非器質性精神障害とは、脳神経に外傷がない精神的な障害を指します。その代表的な傷病名であるPTSD(心的外傷後ストレス障害)は一般的に知られるようになってきました。現代人の4人に1人は日常や仕事に強いストレスを感じており、心療内科の診断・カウンセリングを受けている人も20人に1人との統計データを目にします。もはや、心の病気は国民病の様相です。当然ですが、交通事故を契機に重度な症状に陥る方もおります。

 交通事故の被害にあえば、誰もがブルーになります。ケガの痛み、治療の苦労、保険会社との折衝でイライラ、その他、労災やら健保やらが絡んで・・まさにストレスの大洪水です。夜も眠れず、事故の場面が常に頭から離れない・・これでは皆、程度の差こそあれ、鬱になってしまうでしょう。
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 しかし、それが治らないもの=後遺症として、日常生活や仕事に深刻な支障をきたし、専門医の継続的な治療が必要な疾病と認められるには、一定の基準が存在します。それがタイトルの2大ポイントです。加えて、症状の程度や既往症(事故前からの心身症治療歴)も検討されます。自賠責保険では、とくに事故との因果関係を重視します。

 専門的な解説ではなく、わかりやすい実例から説明しましょう。

 
1、死を意識するような事故状況であったのか?

○ 多重衝突で潰れた車に長時間、閉じ込められて、ガソリンが漏れている中、救出されるまでの恐怖で・・。

○ 自動車が壁に衝突し、脱出できないまま、血だるまとなった隣の家族が息を引き取るまで見届けた・・。

× いきなり、追突を受けて、そのショックで・・。

 → 不意打ちなので、「死の恐怖」を感じる暇がありません。

× 事故現場で相手が事故の責任を認めず、罵倒され、そのショックで・・。

 → その程度では「精神を破壊」しません。もちろん、心の強さに個人差はありますが、常識的な判断をされます。
 
2、直後からの症状で、直ちに専門医の治療が始められたのか?

○ 事故から3日目、その鬱状態から医師の指示で心療内科へ紹介され、以後、定期的な治療が続いている。

× 保険会社の担当者が高圧的で、寝れなくなりました。

 → これは二次的な問題です。また、この程度は一過性、生涯続くことではありません。

× ケガのせいで仕事をクビになり、鬱になりました。

 → これも二次的・間接的問題で、事故受傷が直接の原因ではありません。
  
3、その他、程度や既往歴も入り口で検討されます

× うちの子は事故以来、車を見ると泣き出します・・。

 → ある意味、当たり前のことです。多少のトラウマは、時間と共に家族のケアで治すものです。

× 元々、心療内科に通っていた。事故で悪化した?

 → 悪化の程度では加重障害の可能性を残しますが、既往症との判断は免れません。

 
  それでは、認定される等級(表)に続いて、立証に成功した3例をご覧下さい。
 

自賠責保険 PTSD 後遺障害等級

9 級

精神障害により、日常生活に著しい制限を受けており、常時援助を必要とする、

12 級

精神障害により、日常生活に著しい制限を受けており、ときに応じて援助を必要とする、

14 級

精神障害により、日常生活および社会生活に一定の制限を受ける、

非該当

精神障害を認めるが、日常生活および社会生活は普通に出来る、

 

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