【事案】

幹線道路を直進中、センターラインオーバーの対向車に正面衝突を受ける。瞬間から腰の痛み・足趾の骨折により、救急搬送された。
 
【問題点】

加害者は無保険、そして亡くなってしまった。治療費は、健康保険と自身加入の人傷保険から捻出したが・・この理不尽にもやもや感が収まらない。

事故から12ヶ月目に相談を受けた時点で、人傷保険からの治療費支払いも終わっており、通院しない期間が空いてしまっていた。神経経状を裏付ける治療の一貫性は弱く、MRI検査もしていない。何より病院側が「健保を使用した場合は後遺障害診断書は書かない」と。

「健保治療で書けるかっ(怒)」
 
【立証ポイント】

MRI検査の取り付けに一苦労、何度も病院に通い、診察の度に頭をさ下げて、後遺障害診断書の記載依頼を続けた。事務方を味方につけ、事務方から院長にアプローチをかけたりと、とにかく粘り強く交渉の末、やっとの思いで記載頂けた。

認定の可能性は低い案件であったが、相手唯一の保険である自賠責から保険金を取ることが一矢の報い、泥臭くもがき続けた結果、14級9号の認定となった。

(令和3年3月)