【事案】

自動車にて路上駐車中、追突される。頚椎捻挫の診断となり、仕事に使う荷台の専用機械が破損した。

【問題点】

ケガの被害はさておき、物損で相手保険会社と紛糾。理由は、よくある古い車両の全損金額が低すぎること。それ以上に、専用の機械を積み込む車両が古い車種の為、代替車両が見つからなかった。困った代理店さまから相談が入った。

   特殊機材の積込み車両は車種が限定されます(本件は焼き芋屋さんではありません)。   【立証ポイント】

物損被害の完全回復は、諸々の事情があって難しいことが多いものです。どこかで妥協すべきかもしれません。本件の場合、ある程度、全損金額を引き上げる交渉しかない。そして、その20~30万円程度でわいわい争うより、後遺障害14級9号を取ることが得策となる。

依頼者さんをなだめつつ、整形外科での理学療法を続けさせて、14級認定に漕ぎつけた。結果、弁護士に引継いで200万円を超える賠償金を確保、それなりの新車の購入が可能となった。

(令和2年5月)  

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 高次脳機能障害の様々な症状の中で、性格変化の立証には苦心します。検査でそれを数値化できないからです。そもそも、事故前の被害者さんに、医師は会ったことがありません。審査側も事故後の検査資料を見ることはできますが、事故前の情報はないので、比較できません。そして、何より、依頼を受けた私どもや弁護士も、被害者さんに会うのは事故後です。事故前の性格など知らないのです。

 以前、長野県の高次脳機能障害の被害者さんからの相談で、「頼んでいる弁護士先生に、うちの主人の性格が変わったことを訴えました。『事故前は、万事細かく、厳しい性格でしたが、事故後からはまったく別人で、柔和になってしまいました。』と相談したのですが、先生は、『性格が優しくなって良かったじゃないですか』と言われました」。 性格が良くなろうと、それは家族にしかわからない立派な『障害』です。その弁護士先生を急ぎ交代としました。    事故前後の変化を明らかにするには、家族の克明な説明はもちろんですが、映像が効果的です。本件の場合は、考え方や発言が子供帰りした、話し方が極端にゆっくりになったなどです。これらの変化は、言葉で説明するより、事故前後の”本人スピーチ”を比較すれば一目瞭然なのです。幸い事故前の映像があったので、主治医にも事故前後の映像をご確認頂き、障害の全貌を明らかにできました。

 自賠責保険にとって、ビデオ映像自体は審査資料の対象ではありません。しかし、十分に判断の助けになると思います。   映像を駆使する、うちの事務所でなければ・・7級だったかもしれません  

5級2号:高次脳機能障害(20代男性・埼玉県)

【事案】

歩行中、自動車に衝突される。頭部を強打し、意識不明の状態で救急搬送され、急性硬膜外・硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血の診断が下された。   【問題点】

依頼者の過失が大きく、相手方保険会社から一括対応を拒否されており、健康保険にて治療を受けていた。そのため、自賠責で終わってしまう懸念があった。

一方、障害面は、神経心理学検査の数値からは、注意機能・遂行能力にやや兆候有、せいぜい7級を想定したが、果たして・・・。   【立証ポイント】

既に高次脳機能障害としてリハビリがなされており、主治医も別病院にてお世話になったことのある高次脳機能障害に精通した医師であったため、立証作業自体はやりやすかった。検査数値や主治医の見解をお聞きした結果、弊所では7級は固いと踏んだ。

ご家族によると、事故前後で性格が変わり、幼児退行がうかがわれた。そこで、事故前のご本人が収録されているDVDが、出身校の大学教授の手元に資料として残っていると聞き、ご家族に取り寄せていただいた。その映像を確認したところ、話し方や動きが現在のご本人とはかけ離れ、まるで別人のよう。急遽、5級認定に標準を切り替えた。新たに映像を撮影し、事故前の映像と比較するビデオを編集・作成した。この比較映像に、主治医やリハビリスタッフもあまりの変化に驚かれ、診断書の内容を修正するに至った。

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【事案】

歩行中、自動車に衝突される。頭部を強打し、意識不明の状態で救急搬送され、急性硬膜外・硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血の診断が下された。   【問題点】

依頼者の過失が大きく、相手方保険会社から一括対応を拒否されており、健康保険にて治療を受けていた。そのため、自賠責で終わってしまう懸念があった。

一方、障害面は、神経心理学検査の数値からは、注意機能・遂行能力にやや兆候有、せいぜい7級を想定したが、果たして・・・。   【立証ポイント】

既に高次脳機能障害としてリハビリがなされており、主治医も別病院にてお世話になったことのある高次脳機能障害に精通した医師であったため、立証作業自体はやりやすかった。検査数値や主治医の見解をお聞きした結果、弊所では7級は固いと踏んだ。

ご家族によると、事故前後で性格が変わり、幼児退行がうかがわれた。そこで、事故前のご本人が収録されているDVDが、出身校の大学教授の手元に資料として残っていると聞き、ご家族に取り寄せていただいた。その映像を確認したところ、話し方や動きが現在のご本人とはかけ離れ、まるで別人のよう。急遽、5級認定に標準を切り替えた。新たに映像を撮影し、事故前の映像と比較するビデオを編集・作成した。この比較映像に、主治医やリハビリスタッフもあまりの変化に驚かれ、診断書の内容を修正するに至った。

自賠責にも同映像を提出、5級認定の切り札として添付した。ご家族から事故前の映像を頂かなければ、弊所はもちろんのこと、医師や病院スタッフでさえ、この変わりように気がつかずに終わっていたかもしれない。一歩間違えれば、ご本人・ご家族の今後の運命が大きく変わってしまっていたかもしれないという恐ろしさを痛感した案件となった。

(令和2年12月)  

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 新しい年を迎え、例年より一層、皆さまのご健康を祈念しております。    ご承知のように、明日から首都圏は緊急事態宣言が発出されます。万事おめでたい新年とは言えそうにありません。    年末から予想していたことではありますが、年初からの計画を再検討せざるを得なくなりました。依然、先行き見えない世の中ですが、昨年の交通事故の統計上、発生件数の低下とは逆に、死亡や重傷件数は上昇しています。困っている被害者さんは相当数、存在しているはずです。そのような皆さんに声が届くよう、私共はルーチンワークを続けるだけです。

 例えば、この業務日誌も10年間の営業日、欠かさず毎日更新しています(まとめてUPもありますが)。また、関連の事務所様へは、ここ5年半、毎月通信を郵送しています。人と会う営業活動は制限されても、これら情報発信だけは堅持しています。     ネットの世界では誰もが交通事故の専門家として、集客に躍起です。どれも、専門的な知識満載で、頼もしい事務所であることをアピールします。相談先を探す被害者さん達は、そのホームページに書いてあることを信じて相談・依頼するはずです。ただし、実際は依頼してみないとわかりません。なぜなら、そのホームページは少なからず、自身で書いた先生はごく少数で、業者からコンテンツを買ったり、専門書の丸写しです。実は、ほとんど自筆ではないのです。

 ある被害者さんから聞いたお話ですが・・自身のケガを詳しく書いたホームページを観て感銘を受け、その事務所に訪問しました。しかし、対応した若手弁護士さんは、自身の事務所のホームページに記載していることをほとんど知りませんでした。とにかく「任せて下さい」しか言わず、専門的な質問をしても、難しい法律用語ばかりで、はぐらかされたそうです。それは当然のことです。そのホームページを書いたのは、その弁護士先生ではなく業者ですから・・。    このような環境下、依頼を検討している事務所が信用に足りるか?・・悩むところです。秋葉事務所としては、ホームページを毎日更新、常に情報発信を続けることによって、実務経験や業務に対する姿勢を示していくしかありません。他事務所との差別化は、この地味な努力と思っています。      まだまだ難しい環境が続きますが、「出来ること」、「続けること」を励行していきたいと思います。本年もよろしくお願いします。。              ソーシャルディスタンス?  

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