自賠責保険の今までの価格推移を見ていきましょう。
2000年に入ってから実に7回目の価格変動です。
2002年 ↑14.6%値上げされる。
2005年 ↓5.4%値下げされる。
2008年 ↓24.1%値下げされる。
2011年 ↑11.7%値上げされる。
2013年 ↑13.5%値上げされる。
2017年 ↓6.9%値下げされる。
2020年 ↓約16%値下げされる。
これらを見てもらうと分かる通り、意外と自賠責保険は価格変動を繰り返しています。
ニュースでは、自動ブレーキや安全装置の発展で事故が減ったことにより、保険料を下げることが出来た
など謳っていますが、本当にそうなのでしょうか?
確かに未だかつてないくらい、車は安全になってきました。
どんどん性能がよくなり事故率も下がっています。
もちろんそのような要因があって、このように価格が下がっていったのもあると思います。
ですがそのうちまた上がるはずです。
上がっては下がって繰り返していくんでしょうね。
ちなみに2011年と2013年が連続で価格が上がった理由は、後遺症の認定の著しい増加が背景にあるそうです。
たしかにその頃は、こすっからい行政書士や弁護士がわんさか出てきた時期ですからね。
今は、そんな簡単に等級貰えるほど甘くはないってことですね。
さあ、今後自賠責保険がどうなるのか、見ものです。

自賠責保険は、その後遺障害の審査上、診断書の計測値を必ずしも真に受けていません。必ず、関節が曲がらなくなる理由を画像に求めます。つまり、画像上、骨が曲がって癒合した、関節面に不整が残った、靭帯の断裂が影響したなど、物理的に曲がらないことが確認できなければ、可動域の数値を疑います。もしくは、神経麻痺で動かない場合も、筋電図検査で数値を確認できなければ認めません。関節の角度だけで判断してはいないのです。
詳しくは、7年前の記事をご覧下さい。⇒ 
追突された自動車のトランクに都合よく骨董品の壺が積まれていました。経験上、何故か北宋ものが多い。
「5年ぶり3回目の出場」と聞けば、誰もが高校野球の甲子園出場のことと思います。これも、損保業界、とくに自賠責保険の後遺障害請求に応用される言い回しでもあるのです。



支払の対象はあくまで「事故」です。故意(わざとやった)や重過失(あまりにもうかつすぎるミス)は免責で、ケンカでケガをさせた等はこれにあたり、賠償金はでません(小学生位までのケンカによるケガは、判断能力が未熟だから故意にあたらず、支払いOKの例が多いです)。すると、認知症患者さんの加害行為によって損害を被った場合は「事故」とするか? が問われます。
個人賠償責任保険は本来、個人が加入するものです。業務中の行為は対象外ですから、法人等団体の加入はありません。それが、自治体単位で加入できるようになったようです。個人賠償責任保険の補償の幅はもちろん、保険としての応用力・可能性が広がった感があります。



<ITmedia NEWSさま(9/30配信)記事より引用>
この差を見れば、保険会社との相対交渉するなど愚の骨頂に思えます。それでは、タイトルの質問に戻ります。




