久々の鎖骨の快勝です。鎖骨の骨折・脱臼で46連勝、無敗記録更新中です。

 さて、骨折後、仮骨形成の過程で骨折部がやや盛り上がってしまうことがあります。左右の鎖骨を正面から比較するれば視認できます。ただし、変形がわずかであれば、角度や光の当たり具合で目立たなくなってしまいます。そこで、秋葉事務所では、カメラの絞りや照明を工夫して撮影をします。写真をデジタル加工する技術もありますが、これは当然に不正、犯罪です。絶対に正当な障害認定としなければいけません。そこで、アナログな撮影技術がものを言います。また、女性の場合、弊所の女性スタッフが活躍する場でもあります。今回はスタッフの井上さんの撮影補助によります。

 「奇跡の一枚」とは大げさですが、変形がわかるよう審査側にしっかり見せなければなりません。
 
お見合い写真と鎖骨変形は写真勝負?
 

12級5号:鎖骨骨幹部骨折(40代女性・千葉県)

【事案】

自動車で直進中、センターラインを越えてきた対向車に衝突され受傷、鎖骨を骨折したもの。
 
【問題点】

事故から半年8ヶ月経過してからのご相談であり、可動域が中途半端に回復していた。また、鎖骨の変形については、よく見たら・・・という程度のものであった。

【立証ポイント】
すぐに病院同行し、主治医に鎖骨の変形と可動域、自覚症状について後遺障害診断書にまとめてもらえるよう依頼した。本来であれば、両肩が写るレントゲンを依頼するのだが、レントゲン検査を終えてからの診察だったため、今回はなしで請求することにした。

可動域については、ギリギリで12級を逃す数値になっており、そもそも骨幹部骨折では12級6号は認められにくいため、鎖骨の変形に絞った申請に切り替えた。変形の審査は面談が実施されないため、いかに写真で伝えるかが勝負である。試行錯誤しながら撮影し、奇跡の1枚(?)が出来上がったところで後遺障害診断書に添付し、審査に付した。

申請から1ヶ月で無事に12級5号認定となった。薄氷を踏むような申請に耐えた依頼者に認定の結果を伝えたところ、大喜びであった。