【事案】

自転車で交差点を横断中、左方よりの自動車と出合い頭衝突したもの。頚椎椎間板の損傷、頭頂骨と頬骨・蝶形骨の骨折から脳挫傷・クモ膜下出血で救急搬送された。

    【問題点】

まず、ご家族から事故前後の変化を丁寧に聴き取った。記憶や注意機能の低下に加え、意欲の低下と易疲労性、嗜好の変化などが挙がった。ただし、これらの変化は治療やリハビリをした院では、よく把握されていないよう。高齢での能力低下と事故外傷を切り分けた評価ができていないと感じた。

なぜなら、本件救急先は、毎度のごとく高次脳機能障害の評価が壊滅的にダメな病院であり、頼みとなる転院先のリハビリ院でも、頚椎骨折による身体機能の回復に重点が置かれたよう。そして、何よりご家族が外国籍であり、これまで日本語での伝達が上手くいっていなかった。その後、お薬の処方の為、脳神経外科に転院したが、そこの主治医は「脳障害はない」との見解に・・。

ここで見かねた代理店様より紹介となった。このような案件に等級を付けることができる事務所は「秋葉しかいない」と公言していたからです。   【立証ポイント】

これまでの治療先を見限り、紹介状だけを頂いて高次脳機能障害の評価ができる病院へ誘致した。そこで、神経心理学検査を行い、ご家族から聴き取った症状とリンクさせる作業を続けた。さらに、遡って今までの治療先へも、これらの所見や検査結果を伝えていった。最後に日常生活状況報告を数ページにまとめ、万全の状態で申請を慣行、当初の計画より一つ上の5級の認定となった。   (令和7年10月)   ※ 併合の為、分離しています  

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 とうとう、大晦日の夕方まで引っ張ってしまいましたが、ようやく御用納めです。明日からお正月ですが、残念ながらいくつか仕事を残しています。その分、ずらして休暇を頂こうと思います。    さて、コロナの影響から、ほぼ回復をみた今年一年でした。これは、コロナを言い訳に出来ない状況になったと言えます。統計によると、コロナ禍の3年間より、コロナ後の3年間の方が企業の倒産数が多いそうです。コロナを契機に色々と産業構造の変化があり、それらはコロナ後も引き続き企業にダメージを与え続けた結果と思います。とくに、会社の団体旅行を主客としていた温泉ホテルですが、コロナ後に団体客が戻ると思いきや、コロナで自粛した社内旅行がそのまま無くなってしまったのです。会社行事としの社員旅行・・これは昭和の名残で続いていただけで、もう慣習ではなくなったのです。人気が復活した熱海は、団体客から個人客へシフトして成功した宿も多く、各地の温泉地のモデルとなっているようです。

 産業構造は常に変化しています。そして技術改革は止まりようもなく、ご存知のAIがより幅を利かすようになると言われています。いずれ、人に代わる業務が多くなると思います。現在、日本の人口は減少局面に入っていますから、ちょうど良いのかもしれません。とは言え、建設業界など深刻な人手不足です。人口減少の以前に危機的で、先行きの不安が尽きないそうです。

 そのような中、私もあと10数年で引退となります。もう、残った時間を逆算して業務計画を立てなければならないのです。10年前の業務記事をみると、まだ将来の計画に対し余裕が感じられていましたが、コロナ以降は余裕がなくなったと思います。もう、すべきこと、やりたいこと、それらの優先順位を決めて計画するしかないのです。そのような覚悟をもって、新年を迎えることになります。まずは、1月16日のクイズ大会のイベントを皮切りに、各種研修会の実施に注力します。そして、まったく力を抜けない日常業務に追われつつも、新しい取り組みにチャレンジしていきたいと思います。    まだ、今月のように10回を超える病院同行や、往復8時間運転の現場実調もこなせます。体力的にはいけそうです。今後は、より綿密な計画と周囲の協力を仰ぎつつ、進めていきたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いします。被害者の皆様も、年末は心安らかに、良いお年をお迎え下さい。    

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 病院窓口で診断書や画像の依頼をすること、弊所の日常業務です。交通事故の場合、相手の保険会社のみならず、健保や労災が絡むことがあり、それは煩雑な作業になりかねません。被害者さんが難儀、疲弊する手続きと言えます。

 何より、病院がその名ごとくホスピタリティーあふれる対応なら心配は要りませんが、病院窓口はサービス業とは違います。お役所以上に敷居が高い(今のお役所はとても親切ですが)。病院窓口はたいてい冷たい印象です。変な患者さんも大勢いますから、スレちゃっているのかもしれません。

 今週は5日連続で病院同行でしたので、医師面談の後の診断書申請もかさみ、年末の混雑も相まって大変でした。その中で、病院窓口の典型的な対応と、常識的な対応の2つを経験しました。いずれも、間違って書類を秋葉に渡してしまい、その返却を求められました・・・   1、医大系病院:(間違って渡しときながら)それを窓口に提示しないと診断書は発行しません。

 ここの〇〇科で、診断書の添付書類を秋葉に渡してしまいました。本来、診断書と一緒に渡すものです。預かった書類は「コピーです」と言われ受け取ったものです。後日、患者が診断書を受け取りに行くと、「原本の提出がなければ診断書は発行できません」と。

 診断書の発行の際には、その原本を添付頂くことになっていたので、返却しなくても済みそうな話です。ただし、窓口はシステム上「原本がないと診断書は渡せない」の1点張り。おそらく診断書を渡す前に、窓口でコピーを残す決まりなのかと思います。一方、間違って渡した科にコピーは残っていますから、それを窓口に提示して事情を説明すれば足りそうなものです。しかし、病院窓口と発行した科は別部署で、完全な縦割り構造から、窓口は「その科に聞いて下さい」と、無関係の態度です。内部的に融通が利かず、まったく埒があきません。お役所の縦割り構造による弊害は慣れていますが、病院までもこうなってしまうと・・。

 ここで、頑固になっても仕方ありません。さっさと600円のレターパックで書類を被害者に返却し、被害者が再度、窓口に提示して診断書を受け取ることにしました。ルール通りに原本を確認・コピーを取って、返してくれる流れです。そのルール自体は尊重します。しかし、常識的には、間違った側が善処すべき事と思います。少なくとも、誠意ある説明や謝罪があって然りです。ところが病院は偉いのです。自らのミスでも、患者側に負担を強いて進めることがこの病院の姿勢と言えます。   2、地方の総合病院:(間違って控を渡してしまたので)それを窓口に返して下さい

 との、電話が病院を後にした新幹線内でかかってきました。さすがに、後戻りできません。その担当者は、とても申し訳なさそうに謝罪の上、返却をお願いしてきました。もちろん、「すぐ郵送します」と回答しました。それに対しても「着払いで・・」と言いますが、「110円切手だけですから、大丈夫ですよ」と電話を切りました。

 こちらは、病院側に責任があるので・・と丁重な対応でした。常識的に感じましたので、110円と手間などは、お互い様の精神になります。とくに、上記1の病院の2日後のことでしたから。「病院の姿勢が違う」ことではありますが、「やはり、担当者の人間性なのかな」と思います。  

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 だから、うちのような事務所が存在すると言えます。    高齢者や、外国籍の方、ご家族のいない方、病院のレベルや賠償問題への無理解・・・当たり前に後遺障害が認められない人、大変な労苦を強いられる被害者さんは大勢おります。本件も、このままでは保険会社に催促された診断書が右から左へと審査に回り、高次脳機能障害の等級はつかなかったと思います。

 病院や保険会社にとって、後遺障害の立証など、しょせんは他人事です。弁護士に相談したところで、「早く診断書を提出して下さい。等級認定を待っています」としか対応頂けないことも多いのです。

困っている方にもっと声が届けば・・と思っています。  

併合4級 5級2号:高次脳機能障害、11級7号:頚椎椎間板損傷(70代男性・神奈川県)

【事案】

自転車で交差点を横断中、左方よりの自動車と出合い頭衝突したもの。頚椎椎間板の損傷、頭頂骨と頬骨・蝶形骨の骨折から脳挫傷・クモ膜下出血で救急搬送された。

【問題点】

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 この12月は11件の病院同行が重なり、現場実調で長野県もあり、12/31まで勤務の羽目になりそうです。病院同行が月に10回を超えるのはコロナ以来で久々です。もちろん、毎日夜遅くまで事務所に居るわけではありませんので、夜はもっぱらドラマの総集編です。毎回ちまちま観ていくのは面倒なので、一気見の放送は大変ありがたい企画です。

 ドラマや映画では様々な職業が取り上げられます。この年末では、ホテルマン「マスカレードホテルシリーズ」、消防署の電話受付「119エマージェンシーコール」、高校教師?「不適切にも程がある」を録画セットしてあります。職業ものは、その仕事を垣間見れる興味深いものです。

 しかし、ホテルマンは大変な仕事です。サービス業の頂点でしょうか、以前もキムタクの演じた職業一覧の記事を書きました。     👉 キムタクは私達のHERO、しかし・・・    交通事故の被害者さんも様々な職業の方がおりますが、月末最後の病院同行の被害者さんは消防署員です。しかも、事故のケガにより、119番の受付「中央指令室」に転属となって活躍中です。この部署は、呼び名が署ごとに違うようで、東京では「災害救急情報センター」と呼ぶようです。現場の消火にあたる所員と違って、地味な内勤業務ですが、ドラマの中では、縁の下の力持ちのような活躍が描かれています。次回、可能であれば内情を伺ってみようと思います。

     

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 毎度、等級認定の結果がハラハラさせられる、むち打ち認定です。出来るだけ、審査側に治療経緯と症状の一貫性、被害者の窮状が伝わるよう、出来る限りの工夫をしています。

 以下の3件の例を見ての通り、ほとんどが薄氷の認定です。全国では、通院の仕方がまずかったり、保険会社の打切り攻勢から、認定を逃す被害者さんも多いと思います。また、せっかく相談した弁護士から、”認定結果を待つだけの様子見の対応”とされた方も多いと思います。しっかり治療実績を積み、病院や保険会社に理解を求め、つまり手を打たねば、認定確率は下がります。        併合14級:頚椎・腰椎捻挫(60代男性・山梨県)   14級9号:頚椎捻挫(40代男性・静岡県)   続きを読む »

【事案】

自転車で交差点を横断中、左方よりの自動車と出合い頭衝突したもの。頚椎椎間板の損傷、頭頂骨と頬骨・蝶形骨の骨折から脳挫傷・クモ膜下出血で救急搬送された。    【問題点】

頚椎の安定のため、直ちに手術となった。術式は第6頚椎と第7頚椎間の前方固定術だったが、今まで経験のない小型のスクリューで固定されていた。これでも、脊柱の変形で等級がつくのか注目となった。      【立証ポイント】

運動障害までは認められなかったが、普通に脊柱の変形に該当した。運動障害については、スクリューが物理的に可動を阻害するものではなく、術後に首を過度に曲げないようにとの指導から可動域がやや制限されたもので、こだわる必要はないとした。

(令和7年10月)    ※ 併合のため分離しています    

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 神経麻痺による下肢の関節可動域制限、その計測は自動値で判定します。この基本ですら、医師側は把握していません。つまり、必要な検査を欠いたまま、計測も不完全、そして不正確な診断書が審査に渡り、等級が薄めらてしまいます。

 本件は、骨盤骨折・仙腸関節の脱臼を原因とした下肢の麻痺です。後遺障害を立証する作業を抜かりなく進める必要があります。

 残念ながら、被害者側でしっかり立証しなければ、正当な賠償金にたどり着くことはできません。もし、このページにたどり着いた被害者さん、およびご家族の皆様、ご相談をお待ちしております。   今日も日本のどこかで等級を取りそびれている被害者さんがいるはずです   

7級相当:骨盤骨折・仙腸関節脱臼後、下腿麻痺(70代男性・長野県)

【事案】

横断歩道を横断中、左方より自動車の衝突により転倒、直ちに救急搬送された。診断名は骨盤輪の骨折と仙腸関節の脱臼、不安定型の骨盤骨折となった。

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【事案】

横断歩道を横断中、左方より自動車の衝突により転倒、直ちに救急搬送された。診断名は骨盤輪の骨折と仙腸関節の脱臼、不安定型の骨盤骨折となった。

【問題点】

骨盤はスクリューで固定して癒合を待ったが、最大の問題は左脚の麻痺で、自らの意志で足首と足指が動かない。医師の見解では、骨盤骨折と仙腸骨脱臼から左第五神経根を損傷したことによる下腿の麻痺とのこと。事の重大性に気づいたご家族から秋葉への相談となった。    【立証ポイント】

あらゆる下肢の麻痺を経験しているが、腰椎の神経根損傷を原因するケースは初となった。腰椎神経根から腓骨神経まで麻痺が及ぶことは十分に説明のつくことで、ポイントは足関節と足趾の自動運動不能を立証することになる。

症状固定前に、神経伝導速度検査を主治医に依頼し、その波形を基に足関節・足の用廃を記録頂いた。足趾の計測にも立ち会い、間違いない診断書を完成させた。さらに治療経緯や自覚症状を別紙にまとめ、装具や下腿周径の計測など写真と、実際に歩行している動画を撮影し、麻痺の様子(とりわけ下垂足)をビジュアル化した。

長野県への往復は3度に及び、これら医学的証拠を丁寧に揃えて申請後、わずか1カ月余りで想定通りの等級が返ってきた。次いで弁護士に引継ぎ交渉開始した。保険会社は3カ月考え込んだようだが、交渉を重ねて裁判・勝訴並みの回答額にて交渉解決となった。   本件の完璧な立証について、いくつもの事務所を吟味し、弊所に依頼して下さったご家族の慧眼に感謝する次第です。   ※ 併合により分離しています。   (令和7年2月)  

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【事案】

横断歩道を横断中、左方より自動車の衝突により転倒、直ちに救急搬送された。診断名は骨盤輪の骨折と仙腸関節の脱臼、不安定型の骨盤骨折に加え、頭部挫滅創。   【問題点】

挫滅創は頭部から額に及んでいた。顔面の瘢痕として後遺障害を押さえる必要があった。    【立証ポイント】

経過的に写真を残すようお願いした。症状固定時には定規をあてた写真で、10円玉の大きさを示した。結果、面接の要請なく12級14号の認定となった。   ※ 併合により分離しています。   (令和7年2月)  

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 年明けのビッグイベントを控え、今年の忘年会は少人数でこじんまりとでした。久々に銀座、NYスタイルの中華レストランを選びました。小籠包、北京ダック、フカヒレの姿煮など中華の王道をワインで頂きました。     続きを読む »

 最近のキズの治療で見かけるようになったダーマボンド、要するに傷をくっつける接着剤です。忘備録としてUPしておきます。

 裂傷は皮膚を縫合することが基本ですが、小さい子供さんや救急の現場で、縫合が難しい場合に使用されるようです。使用の目安として、4cmのキズまで、皮下組織まで裂傷が及んでいない、傷口が開ききっていない場合などに限定されます。それ以外は基本通り縫合すべきとされています。健康保険の適用は「6歳まで」との縛りがあるようです。  

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【事案】

道路工事の警備で交通誘導をしていたところ、前方不注意の自動車に突っ込まれ、負傷した。直後から全身の痛み等、神経症状に悩まされる。   【問題点】

ご自身の家庭問題や経済的困窮、精神疾患、更には職場との関係など問題だらけであった。   【立証ポイント】

通常であれば、抜釘を待ち、検査を十分に受けてから後遺障害診断という流れのはずだが、ご本人から「このままでは生活がままならない。」というご相談を受けたため、次回の診察予約を早め、急遽、後遺障害診断書を依頼することとなった。

関節面に不整があったため、MRIやCTで検証したいところだが、早期にお金を獲得するということがご本人の要望であるため、レントゲンのみで後遺障害申請手続きに進んだ。関節面の不整があることから12級13号を想定していたが14級9号の認定であった。理由書によると、「骨癒合は得られている一方で関節面の不整が認められますが、他覚的に裏付ける所見とは捉え難い」と記載されており、関節面の不整が他覚的所見に分類されない?という極めて珍しいケースであった。

本来であれば、異議申立手続きに進むのだが、依頼者の精神状態や経済面から断念せざるを得なかった。

(令和7年6月)  

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 とおっしゃる被害者さんが少なからずおります。    事故以来、被害者は賠償金や保険金請求の為に診断書はじめ、実に多くの書類の記載、収集に忙殺されます。大変な負担であることは間違いありません。とくに、医師に記載をお願いする診断書などは煩わしいものです。しかし、加害者側に自動車保険があれば、その保険会社のご担当が病院に対して診断書と診療報酬明細書を請求・取得してくれます。保険会社にとっては、「一括払い」と言って直接に病院に治療費を支払う為のチェックも兼ねています。それでも、被害者が助かることではあります。

 この保険会社任せのシステムですと、被害者自らが医師に診断書等の記載を求めるものではありません。もしかすると、患者の意思に沿わない内容であったり、ミスがあっても修正を指摘する人がいません。実は、大変に不安定な状況下にあるとも言えます。

 これら治療中の診断書の場合、毎月の治療費の請求の為の診断書ですから、それほど神経質になる必要はないと言えます。しかし、被害者の賠償金の大半を占める後遺障害、その診断書となれば、そうも言っていられません。これだけは、保険会社に任せっきりにせず、自ら医師と良く打合せをして記載して頂くべきです。医師は治療者ですので、後遺障害の内容や基準を知りません。あくまで治療者の視点での記載ですから、どうしても記載の不足や余計、的外れが起きる可能性をはらんでいます。この診断書だけは妥協をしてはいけないと言えます。保険会社の担当者は診断書を、審査期間へ右から左、記載内容になどに注意を払いません。こうして、不正確な診断書が独り歩きを始めます。白紙委任とは、そう言う事です。

   タイトルの通り「それは相手保険会社にやらせるべき」と考える被害者さんは、言わば加害者に任せて白紙委任していると言えます。どうしても、被害者意識から「何でもかんでも加害者が負うべき」と考えてしまうのでしょう。それは間違いです。自らの損害を明らかにして主張する=立証こそ、被害者の役目なのです。「立証責任は請求者にあり」、民法でもそうなっています。    被害者さん達にとっては酷なようですが、自ら診断書はじめ書類に責任を持つべきです。人任せではなく、せめて後遺障害診断書だけでも自分で取得し、内容を吟味すべきです。そして、後遺障害の審査に際しては、被害者請求の流れが望ましいと思います。    いつだって、人任せとは責任と権利の放棄と心得るべきです。    

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 本日は都内の病院同行です。地下鉄を乗り継いで40分足らず、志村坂上駅で地上へ。病院へ向かって坂を下りると、右側に庭園がありました。      この整備された庭園は「薬師の泉跡」と呼ぶそうです。斜面から湧き出た清水が池となっています。冬枯れの景観ですが、樹木草花から四季を楽しめます。都会にこじんまりとしたオアシスです。  

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 足首や足指が自らの意志で曲がらない・・弊所では、このような神経麻痺を伴う下肢の重傷者の受任が多く、ちょくちょく、この検査が必要となります。本日は医師のご許可を頂き、検査に立ち会いました。

 今回は技師さんではなく、医師が自ら検査を行いました。脛骨の変形がひどく、下腿の皮膚の状態も良くありません。神経に届くかどうかを含め、端子をあてる部分に苦慮しているようでした。あらかじめ、足関節と足趾の可動をチェックし、指の可動感や触覚など、触診&問診してしてからの検査でした。自覚している感覚と検査数値を対比する流れ・・単なる技師ではない手法・観点を目にして、「さすがだなぁ」と感心しました。

 検査後、腓骨神経麻痺だけではなく、脛骨神経麻痺の頻度や顔面の三叉神経麻痺などの検査について重ねて質問させて頂きました。お忙しい中、ご迷惑だったと思います。    丁寧、的確、被害者への理解・・大病院でなくても、クリニックには優れた医師が存在しています。不謹慎な言いようですが、やさしくて美人の先生でした。ありがとうございました。 被害者さんと後ろ髪を引かれるように院を後にしました。    

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 骨折での金属固定の術式は進歩しています。近年、めったに変形が残らなくなった印象です。それでも、大腿骨と脛骨の間、その関節面の不整は可動域制限の根拠になります。本件では、深刻な制限が残らなっかたのですが、癒合後の不整を根拠に12級13号を模索しましたが・・結果は14級9号の回答。当然、突き詰めたい認定ではありました。   仕方ないです  

14級9号:脛骨高原骨折(60代男性・埼玉県)

【事案】

道路工事の警備で交通誘導をしていたところ、前方不注意の自動車に突っ込まれ、負傷した。直後から全身の痛み等、神経症状に悩まされる。   【問題点】

ご自身の家庭問題や経済的困窮、精神疾患、更には職場との関係など問題だらけであった。   【立証ポイント】

通常であれば、抜釘を待ち、検査を十分に受けてから後遺障害診断という流れのはずだが、ご本人から「このままでは生活がままならない。」というご相談を受けたため、次回の診察予約を早め、急遽、後遺障害診断書を依頼することとなった。

関節面に不整があったため、MRIやCTで検証したいところだが、早期にお金を獲得するということがご本人の要望であるため、レントゲンのみで後遺障害申請手続きに進んだ。関節面の不整があることから12級13号を想定していたが14級9号の認定であった。理由書によると、「骨癒合は得られている一方で関節面の不整が認められますが、他覚的に裏付ける所見とは捉え難い」と記載されており、関節面の不整が他覚的所見に分類されない?という極めて珍しいケースであった。

本来であれば、異議申立手続きに進むのだが、依頼者の精神状態や経済面から断念せざるを得なかった。  

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 数ある落とし物で、これほど哀愁のあるものはないと思います。八丁堀交差点にて。      この冬、各地でみられる「さびしい手袋」・・・両方を落とすことは稀で、ほとんど片手だけがポツンとあります。それが、なおさら寂しさを掻き立てると思います。子供のかわいい手袋ですと、もはや涙がでてきます。

 警察に届けても、落とし主は来ないと思います。駅の落とし物でも、傘に次いで落とし主が現れないそうです。  

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【事案】

右折待ち停車中の自動車の後ろに停止していたが、後続車が追突、玉突き衝突となった。以後、近隣の整形外科で通院継続となった。   【問題点】

相談のきっかけは、相手保険会社が3カ月で治療費の打ち切り打診をしてきたことによる。主治医も「保険会社との面倒は困る」と言った態度。かなりのピンチ。   【立証ポイント】

以前も何度か面談した院長先生、すぐさま病院同行して治療継続への協力を取りつけた。対保険会社への対応は連携弁護士が担うとの説得に、渋々了承頂いた形。

なんとか半年を迎え、後遺障害診断書を記載頂いて認定となった。弊所では、毎度のごとく3カ月打ち切りをクリアして認定を取っています。

(令和7年9月)  

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 ケガの種類や状態は被害者さん毎に微妙に違うものです。様々な症状をいかに自賠責保険の認定基準に乗せるか・・秋葉事務所の腕の見せ所です。   佐藤の工夫が活きた2件を紹介します。

いずれも、原則を踏まえ、応用を図りました  

14級9号:腰椎捻挫(40代女性・埼玉県)   14級9号:母指CM関節不安定症(40代女性・山梨県)  

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