様々な事故、保険、ケガの相談が入りますが、たいていのことは経験上からお答えできます。しかし、最も難関と言うべきは「医療過誤」です。何せ、交通事故でおなじみの外傷ではなく、特殊な症例、難病、謎の症例が登場します。弊所の知識・経験だけは手に負えません。もちろん、損害賠償に関することは弁護士ですから、医療過誤問題に積極的に取り組んでいる弁護士を探すべき、との結論になります。

 しかし、医療過誤を扱う弁護士は非常に少なく、医学的な知識が必須であるが故、その弁護士に辿り着くのは大変です。そして何より、勝ち目のない案件では弁護士も尻込みしてしまいます。医療過誤事件での勝ち目とは、ミスをした医師がそれを”認めているのか否か”に左右されます。病院側がたやすくミスを認めないであろうことは、想像がつくと思います。立証、証拠集めに大変な労苦が待っているのです。

 これまで数件の医療過誤事件について、弁護士からの依頼で、証拠集めをしたことがあります。いずれも、病院側の極端な隠蔽がなかった件です。もし、病院側の悪質度が高く、カルテ改ざん、職員の口止め、まるでドラマのような隠蔽工作があったら・・難しい事件になります。被害者には、よく以下のようにアドバイスしています。
 
1. 医療ミスが判明したら、とにかく医師の説明を録音すること。
 
2. 診断書や資料を手元に残す事。さすがにカルテ開示まですれば警戒されますが・・。
 
3. 最初から医師や病院に責任を問う姿勢を隠す事。病院側のガードが固くなるからに他なりません。責任追及は「証拠が揃ってから」が鉄則です。
 
4. 出来るだけ早く、こっそりと、医療過誤に詳しい弁護士に相談すること。
 
5. 交通事故での受診であれば、まず、加害者(相手保険会社)との解決を優先すること。解決するまで、医療過誤はおくびにも出さないこと。病院を責めれば、交通事故解決に対する協力が得られなくなります。
 
 これらを、着々と進めることです。