pics378 多くの中高年の悩み、それは四十肩・五十肩です。私も最近、右肩が痛いときがあります。老化現象なので根治法はないと言っても過言ではなく、手術は稀、ひどい痛みはステロイド、軽いのは最近はやりのヒアルロン酸を注射です。

 正式な傷病名は「肩関節周囲炎」です。肩の周辺組織が老化したため、肩関節の動きをよくする袋である肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)、または関節を包む関節包内、特に肩腱板疎部(棘上筋と肩甲下筋の隙間)に炎症が起こります。また肩の靭帯が上腕骨頭付くところである肩腱板、もしくは腕の筋肉が肩甲骨に付くところ上腕二頭筋長頭腱なども、老化によりささくれだってくると肩の動きに引っ掛かりが生じ、炎症を起こします。 20141127_2 しかし、こと交通事故で痛みや挙上制限が起きたた場合、老化現象ではかたずけられません。事故の衝撃で生じたものか否か、それとも両方が原因か?毎度、むち打ちと同じような葛藤があるのです。その勝利例を紹介します。

 

非該当⇒14級9号:右肩挫傷 異議申立

【事案】

自転車走行中、後方より250ccバイクに衝突され転倒、肩を痛める。

【問題点】

事前認定の結果は「非該当」。骨折等の器質的損傷がない痛みや可動域制限は後遺障害の対象にはならないのが原則。また、40歳以上の被害者が肩の痛みを訴えても、年齢からくる肩関節炎とされる可能性が避けれない。

【立証ポイント】

非該当の結果を受け、相談会にいらした。早速MRIを観たが、肩腱板損傷らしき所見は見当たらない。しかし、訴えに真実がある以上、異議申立を引き受けた。再度、精度の高いMRIを実施、検査前に技師に細かく注文させて頂いた。そして放射線科医に画像鑑定を依頼したところ、目立った損傷はなくとも「腱板疎部に炎症性変化あり」と読影された。
この結果をもとに、自覚症状、治療経過を文章で説明し、現在の仕事や家事への支障はもちろん、肩関節周囲炎と区別するために事故前のスポーツ歴やケガなど皆無な健康状態を主張した。
医学的な証明が弱くとも、症状の一貫性、そして訴えに信ぴょう性があれば道は開けます。

 

 本件は不思議とまでは言えないものの、少数例です。骨折、靭帯損傷のない肩の症状は既往症(もともと痛かった)の方も多く、立証が難しいと心得て下さい。
 

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