今日は移動に次ぐ移動。埼玉の日高市は初めて、ちょうど埼玉県のど真ん中です。朝六時半に事務所を出て、およそ二時間・・・遠かったです。病院は最新設備のある病院で近代的なつくり、さらにロビーにはピアノ演奏付きです。    ここではプロのミュージシャンである被害者さん、その主治医と面談し、今後の治療状況を確認しました。早期の相談だったので、解決まで順調に進めていくことができます。  この被害者さんはギターリスト兼作曲・アレンジャーで、有名な歌手のバックを務めています。色々とお話を聞けましたが、特に村下 孝蔵さんの亡くなった時の話は涙ものでした。村下さんはミュージシャンなのに朝は早起きで、健康のために散歩するような方だったようです。人柄が偲ばれます。そして「秋葉さんは村下弘蔵さんに似ている」とのこと。恐れ多いです。  付添の方もプロの歌手で、早速youtubeで拝聴しました。今度ライブに行こう!

 その後、八王子にでて中央線特急に乗り換え甲府へ。ここではリハビリ病院にて下半身麻痺の被害者さんと面談。脳損傷で不可逆的(回復は無理)とされていますが、ご本人の目には力強さが残っています。「少しでも回復できないのか?」、家族の訴えはよくわかります。対して医師は期待を持たすことを恐れ「回復は無理です」と言います。でも家族はいつだって奇跡を信じているのです。  いずれ症状固定を迎えますが、できるだけの治療・リハビリを試みることにしました。  

 夜遅く事務所に戻ったらちょうどラジオでこの曲が・・・

 今の季節、歌詞が美しい夏の名曲です。

 「陽だまり」 村下 孝蔵 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=LXrbdIPHe5Q

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 昨日は終日甲府相談会、15組の相談者がいらっしゃいました。3つほど所感を。

1、既往症について質問

 交通事故で障害を負った被害者さん、その中に持病、既往症をお持ちの方もおります。先天性の疾患はもちろん、高血圧や糖尿病、アレルギー等々、まったく健康な人の方が少ないくらいです。事故の障害とまったく関連性のない傷病であれば、問題はありませんが、影響があると考えられる傷病があります。これは「既往症」として後遺障害診断書に記載する欄があります。私の場合、相談の段階から既往症について詳しく聞き込むようにしています。いずれは医師の診断のもと記載される項目ですが、後遺障害の予断には避けて通れない情報なのです。

 昨日も何人かの方に質問しました。事故による障害の予断にはまず、既往症との関連性を追究しなければなりません。この質問にうろたえている、はっきり答えられない、このような被害者は今後の審査が思いやられます。調査事務所の医療照会で判明する前にしっかりと把握しておくべきなのです。

2、解決の本丸は?

 多くの相談者に共通するのは、加害者への処罰感情、相手保険会社の対応への不満です。大喧嘩に発展し弁護士対応にされてしまう方は論外ですが、感情にとらわれ解決に向けて一番大事な事を見失っている方が多いのです。

 「加害者は全く誠意がない、懲らしめることはできないのか?」  「相手保険会社の担当者が許せない!」

 多くの相談者が詰めかけていますので、これらの愚痴を聞いている時間はありません。私はバッサリと言います。「いつまでもそんなことにとらわれていないで大人の解決をしましょう。結局のところ、しかるべきお金を取るしかないでしょう」ときっぱり戒めます。そして解決の本丸である後遺障害の立証に向け具体的な作業を明示します。多くの場合、後遺障害の慰謝料と逸失利益が一番高額で最大の論点です。それ以外の費用など、例えば通院中の慰謝料や休業損害は、しょせん二の丸、三の丸なのです。恨み辛みでは戦になりません。被害者は何を優先すべきか理解する必要があります。

 「相手を恨むより、今ここでしっかり検査しないと500万円失いますよ!」・・・冷静になった被害者は自分が何をすべきなのか気付きます。ここから被害者と二人三脚の戦いが始まるのです。

3、重篤な被害者は学習している

 席に着くなり、いくつか質問をしてきます。こちらの回答を聞く目に、当方の力量を量っている様子が浮かびます。きっといくつかの相談会へ行き、がっかりした経験をお持ちと思います。または既に法律家に契約をしている方もいるでしょう。

 当然ながら本人も日夜ネットや専門書で学習をしています。自らの、もしくは家族の障害が重ければ重いほどそれは顕著です。したがってにわか専門家などすぐに見抜かれます。私はこのような相談者が大好きです。今後一緒に戦っていくパートナーとして、被害者自身もしっかり学習を積むことが大事と思っているからです。

 その一方、まったく学習しない被害者さんは心配です。専門家におんぶにだっこでも良いのですが、少なくとも信頼できる専門家を見極めてほしいと思います。派手な宣伝、専門的な解説が満載のホームページだけで判断するのは危険です。実際の弁護士は昨年まで過払い金返還請求ばっかりしていたクレサラ先生、また行政書士でも後遺障害をよく知らず、書面による賠償交渉で報酬を狙う赤本書士など・・・このような僭称専門家が溢れかえっているのです。

 昨日のみならず最近の相談会での所感でした。

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 本日は支部の行政書士有志の研修会です。今年から新人書士の方が4名新加入し、私もようやく新人を脱したような気分です。しかし後輩の皆さんに業務を教えられるほど、行政書士の業務の経験がありません。交通事故業務一筋でやってきたので、会社設立業務は、ほぼ素人です。新人の先生方と一緒に電子定款の作成について実務を勉強しました。

 行政書士が申請代理もしくは作成できる文章は2万種と言われています。大変すそ野の広い士業と言えます。そのなかで交通事故業務は比較的新しいジャンルです。しかし代理権のない行政書士にはできる業務に制限があります。メインとなる代理交渉は弁護士の仕事です。行政書士はある程度、代書行為ができるにすぎません。したがって、その業務範囲について法的解釈が分かれます。

 一般的に自賠責保険の代理請求は単なる保険請求手続きの代行で、「事実証明」と「意思表示」に分類される行為であり、「代理」ではないという法的解釈となります。しかし相手もしくは相手保険会社と賠償交渉のやり取りとなれば、これは「代理」交渉となりますので、代理権をもつ弁護士の業務範囲となります。学術的にはそうなりますが、なかなか線引きのあいまいなところもあり、いくつかの弁護士会では、「保険請求も賠償交渉の一環である」と解釈しています。長じて「交通事故の相談」、「後遺障害の申請」と銘打つだけで弁護士法72条違反と主張してきます。これはかなりヒステリックな解釈で、一般的に交渉とならなければ事実証明に留まるはずです。

 しかし、一部の弁護士は半世紀も前の判例(自賠責の代理請求は法律事務で非弁行為に当たる)を持ち出して来たり、これまた行政書士も半世紀前の自治省(現総務省)回答(こっちは遵法)を持ち出してきたり・・不毛な応酬が目につきます。法律家を名乗るのであれば学術的に法解釈すべきで、現況とかけ離れた半世紀前の規範に拘泥せず、時代の変化・要請に応じた自らの考察をしてほしいと思います。

 もちろん、そのようなことは弁護士会、行政書士会の双方はわかりきっています。双方の利害に関わる問題なので慎重、積極的に線引きをする気はないように思います。それは特に悪質な個人を取り締まるだけで、「自賠責請求業務は非弁である、もしくは遵法である」を双方、全体(会)に対して申し入れをしないことから伺えます。所詮、この問題は業際争いなのかもしれません。

 解釈上の問題がある以上、行政書士会でも積極的に交通事故業務を推進している支部、距離を置いている支部と分かれています。私はそのどちらに与するものでもありませんが、実務上の線引きは望まれます。あいまいなままでは被害者が迷ってしまいます。

 常に多くの交通事故被害者に接している私としては、行政書士でありながら、他の行政書士の交通事故業務には眉をひそめています。弁護士の分野までこそこそ介入している赤本書士が実に多いのです。毎度主張するように、それは被害者の利益に反すると思います。なぜなら仮に優秀であっても法的制限のある行政書士と、有能な弁護士の仕事を比べれば、後者の方が被害者の利益になるのは明白です。となると行政書士は事実証明、交通事故でいえば損害の調査、後遺障害の立証にその能力のすべてを注ぐべきと思います。

 残念ながら、これはかなり専門性の高い分野、行政書士の資格を取っただけの人には相当ハードルが高いと言えます。そもそも交通事故に関する知識は、行政書士試験にまったく関係ありません。「私は行政書士だから専門家です」という物言いは噴飯ものなのです。

 幸い私は学校を卒業してから20数年、交通事故業務一筋です。さらに弁護士と連携、一緒に仕事をしている私には非弁行為の問題は起きません。それでも、交通事故業務をする行政書士として、稀に疑いの目で見られることがあります。実にうっとおしい問題なのです。  

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 昨日夕方、近所のバーでビールを飲みました。事務用品の買い物の帰りです。明るいうちにビールは美味しいです。しかし一つ困ったことが・・・それは足が  だったことです。このままでは飲酒運転に???

 道路交通法上、自転車は軽車両に分類されます。れっきとした車両?なのです。したがって原則論で言えば、例えビール一杯でも酒気帯び運転で、違法行為になります。今までは厳密な法の適用がされない飲酒自転車でしたが、自転車の加害事故、被害事故の増大に伴い、東京都では厳しい取り締まりが行われ、実際に免停の処分(自動車免許の)を受けた話も聞きます。これは極端な例(泥酔かつ危険運転)と思いますが、やはり違法は違法です。

 仕方ないのでてくてく手押しで帰りました。

 交通事故においても最近目立つ過失割合の修正要素です。例えば交差点で横断歩道上を自転車で走行中、左折自動車が自転車を巻き込んだ事故の場合、普通歩行者では過失0となります。しかし「自転車走行中では過失が5~10ある!」と相手保険会社が主張してくる時があります。つまり自転車走行中は道路交通法上、歩行者扱いはしない=軽車両だということです。まさか幹線道路で自転車を手押しで渡らなければ車両扱いとなり、かつ注意義務ありとは法を逆手に取った主張に思えてなりません。実際に判例上、認めたケースもあるようですが、万人が納得できないケースと思います。

 確かに危険な走行をしている自転車が多いのは事実です。厳格な法の適用は、自転車事故の増加によりもたらされたようです。

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 飛行機代が安いと思ったら、沖縄は現在梅雨で連日雨です。東京はかんかん照りでしたが、奄美大島を超えるとどんよりした雲の中に・・・。 この時期は観光客も少なく、観光代金は安いようです。さらにタクシーが初乗り500円、居酒屋や飲食店も地元の方が利用する店は一様に安いのでびっくりです。

 さて、今回の相談者はむち打ち中心に10名あまり。傷病はむち打ちが中心でした。傷病の傾向について特に地域性は感じませんでした。接骨院偏重で後遺障害の認定困難、不定愁訴(なんだか調子悪い)が長期化した、骨折箇所がはっきりしない、などおなじみの相談が続きます。しかし自覚症状では「手指がしびれて三線が弾けない」など、沖縄ならではの訴えがありました。 他に気付いたことは、当地の損保は大同火災が多い。首都圏では珍しい損保会社ですが、那覇でのシェアは圧倒的のようです。それ以外ですとJAが多かった。付保内容については弁護士費用特約の付保率が低いように感じました。  やはり那覇は都会、より地域性を感じるには北部の名護や、離島の石垣島などが検討に値すると現地の弁護士先生の分析です。(スキューバ、釣りなどの準備が必要?)

 T先生、S先生、K先生、MCTさん、事務所の皆様、新鮮な環境で大変勉強になりました。ありがとうございました。うちなーとないちゃー共同の相談会でした。   

 翌日は国際通りをぶらぶら・・・

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 午後は被害者面談1件、弁護士と打ち合わせ後、羽田空港へ。明日の那覇相談会に向け、夜から現地入りです。

 昨年から勉強のため全国各地の交通事故相談会に参加していますが、沖縄は初です。日本は全国共通の法律、交通事故でいえば、道路交通法、刑法、民法を根拠に解決を図ることになります。しかし世界ではこれは当たり前のことではありません。アメリカには州法があり、場合によっては連邦法より優位に作用することがあります。道路交通法や軽犯罪法などは量刑に州ごとにかなり差があります。また極端な例ではパキスタンのアフガニスタン国境、カイバル峠の一帯”トライバルエリア”です。この地域はパシュトゥーン族の自治地域としており、パキスタンの法律は適用外としているのです。

 さて、話が飛びましたが、日本でも日本の法律で単純にくくれない地域があります。それは米軍の基地内です。特に基地の多い沖縄では大問題です。基地内はあくまでアメリカとしても、基地の外ではアメリカ人の法的な立場が問題となります。交通事故で説明しますと自賠責保険加入は日本では車を運転する上で法的義務です。しかしアメリカ人に厳密に適用できるかが議論となります。これについて憲法に詳しい弁護士の先生に質問したところ、法的な根拠を追究すると、ここに行きつくそうです。

 日米地位協定 U.S.

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 昨日は横浜での病院同行を終え、新幹線で芦屋へ。

 目的は関西の弁護士、行政書士と打合わせ&会食です。テーマは今夏の研修や今後の相談会についてです。有意義な打合せであれば新幹線の往復も苦になりません。

 関西の先生方は本当にユニークな方ばかりです。ついつい座が長くなってしまいます。 夜は久々のカラオケ。書類が溜まっているので、歌など歌っている場合ではないのですが・・・。

 初の芦屋でしたが、落ち着いている雰囲気、閑静な街でした。周辺の観光も兼ね、ゆっくり来たいところです。

 本日昼にアポがあるため、今朝は5時に起きて少し事務処理、7時には芦屋を後にしました。さすがに眠い!

 朝焼けの芦屋 ホテルの窓から。

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 本日は朝一で埼玉の事務所へ、その後都内に戻り自転車で郵便局に行き、さらに自転車を置いて地下鉄に乗って表参道へ。お昼休みの学生食堂で被害者さんと友人から症状の聞き取りです。都内でも有数のおしゃれキャンパスで良い雰囲気です。その後、新幹線に乗って群馬県高崎の病院同行、それが済むと再度東京駅へ戻り、タクシーに乗って赤坂へ。それから地下鉄で銀座オフィスに行って明日からの相談会に備えます。

 もう5分も座れば眠ることができます。ちょっと疲れたので記事は休みです。すみません。

                              電車、バス、タクシー、自動車に加え、自転車の利用により機動力UPを感じます。電車がアクシデントで遅れると隅田川を水上バス(船)で遡上したりもします。あらゆる交通手段を駆使する・・・かつてバックパッカーであったときの経験が生きています。

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 本日は六本木、明日は有楽町です。

 有用な記事が書けない日が続きますが、連休で挽回したいと思います。

 それと、4/28(日)は埼玉県のさいたま市大宮で無料相談会を実施します。まだ予約の枠があります。地元埼玉県の皆様、何かお困りあれば是非ご参加下さい。 申し込みは電話もしくはメールで。基礎情報が入力できますのでメールを推奨します。

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 朝一の新幹線で長野へ。先ほど事務所に戻りました。

 大きい病院には社会福祉士の先生が在籍する患者相談室があります。後遺障害の立証には主治医の協力が欠かせませんが、何かと相談室にもお世話になります。本日も検査内容・データの開示をお願いに伺いました。

重い障害者の場合、足りない検査があるのに診断書が書かれてしまっては大変です。医師は通常、治療やリハビリのための検査しか行いません。しかし後遺障害の正しい評価には治療とは関係のない検査も必要なのです。また後の賠償交渉にも重要な証拠として残ります。ここに治療側と障害立証側の「理解の壁」が存在します。

 ご理解を頂くためには新幹線代など気にしていられません!何度でも通うつもりです。なぜなら本件の後遺障害認定には被害者の一生がかかっているからです。こちらの立場、希望が上手く伝わらなくて、もどかしいことが続きますが、必ず誠意は通じるものと思っています。頑張らねば!

    まだ桜が残っていました。散り際です。     ほぉー、日本で一番海から遠いと・・

 

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 今日は埼玉の北本市へ。被害者さん宅を訪問です。

 交通事故で入院してしまった方、ケガの状態やご高齢で外出困難な方、その他の事情から相談会に足を運べない被害者さんがおります。もちろん、ご家族が代理人として相談にいらっしゃるようになりますが、やはりご本人に会う必要があります。それは被害者本人と一緒になって解決を目指す私たちにとって、信頼を造成する上で欠かせないものと思います。    システムの合理化により、面談なしで仕事を進めることも可能な時代です。しかしどんなに進歩しても変わらないこともたくさんあります。例えば電子メールなどの通信手段が格段に進歩した現在も、手紙は無くなりません。

 ただ会いに行くだけ・・・これも大事な仕事と思います。

 ちなみに今月リニューアルされた歌舞伎座  連日すごい賑わいです。事務所の周りにも大型バスが乗り入れ、観光客が押し寄せています。しかも外国人だらけ。

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 今日は早朝から長野県飯山市です。先ほど東京に戻りました。野沢温泉にでも寄りたいところでしたが、早く東京に戻らねばなりません。

 学生時代はスキーで志賀高原や野沢温泉に一晩かけてバスに揺られたものです。現在は長野新幹線を使えば3時間、そして来年は飯山駅まで新幹線が開通しますので、2時間ちょっとです。

 博多や札幌も飛行機を使えば3時間(東京~羽田空港~市街)かからないのです。病院同行も全国対応が可能な時代です。

飯山駅 新幹線の新駅が完成まじかですが、風情ある駅舎も残してほしいものです。

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 週末は長野でした。金曜日の朝から飯山市、午後は上田市、翌日は佐久市と移動します。しかし、長野県は南北に長い!今回は車での移動でしたが、朝は氷点下まで下がったり、日中は20度に近づいたり・・・温度変化もさることながら、各地で桜のつぼみから満開まで季節の変化を楽しめました。

   宿泊地は鹿教湯温泉、名前の通り鹿が教えてくれた?伝説のある温泉です。ここでは桜もまだ3分咲き。

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 今日は横殴りの雨で、傘をさしていてもスーツがびしょ濡れでした。雨風に桜の花びらも交じり、まさに春の嵐!

 東京の桜は散ってしまいましたが、今月も長野、甲府出張にて開花に当たりそうです。だから出張はやめられません。

 さて先日、食道、胃の不調から病院で胃カメラ検査をしてきました。特に痛みがあるわけではないのですか、さすがに若くないので、多少の違和感でも心配です。銀座のど真ん中にある、とてもおしゃれな病院で、女医さんや看護師さんもとても丁寧で親切でした。いつも仕事で訪問する整形外科とは大違い(?)です。

 初の胃カメラですが、検査中モニターで視認できます。医師の説明を聞きながら進めますが、質問したくても口はふさがれています。「綺麗なサクラ色ですよ~」などと褒められて複雑な心境です。  さて、肝心の結果ですが、胃潰瘍の中レベルが検出されました。より詳細に言うならば「逆流性胃腸炎」から発症しているようです。特に重度ではないので、お薬で完治するようです。問題なのは生活習慣の改善です。食事の時間が超不規則、寝る前に食事をとる、睡眠不足、ストレス、過度の飲酒、これらはご法度だそうです。なかなか難しい課題ですが、健康管理もプロの仕事、「しっかり守ります、先生」と言って病院を後にしました。

 毎度、被害者の皆様から医療写真の提供、協力をいただいておりますので、たまには自らも写真公開します。

← 〇の部分が赤く炎症を起こしています。

 交通事故被害者が痛み止めのロキソニンを服用した際も、胃壁が荒れることがあります。ムコスタを同時に服用するのは胃壁の保護・修復のためです。ムコスタはそもそも胃潰瘍のためのお薬です。

 ← 声帯 

 数年前、風邪をおして4ステージを歌ってひどく喉を潰したことがありました。ボイストレーナーによるとELTの持田香織さんが声を壊したときと同じ症状とのこと。ポリープがあるかも?と思っていましたが、写真のように大丈夫のようです。

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 長野県の小諸を拠点に、上田、佐久の病院へ被害者同行です。長野県では高次脳機能障害の検査が可能な病院を2か所把握しております。病院の検査体制の確認や医師の協力を乞うためには、ドクターとの面談が「いろはのい」です。また先月の相談会では時間の関係から十分にお話を聞けなかった被害者さん、ご家族と病院内のレストランでじっくり打ち合わせをしてきました。

 この地方も県内有数の温泉地です。駅前のビジネスホテルでは興ざめ、しっかり宿を選びました。

       島崎 藤村ゆかりの中棚荘             ヤギの小次郎がお出迎え

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 やはりというか、私たちを待っている被害者さん達が大勢いました。今回も弁護士、行政書士を含む首都圏チームで長野を訪れました。弁護士はやはり敷居が高いのでしょうか、なかなか相談のきっかけをつかめずにいる被害者さんには、こちらからのアプローチが必要と実感しました。

1、高次脳機能障害の解決はどう進めるのか?

 受傷から治療に専念してきたご本人とご家族、大変であったことでしょう。しかし何年も様子を見続けているわけにはいきません。解決へ向けて舵を切らせます。  どうのような症状を示しているのか?治療先で専門的な検査は可能か?相手保険会社との折衝は?公的補償制度の検討は?・・・やるべきことが山積しています。手前味噌ですが、弁護士&行政書士のコンビでこれらをワンストップで対処していきます。解決までのプログラムを説明すると、ご家族の不安な顔はみるみる安堵に変わります。

2、東京から来た意味・・

 相手保険会社との交渉で解決できない場合どうするか。裁判という手もありますが、訴額や内容が裁判にそぐわない案件もあります。それらは紛争センターの斡旋を利用することがオーソドックスな手段です。その紛セン、山梨や長野など関東甲信越はなんと東京の管轄です。したがって東京の弁護士が新宿の住友ビルに通えばOKです。つまり東京は交渉上、遠隔地とはならないのです。病院同行やきめ細かいフォローはメディカルコーディネーターが対応しますが、関東甲信越の大概の地域が、都心から特急や新幹線で2時間です。なんとかなるものです。このような話をすると相談者さんも納得、相談会後にメールや電話でフォローが始まります。

3、東京であるゆえの・・

 東京在住のご息女の病院対応が必要な相談もありました。相談会には地元にお住いのご両親がいらしたのですが、御嬢さんは東京の大学に在籍、近隣に在住のため、通院先も都内です。この場合、「首都圏の我々にお任せください!」と自信を持って対応できます。こうしてご両親は御嬢さんのそばに法律家を確保することができました。  さらに偶然ですが、来週、私の事務所のある越谷市に引っ越しを予定している方もいらっしゃいました。早速、転院先の相談となりました。

   この3日間も大変勉強になりました。地域性を感じる遠征相談会、なにより各地のたくさんの相談者に接する事は経験則の洪水です。色々なケース・性格の被害者さんの解決策について、弁護士や専門家の先生達と一緒に知恵を絞ります。傷病や法律の知識を学ぶだけではなく、斬新な実験、コロンブスの卵的な発想が次々と飛び出します。忙しいとついつい考えが硬直化します。頭はつねに柔軟に保たねばなりません。

 ← 相談会会場のホテルの屋上露店風呂

 温泉天国の長野県、しかし今回はこれで我慢です。

 ← 朝食のお蕎麦

 前日の夕食はバカ刺盛り(馬肉、鹿肉です)、ぴょんぴょん揚げ(カエル)・・・ワイルドです。  朝は写真の通り、さっぱりとお蕎麦でした。

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 今日の六本木相談会も大変勉強になりました。新しい症状、知らない検査もあり、交通事故外傷の奥の深さをかみしめてします。

 この六本木の弁護士、メディカルコーディネーター(MC)のチームとの共同戦線も、もうすぐ1年です。一緒に学んできた一年ですが、たくさんの事件に鍛えられている若手弁護士はもちろん、最初は何もわからない状態で病院同行したMCもメキメキ力をつけてきました。チームで仕事をすること、共同で相談会を行うことは、経験面で非常に相乗効果が上がります。一地域の、一事務所では成し得ない恵まれた環境です。この恵まれた環境で学んだ事を、次のテーマに生かしていきたいと思います。

 現在手持ちの案件に忙殺されて自由が利かない状況ですが、新年度からは実験的な取り組みや新しいアイデアの発案、それらを出版、研修、人材育成の3本柱に集約していきたいと思います。現場の実務も手を抜けませんが、いつまでもそれを言い訳にはできません。流行りの言葉で言いますと、

「いつやるか?」    「今でしょ」

仕事に限らず、何かを起こすには「機を失わない」ことが大事と思います。

明日から出張、週明けに戻ります。連絡は携帯かメールにてお願いします。

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 今日は早朝から仙台、今戻りました。

 高次脳機能障害の立証に必要なこと、それは・・・

1、家族の綿密な観察

2、主治医の理解

3、検査設備のある病院

 被害者さんとご家族、主治医と面談するため、受任した弁護士と共に入院先まで訪問しました。 本日のミッションは上の3つが揃っているかを確認することです。

 まずご本人のお見舞いを済ませます。回復が進んでいるようでなによりです。その後、主治医と面談です。まず経過と展望をお聞きし、さらに病院内における言語聴覚士等の専門スタッフ、検査設備の有無にまで話を進めます。そして先の症状固定に向けて、今後の検査の協力を依頼します。病院と医師が被害者の運命を左右するからです。  その後、奥様と打ち合わせをしました。日常の観察、エピソードの記録をすること、現在の保険の加入状況、そして今後の流れを説明します。高次脳機能障害の立証には家族の協力が欠かせません。

 こうして障害立証担当の秋葉、保険会社との折衝と賠償交渉を受け持つ弁護士、治療・リハビリ指導を担う主治医、そして家族…交通事故解決チームが揃いました。受傷後、早期にチーム編成ができれば、事故は良い解決へ向けて一直線に進みます。  後は相手の保険会社さん、お手柔らかにお願いしますよ!

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 病院同行というよりは、病院開拓的要素が強い2件でした。山梨でリハビリ設備が充実している病院を見つけました。

 最近の整形外科もリハビリに力を入れているところが多くなりました。西洋医学的な電気治療、ホットッパク、牽引などに加え、針やマッサージを取り入れている病院もあります。外傷性頚部症候群の症状も個人差があります。投薬や理学療法を続けても効果が今一つの方も多くいます。東洋医学的な処方が選択にあることは、患者にとって治療選択の幅が広がりますので、心強い限りです。 症状が収まらないと、ついつい東洋医学的なものを求めて、接骨院や整骨院、針鍼灸に通院しがちだからです。実際、針やマッサージの方が効果的な患者もいると思います。 

 忘れてはならない事・・・

「接骨院・整骨院は後遺障害を残すような重篤な患者の初期治療をするところではありません」

偏見、もしくは断定的な意見ですが、少なくとも自賠責の調査事務所はそう判断しています。

西洋医学的な観察を必要としない患者、急性期を過ぎた慢性疼痛の緩和を目的とする患者・・・線引きが曖昧ですが、接骨院・整骨院が必要な場面は他にあると思います。 なかなか収まらない神経症状に悩まされる交通事故被害者に、これを説明し続けなければなりません。・・それも全国的に!

★Haさん、Hiさん、お土産ありがとうございました!!

  石和温泉駅、またしても湯には浸かれず・・

明日は仙台!

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 この病院は、患者本人が閲覧を申込み、そのうえで開示分の請求を行います。被害者と共に病院へ出向きました。

 ずいぶんと解決が長引いている件です。事故日が平成17年4月26日です。高次脳機能障害が否定された被害者さんですが、否定の理由は「高次脳機能障害の3要件」を満たしていないからです。

高次脳機能障害認定の3要件

①傷病名が以下のように確定診断されていること ・脳挫傷・ びまん性軸策損傷・びまん性脳損傷・急性硬膜外血腫 ・急性硬膜下血腫・外傷性くも膜下出血・脳室出血 ・骨折後の脂肪塞栓で呼吸障害を発症し脳に供給される酸素が激減した低酸素脳症

② ①の傷病についての画像所見 ・XP  ・・・頭蓋骨骨折とそれに伴う脳損傷を確認できます。 ・CT  ・・・冠状断といって輪切りにスライスした画像を確認します。連続した画像は脳委縮の確認が容易です。 ・MRI ・・・T2フレアーなどで点状出血や脳委縮等、病変部を確認します。

③ 頭部外傷後の意識障害が少なくとも6時間以上続いていること、もしくは健忘症あるいは軽度意識障害が少なくとも1週間以上続いていること

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部位別解説 後遺障害等級認定実績(初回申請) 後遺障害等級認定実績(異議申立)

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