鼻篩骨骨折(びしこつこっせつ)
(1)病態
鼻骨々折に合併して、鼻骨の奥、裏側部分の両眼の間を骨折したときは、重症例となります。
(2)症状
鼻篩骨には、瞼が付着している突起や涙を鼻に流している孔があり、先の鼻骨骨折の症状に加えて、
① 眼球陥没、目が窪む、 ② 眼角隔離、両目の距離が離れる、
③ 涙小管断裂、涙が止まらない、 ④ 鼻筋の強い凹みなどの症状が出現します。 (3)治療
治療は、なるべく早期に骨折した骨を元の位置に戻し、必要なら骨を移植することです。
しかし、頭蓋底骨折を合併していることも多く、個々のケースで形成術の時期や術式が異なります。 続きを読む »