のあいさつ等していました。

 

その中で気になったのが、正月休みは体調を崩して寝ているという割合が非常に多かったです。

 

子供の頃は長期休み=みるみるエネルギーが湧き出てきて走り回る! 大人になると、長期休みがあるからと、最後の力を振り絞るのでしょう。 長期休みになると一斉に気が抜けるのか、倒れてしまうんですよね。

今年の正月は体調も崩さず、毎日だらだら過ごしただけの自分でしたので、まだまだ追い込みが足りないなと反省しました。

 

それにしても新年から電車に乗ると、急病人発生やら、人身事故やら毎日続いておりますね。

みんな、辛い思いしているんでしょうね~

皆さまくれぐれもご自愛くださいませ。

 

おわり

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 年末年始、最大のニュースはなんと言っても、「カルロス・ゴーン氏、保釈中に逃亡」ですね。自家用ジェットに乗って、風と共にレバノンへ去りました。

 保釈の際の工事作業員コスプレも笑いましたが、今回の逃亡手口もギャグかと思いました。発表によると、エスパー伊東さんのように、バックに入って手荷物として飛行機に乗ったようです。バックと言っても楽器(コントラバス)のケースですから、体を折りたたむ超能力は必要なかったと思います。まるで、かつて放送された米ドラマ「特攻野郎Aチーム」で、(Mr.T演じる飛行機嫌いの巨漢)コングを飛行機に積み込むような作戦です。ニュースを観るたび、脳内でAチームのテーマが流れていました♪(決してタラのテーマではありません)。

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金澤です、今年からイラストが出来ました! 結論を先に言うと、スマホをカーナビ代わりに使う事はOK!

 

何と言っても今は、カーナビの代わりにスマホを使用する方が増えていますよね。

車設置型のカーナビは値段も高く、かつ壊れる時はあっという間です。

近年のカーナビは振動などにも強く設計されているとはいえ、精密機器が車の振動を日常的に受ける事で故障が起きやすいと、ハード修理の仕事をしている友人に聞いたことがあります。

 

しかも、スマホのアプリは非常に優秀。

私はGoogle先生のマップを愛用しておりますが、常に新しい地図情報が更新され、おまけに航空画像まで。

これが無料で使えるのですから、正直高価なカーナビはいるのか…

と思ってしまいます(笑

 

ただし、注意が必要なのが、カーナビ代わりのスマホを車が動いている状態で使用すると違反になります。

停止している状態なら原則違反にはならないんですが、信号待ちで停止中にスマホを使用して切符を切られたケースも存在していますので、一応気を付けた方が良いと思われます…

 

他にも運転中にスマホの画面を注視したら違反になります。

これはカーナビを注視しても同じなのですが、

つまり、まじまじ見ないでくださいね。と言うことですよ。

 

 

何故いきなりスマホをカーナビにしていいのかと言う話をしたかと言うと、先日スマホ運転で切符を切られた方が、必死にカーナビだと言分けをしていた。と言う事があったからです。

記事を見ただけですが、それは言い訳にはならんだろ~

そんな言い訳が通るならスマホ運転をいくら厳しくしても焼け石に水ですよね…

 

皆様もカーナビ代わりにスマホを使用する際には気を付けて下さいね!

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新年 明けましておめでとうございます。

   年末年始はキムタクの映画、ドラマを何本か視聴しました。まず、昨秋のドラマ「グランメゾン東京」、暮れに大団円を迎えました。あんなシェフいるわけねぇと思いつつ、相変わらずクールでかっこいい。フランスで名を売り、食材事故ですべてを失ったフレンチシェフが役どころでした。(正義感と熱い心を隠してですが)不遜な態度と憎まれ口を連発、普通の社会では完全にアウトです。しかし、そこはキムタク、許されています。何歳になってもキムタクはキムタク、マンネリとの批判があったようですが、変わらぬキャラこそキムタクのドラマです。非常に楽しく視聴させて頂きました。

 言わずと知れたスターですから、今更何も説明することはありません。改めて違った角度から見てみます。    御歳47才、俳優として脂の乗り切った渋い重厚な役どころが期待されます。それでも20代から一貫したキャラは健在、今度はどんな職業を演じるのだろう、これこそがキムタクです。これは稀有なことで、かつての石原 裕次郎さん、加山 雄三さんのようなスターに限られます。彼らの演じるキャラはどの作品でも同じです。出演映画・ドラマは、彼らの置かれたシチュエーションを楽しむものです。決して、原作や役柄に沿った役作り、がらっとキャラを変えた新境地は望まれません。まして、デ・ニーロアプローチ(役に合わせて顔かたちや体型まで変化させ、そして役にあった雰囲気までもを作り上げるようとする演技法)など誰も求めていないでしょう。    キムタクの演じた職業をYahooで調べてみました。   ・パイロット・特攻兵「君を忘れない」(1995年) ・多重債務者「人生は上々だ」(1995年) ・ピアニスト「ロングバケーション」(1996年) ・建築士 「協奏曲」(1996年) ・記憶喪失の個人宅配業者 ...

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 リピーターのない店は潰れる。 飲食店では、「常連客なしには経営が成り立たない」とさえ言われます。

 交通事故被害者を助ける業者は、まず、保険会社、次いで弁護士が思い浮かび、その他諸々が続きます。交通事故の依頼者さま=お客様は、そう何度も事故に遭うわけではありません。その一度きりのニーズを捉えるには、スマホ検索・ネット検索による集客が近年の主流と化しています。ネットの優位性について、もはや説明の必要はないでしょう。しかしながら、ご依頼は一生に一度の大ケガかもしれません。調べるところによると、重傷者ほどネットより「紹介」を頼る傾向にあるようです。

 秋葉事務所へのご依頼の多くは紹介によるものです。もちろん、ネットからの集客も一定数ありますが、年々、その割合は「紹介」に圧倒されつつあります。今年の受任の実に80%が、何年も月日を重ねた連携弁護士、昔からの仲間である保険代理店、そして、かつての依頼者様からの紹介でした。まるでネット集客の下降を補うように、紹介案件は増加しています。

 これは、飲食店で言うところの、ファン化に成功していると言えます。何度も事故やケガに見舞われる、依頼者さん本人の常連化は困りものですが・・・多くはご家族・親戚、同僚・取引先、友人などが事故に遭った場合のご紹介でした。私達の取り組み・成果が評価されたものと、誉に感じています。どれだけ受任を頂いても、結局はその仕事が感謝されなければ、次はありません。

 年々、集客・宣伝は熾烈を極めており、被害者さまを誘う競争、工夫、予算など、益々営業努力が必要となっています。それでも、急がば回れではないですが、目の前の仕事を一つ一つ丁寧に、心を込めた仕事が「紹介」の下支えとなります。それが確実に実を結んだ1年でした。これは、十年に渡るぶれない業務の積み重ねの結果であり、簡単ではありません。

 今年を総括するに、個人的に家族の不幸やトラブル、色々と不調に見舞われました。これらはそれなりに業務への支障がありましたが、マイナスばかりの一年ではありませんでした。受任数は目標に届かずも、案件の質については、手厚い紹介案件を数多く頂き、手ごたえを感じるものでした。

 ご紹介頂いた案件の被害者さんを助けることは、紹介元の信頼に応えることです。紹介者の顔を潰すわけにはいきません。そして、活躍の場を頂けたことに対して、感謝を忘れてはいけません。年明け2月には、都内で研修会を兼ねた感謝祭も企画しています。

 被害者救済の志は常心に、来年は、より紹介者様の信頼や期待、意気に応える仕事を意識していきたいと思います。 

 一年間、ありがとうございました。皆様もよいお年を!

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どうも、金澤です。

今日は最近の依頼者の話。

 

丁度1年前の事故で、主訴は足首の痛みでした。

 

ですが事故で足首の他にも全身に傷を負い、身体の至る所に痛みが出てしまっていました。 事故の加害者の対応も非常に悪く、救急搬送された医師の対応もストレスのたまる内容だったとのことです。一つ目の病院で見逃された裂傷を、後日の病院で手当てをされたり、とても辛い思いをしたことと思います。

 

ですが、そのような沢山受けたストレスをあれこれ並べても自賠責には届きません。。 どんなにストレスのかかる対応を受けたとしても、慰謝料の額は怪我の立証が大きな要因です。

沢山嫌な思いをしたことをいくら訴えようとも、お金が大幅に増える事はありません。 後遺障害診断書と言う医師が書く診断書に、”このような酷いけがをした”と言う事を書いてもらうのです。

そしてその記載内容を裏付ける証拠(自賠責が信用してくれる裏付け)が必要なのです。

その被害者さんは、事故から約1年後に症状固定となりました。

そして弊所に、盛りだくさんの診断が詰め込まれた診断書を持参し、被害者が相談にこられました。

とてもこのままでは後遺症認定は到底不可能です。

足の先から頭のてっぺんまでありとあらゆる症状がずらりと書き記されています。

 

病院・接骨院で事故の治療を受けた診療記録もありました。 そこには、どんどん症状が追加されていく様子がうかがえました。 やはり事故でどこかを痛めてしまうと、そこから様々な部位に痛みが派生します。 そしてそのすべてが事故のせいになるんです。 お気持ちは分かりますし、実際事故のせいでもあるんですが、 最後に後遺症等級と言う自賠責の判子が押される可能性は低くなります。

 

秋葉事務所では、事故直後から相談に来て頂いた被害者の方には、今発生している痛みの中で最も後遺症が取れる確率が高い部分に焦点を絞り、そこの部分の立証をする為の動きにシフトしています。

医師に後遺症が認められるための検査等をしてもらえる様にお願いしていきます。

 

この後遺障害診断書の内容がカギとなります。

情報が多すぎても良くない事もありますし、少なくても良くない。丁度良いバランスに調整しながら後遺症を、取りこぼしなく獲得するようにバックアップしていきます。

なので医師への症状の伝え方一つ一つを細かく指導したり、医師をお会いしてあいさつしていたり。

その時々の状況、医師の顔色に合わせた進め方をしていきます。

 

ですが今回のようなケースでは、もう診断書が完成された状態で来ています。

ここからどんなに頑張っても、医師は一度書いた診断書を変更してくれることは稀です。

細かな変更は、まだ可能にしろ、大幅な変更は不可能。

 

依頼者の方と、後遺症診断書を握りしめ病院同行をしましたが後遺症診断書の変更等はとても頼めませんでした。

ですが一カ所の部位のMRI撮影をするようにと言うことで紹介状を頂けました。

MRIを撮影し、診断書以外の部分で少しでも信用してもらえるアシストにはなりました。

 

このようにいくつもパターンを用意しておくことで、後遺症の等級の可能性はありますが、

皆さまやはりなるべく早くご相談くださいね…

 

今回の方の後遺症認定がされることを祈っております。

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 今年の病院同行ですが、今月師走が一番回数が多かったようです。先週は長野県の飯田市、本日は早朝から山梨県の韮崎市と続いております。

 長野県の南部の飯田市や伊那市など、南信州は東京からの交通が不便です。中央線で東京から甲府を抜けて行きますが、南アルプスが邪魔しますので、まっすぐに行けません。諏訪湖ほとりまで進んで大回りすることになります。さらに、特急は松本へ行ってしまいますから、本数の少ない各駅停車で、てくてく山脈の裾野を進むことになります。したがって、新宿からのバスで4時間半の方が早い。新幹線や飛行機ならば、北海道や九州含め日本各地へ、大抵2~3時間で着きます。つまり、南信州は東京から最も遠い地域の一つなのです。

 山脈級の谷に挟まれた地域は交通が限られます。戦国時代に遡れば、このような地域は街道を押さえれば守り易い。飯田城はまさに南信州の門の役割です。今回、宿泊したホテルは飯田城跡で、見晴らしいのよい高台にありました。尾張、遠州から信濃へ侵入した軍はここで阻まれることになります。逆を言えば、信州の山間から東海道に下るのは良いとして、引く時(軍を戻す時)は大変だったはずです。守りに易いということは、攻めには不利となります。

 甲府盆地に守られた武田家は、1582年の織田氏・徳川氏らの3路同時侵攻であっけなく滅亡しますが、それまでは盆地の山々に守られておりました。また、交易の利益から海に出ようにも、太平洋側には同盟と破棄を繰り返した今川氏と北条氏があり、日本海側には宿敵上杉氏との4回の対戦を強いられ、東には混沌の関東平野、広すぎて海はまだ遠い。このように地勢的には内陸地、守成の地となります。敵に囲まれつつも攻め込まれることは少なく、敵の侵入を受けても撃退は容易でした。ただし、支配地の拡大政策を進める中、農閑期に平野に下りて戦をして、山に帰って畑仕事の激務・・その繰り返しで甲州兵は相当に消耗したと思います。

 その後はご存知の通り、信玄はこの南北東3方の問題を片付け、ようやく西方、京への上洛を目指すも、飯田城のすぐ西側の駒場で亡くなり・・とうとう信州を出ることができませんでした。  

新府城と躑躅ヶ崎館の中間辺り、双葉インターの信玄像

   京を抑えるには、京までの道が平野であることは大変なアドバンテージです。この点、織田氏は有利だった。しかも、信長は京に続く他国への進軍・侵略に伴い、本拠地を4回も移転しました。逆に甲府盆地と信州は山に囲まれた天険の地、移転には相当な決断が必要だったのでしょう。武田軍を構成する土着の豪族達も、先祖代々の土地への執着が捨てられるわけがありません。

 戦国時代は、大航海時代を経て、世界各国で航路と物流の大変革が起きて、大量輸送と移動のスピードアップが進みました。土地の支配と要害割拠から、物流拠点とルートの確保へ、係争地は面から点と線に変わったと言えます。そのような環境下で勝ち残るには、軍隊はもちろん、人・物・金すべての移動においてスピードが欠かせません。やはり、山間部の覇者は遅れを取ったのです。

 往復9時間のバス旅で揺られながら、そのようなことを考えておりました。旧い価値観から新しい価値観へ移行することは、いつの時代も難しい。歴史はいつも教訓を残してくれますが、それを咀嚼し応用することも、これまた難しい。刻々と業界の変化が進む中、先進的なアイデアが必要と感じています。年末年始の休暇で脳の疲れを取り去り、色々と計画を練りたいと思います。  

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 昨日の記事になぞらえて、その代表的な実例を紹介します。

 一度、「90度しか曲がりません(10級を下さい)」と申請しておいて、疑われて可動域制限が否定されました。続いて、「やっぱり、130度でした(12級でいいです)」と申請し直すのですから、それなりに説得力のある言い訳、否、治療経過と可動域制限の理由を説明する必要があります。大変難しい異議申立になってしまうのです。

非常に苦しい申請です  

14級9号⇒12級6号 異議申立:上腕骨頸部骨折(30代女性・埼玉県)

【事案】

自動車搭乗中、停車していたところ、後方から自動車の追突を受ける。救急搬送され、左上腕骨頸部骨折の診断となった。

【問題点】

受傷から半年後、左肩の可動域制限が残存したため、後遺障害・被害者請求を実施したよう。しかし、結果は神経症状の14級9号のみ認められた。本人は納得できず、弊所に相談に来た。後遺障害診断書と画像を確認したところ、診断書の可動域の数値が10級レベルになっているのに対し、画像上、髄内釘は入ったままだが骨の癒合自体は良好であった。つまり、可動域制限は信用されなかったのである。

【立証ポイント】

可動域制限で等級が認定されるには、怪我をした箇所に画像上明確な証拠が認められ、関節が曲がらないことが理論上説明できる状態である場合であることが大原則である。しかし、本件では10級レベルの可動域制限(約180度中90度以下)で診断書がまとまっていた。画像上、12級レベル(約180度中120度以下)の可動域制限であれば、ギリギリ等級が狙えそうではあるが、10級など大げさに取られたと考えられる。実際、相談中に可動域を事務所で計測してみたところ、症状固定後、肩をあまり動かさなかった故の筋拘縮の影響あるも、本人が頑張れば12級レベルまでいけそうであった。

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部位別解説 保険の百科事典 後遺障害等級認定実績(初回申請) 後遺障害等級認定実績(異議申立)

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