昨年までは、行政書士向けのセミナーはやったことがありませんでした。講師はもうすぐ100回に届きますが、同業からはお声がかからなかった・・いえ、正直に言えば2回ほどありましたが、あまりの多忙から、また、趣旨にそぐわないなど、生意気にもお断りしていました。
 
 しばらく行政書士会からの依頼はなかったのですが、昨年10月、九州の仲間から声がかかり、web形式で実施しました。参加数が心配だったのか、九州全県への配信としたそうです。今時、交通事故業務をやっている行政書士など、絶滅危惧種と思いますが・・。

 それが、昨年10月16日でした。予想に反して、アクセスは100に届き、ここ最近のweb研修でも高評価とのお褒めの言葉を頂きました。福岡県会の皆様から、「来年も是非よろしく」とも。まぁ、社交辞令でしょう。「今度、飲みに行きましょう」と一緒です。
 
 しかし、またもや意に反して、今年の8月に「いつが都合よいですか?」との電話が入りました。本当に再登板、軽く驚いたものです。その実施日が本日でした。
 

 
 2時間半ほどの内容、その中間に恒例の演習問題をいれました。テーマは自賠責保険の死亡限度額の推移です。交通事故で亡くなった、タイガーマスク、キューティーハニー、上杉 和也(タッチ)、ミンキーモモ、槇村 香(シティーハンター)、それぞれの死亡年の限度額を解答して頂きました(答えは下表)。


 
 続く解説では、自賠責保険の歴史を総覧しました。改めて気付きましたが、1991年(バブル崩壊の年)から現在まで30年以上、死亡限度額3000万円が変わっていませんでした。経済状況と慰謝料の相場は相関するものですが、死亡者数が年間3千人を切る現在、もっと掛金を引き下げるべきでしょうか。また、限度額をそろそろ上げても良いのでは、と思う次第です。
 

  
 聴講された福岡県の先生方、企画にご尽力下さった理事の皆様に感謝申し上げます。いつも、いつも、秋葉が一番勉強になっています。
 
※ 講義で、「膝上の切断肢は5級、膝下は4級」と説明しましたが、逆です。膝上の切断の方が重い障害であることは当然で、逆に言ってしまいました。気付かれた方も多いと思います。「膝上の切断肢は4級、膝下は5級」が正当です。謹んで訂正とお詫びを申し上げます。