ツイッター風に1週間をつぶやきます (休み中の不規則日程の便宜上、まとめて8/8付けでUPしました。)  

8月11日(月)

 栃木県宇都宮へ病院同行。本件は入通院の病院が14か所!です。そして最大の問題は障害が最初の病院で否定されています。さらに相手保険会社は3か月で治療費打切り、つづく自社(人身傷害)も1年で打切り、そのままズルズル放置・・このヘビィな案件の立証作業がスタートしました。数か所の病院へ同行、何度も医師面談を繰り返し、断片的な医証を一つに紡ぐ作業となります。

「このような案件は私でなければ解決できない!」・・とまぁ自惚れを超えた強烈な自負が必要なのです。

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8月12日(火)

 朝から電話が鳴りっぱなし!事務所補助者は夏休み! それでも意外と仕事が進みました。早めに切り上げて夜はゆっくりです。依頼者様に頂いたワインを空けました。                winegls

8月13日(水)

 今日は埼玉県川越市に病院同行でした。お盆休みのおかげか、ようやく面談が叶った主治医に追加検査を依頼しました。もうすでに被害者請求書類を提出していますが、おそらく追加でくるであろう画像検査を先回りして実施。どこまで想定しているんだよぉ!!              pika3続きを読む »

 以下を夏季休暇ウィークとして、事務所をお休みします。  

 8月11日(月)~ 8月15日(金)  

 期間はメール相談のみ対応させていただきます。

 尚、期間中の病院同行 11(月)、13(水)、15(金)については予定通りです。

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 まとまった休みなど夢の夢、病院同行の合間、たまった文章を仕上げます。お待たせしている皆様、しばしご猶予を。    

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 「ありのままの」症状を正しい後遺障害等級に導く。そのような仕事を主眼としている同業の先生方も多いと思います。これは簡単なようで難しいテーマです。ケガの痛み、苦しみとは、究極的には被害者本人しかわかりません。また、本人すら気づかない障害もあるのです。他覚的には専門家である医師が診断をしますが、これも絶対とは言えません。誤診は除くとしても、医師も検査データ、もしくは経験から推測しているに過ぎないはずです。対して保険金や賠償金を支払う保険会社ですが、できるだけ支払いを減らせる情報を中心に障害を決定します。後遺障害を審査する自賠責調査事務所も限られた情報から判断するしかありません。

 100%正確な「ありのまま」の障害など神様にしかわからないのではないでしょうか。

 事実を認定するのはあくまで審査側、判断の材料を集めるのは被害者です。では、被害者から委任された業者は、単に事実を証明するために書類を集めているのでしょうか?

 この仕事、先にしかるべき等級を思い描くことがあります。その想定した等級に足りる情報を集めることはある意味、想像力に付託する作業になります。事実(ノンフィクション)を明らかにする作業に想像(フィクション)の余地がある?・・障害を恣意的に事実よりも重く主張するのか?と誤解を受けそうですが、違います。被害者の苦しみや実情に近づけるために、立証作業にある程度の想定・イメージを持つプロセスが必要と考えているのです。検査結果・診断結果などのデータはイメージを肉付けするものです。先に目標等級あり、もしくは隠れた障害を予想して検査をしてみる・・・このような良い意味での創造性も必要ではないかと思うのです。これは相当に経験を積んだ者にしか解らない境地です。

 「ありのままの~」と言っているのは、ある種の「逃げ」かもしれません。

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 先日、かつての教え子であるメディカルコーディネーター(MC)から質問を受けました。「高次脳機能障害の依頼者を7級にしたいのですが・・十分な医証が得られなくて困っています」・・このような悩みをもつようになったのだなぁとその成長に感慨を持ちました。このMCも入口に立ったようです。

 

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 この3連休の相談会、たくさんの被害者さんがみえられました。所感を書ききれない位、様々な相談がありました。今月の相談会は残り2回、8月は相談会がありませんので予約をお急ぎ下さい!   

7月26日(土)埼玉県 大宮

弁護士・行政書士・交通事故110番 さいたま大宮合同交通事故無料相談会のお知らせ

日時

7/26 土曜日 午前10:00~午後17:00まで

会場

KDX大宮ビル6階 会議室 〒330-0802 さいたま市大宮区宮町1-38-1  

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 日程表の通り交通事故被害者との面談は出張相談会が多く、また継続的な打合せは病院が中心です。事務所に来所いただいての面談・相談は少ないのが当事務所の特徴です。しかし本日は札幌からの相談者が見えました。飛行機での来所で恐縮しきりです。地元の弁護士、行政書士に相談したようですが、納得できる解決方法が聞けなかったようです。

 やはり、本当に頼れる専門家はまだまだ少ない・・・ネットでは専門家を標榜している先生が溢れかえっています。しかしこの分野、情報量、精度、わかり易さでは未だに「交通事故110番」が抜きんでた存在で、全国の弁護士、行政書士、保険会社社員までもが110番を頼っています(皆、公言しないですが、出版本を購入、webページもひそかに閲覧、大なり小なり参考にしているようです)。私もそうですが、110番の研修・指導を受けた弁護士、行政書士は100人を超えると思います。それに及ばずとも、ネットを見渡せば有象無象の専門家が110番をパクって、いえ、参考にしています。また、保険会社出資の調査会社や地方の柔道整復師会のテキストで110番のコンテンツ、イラストが無断使用されています。このように正式な機関までが違法に利用している呆れた状況です。

 ・・・確かに交通事故外傷の分野は奥が深く、学習できる場も少ない。そして実戦を積まねば身につかないものです。本来、保険会社がもっと情報をオープンにすべきなのですが、その情報を悪用するであろう詐病者が多いことから、保険会社の姿勢は頑なです。

 このような環境で交通事故被害者が納得できる方策を持った専門家に巡り合うのは、運・偶然と言うか「縁」が必要なのかもしれません。私の夢は、安心して任せることができる人材を全国各地に広げることです。苦労して私が地方の病院へ行くこともなく、またわざわざ来ていただくこともない・・・各地の先生方にもっと奮起していただきたいものです。実力のある弁護士、好取組みをしている行政書士は少ないながら存在しているはずです。そして志ある損保代理店、損保マンもどんどん手を挙げて頂きたい。定期的に実施している研修会はもちろん、いつでも門戸は開けているのですよ。  

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 前日から長野入りしました。雨に降られず、かといって日差しも柔らか、ホテルでは冷房をかけずに窓を開けて涼しい風を招き入れました。

 さて、今回は11名と少なかったですが、死亡案件が2件ありました。これは私の出る幕はなく、弁護士マターです。亡くなった被害者のご家族を励ます言葉を添えました。

 その他、脊椎圧迫骨折、下肢の骨折が3件、高次脳機能障害の疑いが1件で、それ以外は頚椎、腰椎、膝関節捻挫でした。これら捻挫の多くはMRI検査が未実施でした。受傷から2~3か月経っても痛みが軽減しないものはそれなりに検査が必要です。多くの個人開業医にはMRI、CTの設備がありません。気の利いた医師ならば、他院で検査をするよう指導、紹介状を書いていただけますが、それは良い医師に恵まれたケースです。やはり、自身の体に異常を感じたら、進んで医師に検査、もしくは紹介状の依頼をするべきです。今回の説明会でも必要な画像検査を行うようアドバイスすることが頻発しました。  後遺障害の等級審査からも、受傷からあまりにも時間の経った検査結果、追加された診断名では事故との関係を疑われ、大変不利です。

 手遅れになる前に手を打つ、、、早期の相談を奨励しています。

20140706165720 続きを読む »

 今朝は5時起き、急ぎの書類を7時までに仕上げ、東京駅から新幹線で長野に。3時間かけての病院同行も、わずか10分の医師面談でした。しかし後遺障害診断書の依頼なので、医師との意思疎通が勝負どころとなります。特に本件は高次脳機能障害なので、お渡しする資料も多く、医師と綿密に打合せをする必要があります。患者の日常生活の状況や些細な事について伝達することが大事です。

20140626093613 その後、ローカル線で長野駅に戻り、再び新幹線で東京駅へ。新幹線はデッキで電話ができるので助かります。電話の折り返しをためこむと、事務所に戻ってから大変なのです。  東京駅で総武線快速に乗り換え、千葉県稲毛まで。そこからはタクシーを飛ばして、ギリギリ16:00の病院同行アポに間に合いました。

 ここでも診断書の依頼です。流れるように必要な検査のオーダーを済まします。これで後遺障害等級は確実に抑え込みました。

 そして画像の請求、書類の打合わせを終え、病院を出たのが17:30、病院前のバス亭からのんびり駅までバスで25分。稲毛駅からちょっと贅沢してグリーン車で新橋駅まで小1時間。グリーン車は机があるので書き物ができます。  19:30事務所に帰着、事務仕事をもう一踏ん張りです。平均21:00までは業務を終了させるようにしています。  

 このような強行軍はまさに紙一重の勝負。今日も目的を達し、時間通りに回れて、軽い勝利感を味わっています。

 自らを法律家と名乗っている行政書士先生が多いようですが、ご覧の通り、私は自らを実動家と思っています。行政書士を法律家とは思いませんし、まして先生など恐れ多い。実動家・実務家はどれだけ汗をかくかと、各所との調整作業の成否が存在意義です。そして交通事故解決の戦いの場は裁判所だけではありません。第1ラウンドは診断書の作成です。病院こそ私のリングと思っています。    今日は少しかっこつけました(^^;

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 5人の相談者と少なかったですが、充実した質疑応答となりました。内容はむち打ち3件、高次脳機能障害1件、鎖骨・肩甲骨骨折1件です。恒例の所感を。

  1、手遅れの相談

 すでに症状固定の時期です。通院内容は接骨院中心でMRIも撮っていません。通院日数も足りない。これでは「単なる捻挫で頑張って半年通い倒した被害者」とみられます。後遺障害の認定はほぼ絶望的です。毎回、手遅れの被害者に厳しい現実を言い渡さなければなりません。辛いです。  

2、高次脳機能障害は追加調査が

 高次脳機能障害の場合、その多くが見逃され易いため、平成23年の制度改定で疑わしき申請に対し、被害者家族、主治医に追加の医療照会が入るようになりました。その書類とは「日常生活状況報告」と「神経系統の障害に関する医学的意見」で、高次脳機能障害では必須の提出書類です。今回の相談者も不十分な申請書類で提出してしまいましたが、この医療照会で救われるかもしれません。しかし被害者とその家族の人生を左右する大事な後遺障害申請です。やはり完璧な状態で臨みたいところです。仕方ないですが、まずは結果を待ちます。

  3、根性で機能回復を図る

 持ち前の体力と根性で関節可動域がグングン回復しているようです。被害者としては優等生です。当然ですが後遺障害など残さず、治すに越したことはありません。しかし骨折が関節部に及べば完全回復はあり得ません。適当な時期に症状固定を進めて、しかるべき等級認定を受けるべきです。被害者は回復はもちろん、計画的に等級申請手続きをする必要があります。本件はそのような時期に、適切なアドバイスができて良かったと思います。

kansetu_25  だらだらと長く通院すればそれなりに回復します。月日も一番の薬です。結果として中途半端な回復で等級を逃し、涙をのむ結果となります。  

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 今朝はディープ神奈川へ向け、久々にロマンスカーに乗りました。

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 いつもの通り病院同行し、医師面談をしました。患者の微妙な症状について医師と相談しましたが、立証に向けてなかなか苦戦しそうです。

 ご依頼者様からは昼食をごちそうになり、お土産までいただきました。私はまだ何も成果を出していません。恐縮しきりで秦野を後にしました。

 Tさまありがとうございました。  

 秦野は山々に囲まれ、雨天のせいか緑が鮮やかでした。箱根の山は目の前です。このまま下りのロマンスカーに乗って箱根まで足を延ばせたら・・・いかん!最近、現実逃避の妄想・願望が強いようです。

 

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20140613083012 今日から2014サッカーワールドカップが開催です。残念ながらこの忙しい中、ゆっくりテレビを見る暇はないです。

 それほどサッカー好きというわけではありませんが、世界各地どこへ行っても共通の話題はサッカーでした。言葉が通じない国でもサッカー選手の名前を挙げれば会話が成立しました。それはイタリア、ドイツなど盛んな国に限らず、トルコでもロシアでもタイでも会話のつかみはサッカーです。

   さて本日の病院同行で降り立った駅は浦和美園駅です。ご存知と思いますがここは埼玉スタジアムの為にできた駅です。ここで12年前の2002日韓ワールドカップでは因縁の対決、イングランドvsアルゼンチンの試合が行われました。この埼玉の片田舎に世界中から4万人が集まったなんて信じられません。埼玉史上、もっとも国際的であった1か月でした。試合はベッカムがシメオネの挑発に乗って退場となったことが記憶に残っています。

 そのようなことに思いをはせ、病院へ向かうバスに乗り込みました。梅雨の谷間の晴天、日差しは容赦ない真夏のそれ、しかしどこかで雨が降っているのか、時折、涼やかな風がそよぎます。このままバスでどこまでも行ってみたい気分でした。

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 福生(東京)、松戸(千葉)、湘南(神奈川)、川中島(長野)、川越(埼玉)、5都県にまたがり今週は連日、病院同行です。月・火は一早く猛暑の気配、しかし水曜の長野では涼しい風が衣替えしたシャツの裾をすり抜けました。涼しくなったと思ったら、どうやら梅雨入りのようです。今度は連日の雨。

 急激な寒暖の差で体力を奪われていますが、大勢の依頼者様、弁護士先生が成果を待っています。頑張らねば!

20140605154637   事務所前の紫陽花です

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 日曜日は京都・山科で会議でした。関西の仲間を中心に夏の研修をはじめ、堆積した課題についてつめてきました。新幹線を使えば往復5時間ですが、休日返上で動き回って疲労も堆積です。

 今日は事務中心で、17時終了を目標に頑張ります。有用な記事とならず済みません。

20140525180710   ブルコギ鍋? おいしかった!スタミナつきます。あと脂肪も(´_`。)

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 相談会会場前で鉄道祭り(だったかな?)をやっていました。大宮と言えば鉄道の街です。長らく電車の基地・整備施設がありました。

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 今回の相談会の所感ですが、「依頼者のニーズ」について。

 交通事故被害者、相談者は何を求めて相談のドアをノックするのでしょう?もちろん、事故の解決に他なりませんが、やはりその目的にも具体的な要望があります。ここで話を難しくするのが、その要望を具体的に説明できない、そして自らもその要望に気付いていないケースです。

 昨日の例では、医師との折衝を苦手とする被害者さんでした。それなりに重傷であるため保険会社の打ち切りは急がされませんでしたが、しばらくして示談金の提示となりまた。慌てて医師に後遺障害診断を依頼しようにも、長い治療期間を要したため、医師が交替していたり、医師が患者にできるだけの治療を終え、治ったとの認識になっていたり・・つまり患者への興味が薄れてしまったのです。

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 私は被害者側の仕事をしています。損保出身ですが現在は一切損保会社と取引はありません。では損保会社は絶対的に利益相反する敵でしょうか。いえ、場合によってはお互い協力することもあり、稀に共同戦線もありえます。  

 昨日の案件は相手損保が一括対応(治療費支払い)を打ち切ったため、自身が契約している人身傷害特約へ請求を行っている被害者の件です。ケガと既往症の関係が不明瞭で、かなり迷走しています。このようなもつれた糸を解きほぐし、解決へのレールをひく仕事が必要です。かなり大変な作業ですので、損保担当者の協力があれば大助かりです。昨日はそのようなことから人身傷害の担当者に来訪いただき、打合わせを行いました。

 このような時に心配されるのは、依頼者を置き去りにした損保&士業の癒着構造です。依頼者に背信となるような保険会社との折衝は絶対にいけません。  普通 被害者側:士業vs加害者側:保険会社 の構図がメインです。しかし過失に争いがある事故では、相手損保にできるだけ求償したい人身傷害の保険会社と、これから賠償に取り組む弁護士&立証作業に入る私の利害が一致することが起きます。あたかも「呉越同舟」のようです。

 もちろん前提となるのはコンプライアンスを順守していること、正当な立証作業を行っている行政書士であることの評価・評判です。保険会社からある種の信頼が必要なのです。私見では損保会社の多くは、交通事故業務を行っている行政書士を「小ズルい存在」、もしくは「代書屋ごとき」と思って良い評価をしていません。この業界、少なくとも「いまいましいが、一目置いている」存在にはなりたいものです。

 さて、交通事故は複雑です。本件のように敵対関係の構図ではない利害関係が生じる時に限っては、協力関係も辞さないのです。もっとも平素、保険会社の顧問・協力弁護士が被害者側から依頼を受けた場合、関係損保に対して敵対する受任はできないでしょう。私も損保ジャパン代理店時代は対損保ジャパンの案件は敬遠しました。世の中が資本主義である以上、商売の取引関係は無視できません。やはり信頼できるのは損保から仕事をもらっていない弁護士と思います。そして保険会社は敵でもあり、時として味方でもある不思議な存在と思います。 20111122_1

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 淡いブルーの照明にプカプカ熱帯魚が漂っています。ここはバブル時代の生き残りともいえる水槽のあるバー、今や都内でも絶滅種のお店です。魚をみながら飲もうということでしたが、ここは打ち合わせに来るようなところではないです。   26.5.20 趣向を凝らした店内はいたるところに水槽があって水族館のよう。通路にも水路が走っていて、水のせせらぎに癒されます。

 落ち着いた雰囲気で仕事より釣り話が中心となりました。しかしこの3年ほど、趣味に割く時間はなく竿を出すことは皆無。これは少々危険なことです。人間は同じことばかり繰り返していると脳細胞の活動が低下するそうです。つまり柔軟な発想やひらめきが起きなくなる可能性があります。日々の業務をルーチン化することも大事ですが、常に変化による刺激を与えて脳を元気にしなければなりません。

   やはり仕事を離れた行動も必要です。もう少し時間を上手に使い、仕事以外の時間を確保したいところです。

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 本日は地域でNo.1の法人代理店さんにお伺いしました。週1の店内会議にて講師を務め、研修のお手伝いをしてきました。  

レジュメ20140515_0000 テーマは「むち打ちと後遺障害」です。通常、損保代理店さんは顧客様の事故に際しファーストコンタクトを受けることになります。契約している自動車による加害事故ならば、最初に事故受付を行い、SC(サービスセンター=事故支払部門)に伝達します。そして後の対応は対人担当者・対物担当者が担い、代理店は事故解決の進行を見守るだけです。しかし顧客様が被害事故(人身事故)に遭ったらどのようなアクション、サービスが望まれるでしょうか?

 おそらく「相手に任意保険が付いる ⇒ 保険会社の対人担当に任せておけばいい」「過失がでても人身傷害に入っているから大丈夫」「搭乗者傷害保険を忘れず支払おう」 … この程度に留まっていると思います。もちろん物損事故や人身事故でも通院3か月以内、数回の通院ですむような軽傷であればこのような対応で問題は無いと思います。しかし後遺障害が残るような、また後遺障害が見込まれるケガとなると、相手保険会社に任せっきりでは少々心配です。なぜなら後遺障害による被害は一番軽い14級でも300万を超える高額賠償となる可能性があります。

 このような場合、代理店さんが後遺障害を予想し、積極的に後遺障害認定のお手伝いをすべきと提案しました

 現在、国内損保は吸収合併を重ね、大手3社のシェアは増大の一途です。結果として同じ保険会社同士の事故も増えるでしょう。そうなると支払いの増大を防ぎたい保険会社は後遺障害の認定に寛容、協力的なわけがありません。お互いぬるい交渉となる可能性が高く、そのような保険会社同士の解決、つまりSC任せでは後遺障害を見逃します。やはり被害者となった顧客様を守るのは一に代理店さんであると思います。

 非常にたくさんの質問を頂き、予定時間をオーバーする盛況な研修となりました。きっとこれを契機に救済される被害者さんもいるでしょう。繰り返しますが代理店が被害者のファーストコンタクト先です。代理店さんは高い交渉力と調整力、そして軽快なフットワークで地域密着を実現しています。俄然、奮起に期待しているのです!   

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 骨折案件の引継ぎです。本件は受傷直後から弁護士事務所に相談が入ったのち、紹介を受け担当してきました。ほぼ一年間お預かりし、14級9号を認定を付けてお返ししました。後遺障害が認められたということは、当然ですが痛みや違和感等が残存し、完全に治ったわけではありません。後は弁護士の交渉で金銭解決するしかありません。解決までもう一息です。  

 短い日誌ながら本件からの教訓を、  

 骨折など器質的損傷があったケガでは、仮に骨の癒合が果たされ、予後も順調であっても、高い確率で不具合が残るものです。

   諦めずに丁寧に立証すれば後遺障害14級9号が認定されます。 かつて骨折しているのに等級が取れなかったことはたったの1件しかありません。  

 骨が折れたら必ずご相談下さい。    20140507

 

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 神奈川県は隔月開催で相談会を実施しております。昨日は8名の相談者さまがいらっしゃいました。やはり継続は力なり、徐々に参加人数のみならず、特に内容の濃い相談者が増えてきました。今回はむち打ち被害者は一名のみ、他は骨折、脳損傷の方でした。傷病名と相談内容は以下の通り。  

1、大腿骨遠位端骨折 ⇒ 膝関節可動域制限の立証。まずは画像検査の追加

2、アキレス腱不全断裂 ⇒ 「非該当」に対する異議申立。画像検査とROM測定のやり直し             

3、高次脳機能障害 ⇒ 立証計画の策定。次回はご家族と一緒に打合わせ

4、高次脳機能障害 ⇒ 脳損傷の画像を確認。痴呆との区別、検査の必要性について

5、大腿骨遠位端顆上骨折 ⇒ 成長障害の懸念と短縮障害について。症状固定時期の検討

6、プラトー骨折 ⇒ 後遺障害診断書の重要性と書き方。過失割合

7、頚椎捻挫 ⇒ 今後の治療、休業損害および対保険会社対応について

8、高次脳機能障害 ⇒ リハビリ施設への転院と今後の立証計画。弁護士の選び方

   このうち6件について弁護士の受任が確定的であり、うち5件はメディカルコーディネーター(MC)の出番と判断しました。やはり本当に専門家の助けが必要な被害者は無料相談では収まりません。弁護士、MCと次々にパートナーシップが形成されます。

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 本日2件、高次脳機能障害が疑われる被害者の相談を受けました。1件は電話です。「まず面談」が私の信条ですが、住所は利尻島です。ロシアのちょっと手前、2泊3日は覚悟せねばなりません。取りあえず概要を聞き取り、善後策を助言しました。しばらくは遠隔相談となります。  

 もう一件はご本人と付き添いのご家族に来所いただきました。普通の交通事故相談者と違い、面談は2時間半かかりました。高次脳機能障害の場合、聞かなければならないことが多くので専用チェックリストを用意しています。これは今春、弁護士研修会用に作成したものを活用しています。本件でもこれを使って進めていきましたが、どうも本人の症状・家族の観察が脳の病変部と一致しません。下図の通り、脳はそれぞれの部位によって働きが違います。通常、受傷した、損傷した脳の部位が症状と一致するはずです。例えば言語障害は左側頭~前頭葉に損傷部があるはずです。高次脳機能障害の立証とは、画像(病変部)と症状、対応する検査データの一致が基本だからです。

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 さて、本件被害者は症状と病変部が一致しません。症状に該当する部位とは逆の部位に損傷があります。そして聞き取りを続けていく途中でやや謎がとけました。この被害者は左利き、もしくは両利きの珍しい体質なのです。ペンは右手、道具は左手と使い分けているようです。  野球のスイッチヒッターみたい?私の経験でも以前、一緒のバンドのベーシストが左利きながら右利きでベースを弾いていました。彼はペン・お箸は左手です。何事も両方使えそうで、かなり器用なのです。「絶対こいつは脳の構造が違うはず!」と思っていました。

 まして本件被害者の損傷様態は「びまん性」です。びまん性の損傷は微細な傷が脳のあちらこちらに生じている可能性があります。「局在性」の損傷のように一か所の損傷部に出血・血腫が集中するものとは違います。つまりどのような障害となるかが読めない?ことがあります。

 確定的な医学的検証に及びませんが、脳波の検査でも言語に関する脳の反応が左側頭葉中心に出るのが男性で、右側頭葉にもやや分散して反応するケースが女性と言われています。脳の働きに男女差が存在することは解明されてきています。利き手と脳の仕組みについてはまだよく解明されていません。しかしやはりというか、左利き、両利きの人の脳波は逆の、もしくは教科書通りではない反応を検出することが多いそうです。

 立証上、本件は矛盾した医証をそろえる結果になるかもしれません。この場合、主治医はもちろん、専門医の意見等で丁寧に説明する必要があります。きっと自賠責調査事務所の審査会(高次脳機能障害 専門部会)の先生方も私と同じように悩むでしょう。それだけ脳損傷・脳障害は不規則な症例が多いと言えます。

 このような説明をしたところ、ご家族の方は「神経内科の医師も秋葉さんとまったく同じことを言っていました!」と驚いていました。これはある意味当然です。治療側の医師も立証側の秋葉も審査側の自賠責保険も同じことを考え、同じように悩むからです。

edhi 今日は脳モデル「エディ」が大活躍!

 

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 苦い連休明けです。苦労して異議申立を行った結果、「前回認定の通り」と通知が届きました。漏れてしまった障害、不正確な等級、資料不足で薄められた等級など、きちんと拾い集めて再審査を要求するのが異議申立です。しかし簡単に覆せるほど最初の認定がいい加減なわけがありません。私が手掛けた案件では昨年末までの統計で43%です。それでも先月から今月にかけて提出した異議申立4件について、「絶対に等級を変更させる!」信念のもと、魂込めて取り組みました。

 もっとも自賠責保険の統計では、21~23年度でたったの7%ほどが「変更あり」、つまり上位等級に変更です。100人中93人は無駄な抵抗となったのです。であれば専門家のあるべき姿は無駄な異議申立を行わず、しっかりとダメならダメと見極めをして差し上げることです。依頼者に期待を持たすことや時間をかけさせることは罪です。

 異議申立について、本HPの実績ページを開くと華々しい仕事もありますが、残念な仕事も同じくらい存在します。やはり専門家の実力とは「目利き」と思います。無理・無駄・無謀なチャレンジを抑制する目を養わなければなりません。受任するからには100%の仕事を依頼者から要求されるのです。今日は反省の一日でした。

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部位別解説 後遺障害等級認定実績(初回申請) 後遺障害等級認定実績(異議申立)

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