【事案】

高速道路を走行中、渋滞の為、停車していたところ、後方から自動車が追突してきた。さらに、追突してきた自動車の運転手はアクセルとブレーキを間違えたらしく、2度もぶつかってきた。事故直後から頚部・腰部痛・手の痺れの神経症状に悩まされる。
 
【問題点】

とくに腰痛はひどく、仕事は休業が長期に。しかし、業務中の事故であったにもかかわらず、労災を請求していなかった。毎度のことだが、「労災か相手保険か」の2択ではない。両方に請求を上げる必要がある。
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また、相手保険会社から打ち切りの打診が続いていた。連携弁護士から治療費の延長を働きかけたが、担当者は打ち切りを強行。
 
【立証ポイント】

打ち切りごときでは慌てない。これを契機に労災申請を急ぎ、治療費を確保した。会社は行政書士等が介入することを忌避していることから、本人に必要書類を渡して、会社の社労士さんに渡すよう指示した。その後、退職したが、労災が無事に適用されて治療費が出ることになった。

そして、労災適用から3ヶ月目で症状固定、もちろん、労災の障害給付手続きも同時に進めた。

腰痛については既往症の心配があったが、なんとか14級認定。改めて、連携弁護士は相手保険会社と交渉を再開した。

このように相手保険会社の打ち切りにあっても、スマートに対処すれば良いのです。

(平成27年10月)