中・高度のアルツハイマー型認知症に効果   メマリー 剤形:錠剤 薬価:OD錠20mg1錠 439.7円 有効成分:メマンチン    

 アルツハイマー型認知症などの脳の神経細胞の障害は、グルタミン酸の過剰とその毒性が関与しているという考えに基づいて開発されたのが、メマリー(第一三共)です。神経細胞の機能異常を抑制することで、認知症の症状が進むのをおさえることができます。

 中から高程度のアルツハイマー型認知症に対して処方されますが、病気そのものを治すものではなく、症状の進行を遅らせる薬になります。メマリーはアリセプトやレミニールと併用することで相乗効果を期待されて処方されるケースもあります。   <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より>    高齢者の交通事故被害者の方で、最も多く処方されているのがメマリーだと感じています。副作用としては、めまいを訴える方が多いですが、頭痛や眠気もあるそうなので、一人にせずに、家族の見守りが必要といえます。  

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 アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる張り薬

イクセロン パッチ 剤形:貼付剤 薬価:18mg1枚 439.7円 有効成分:リバスチグミン     

     脳内にあるアセチルコリンという神経伝達物質が不足することでおこるアルツハイマー型認知症。アセチルコリンを分解する酵素・アセチルコリンエステラーゼを阻害することで、脳内のアセチルコリン料を増加させて効果を発揮します。

 当初は、飲み薬として開発されましたが、消化器系の副作用が認められたことや、高齢者は飲み下すことが難しいため、同じようなはたらきの薬としては初の張り薬として開発されました。軽度~中程度のアルツハイマー型認知症に用いられます。   <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より>    リバスタッチパッチも同様です。張り薬のため、かゆみや発赤などの皮膚症状があるので、新たにパッチを貼る際には、前回と違う場所に貼ることがいいみたいです。  

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 アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる   レミニール 剤形:錠剤、液剤 薬価:8mg1錠 191.5円 有効成分:ガランタミン      アリセプト同様、アセチルコリンと呼ばれる脳内の神経伝達物質を分解する酵素の働きを邪魔し、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる薬です。アルツハイマー型認知症の病気そのものを治すのではなく、あくまでもその進行を遅らせるものです。

 1日2回(1回4mg)から飲み始め、体を薬に慣らしていきます。4週間後に1日2回(1回8mg)に増量します。場合によってはさらに増量することがあります。医師の指示にしたがって、毎日決められた量を服用します。   <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より>    副作用としては、消化器症状が多いと言われています。吐き気や嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛などを起こしやすいため、ご家族も注意を払うことが大切かもしれません。  

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 日本生まれのアルツハイマー薬   アリセプト 剤形:錠剤、細粒剤、ゼリー剤、ドライシロップ剤 薬価:D錠5mg1錠 334.7円 有効成分:ドネペジル ジェネリック:ドネペジル塩酸塩「YD」(陽進堂)等

 

 さまざまな種類に分類される認知症。そのうち、最も多いアルツハイマー型認知症が進むのを遅らせる薬です。

 脳内のアセチルコリン分解酵素という物質のはたらきを邪魔することで症状の進行を遅らせることができます。軽度から中程度のアルツハイマー型認知症に用いられますが、病気そのものを治すのではなく、病状の進行を遅らせるための薬です。つまり、病状の変わらないことが、薬の効果を示しているといえます。また、薬の量は徐々に増えていきますが、これは薬の使い方であらかじめ定められているものですので過度に心配することはありません。

 薬を飲むことが難しいお年寄りのためにさまざまな剤形が用意されています。また、ジェネリック品が多いことも特徴です。ジェネリック品を使用すると、薬の費用は5割~6割におさえることができます。

 2014年中には、アルツハイマー型とは異なるレビー小体型というタイプの認知症への使用も認められました。レビー小体型認知症に効果がある薬としては世界初となります。   <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より>  

※ レビー小体とは、神経細胞に出来る特殊なたんぱく質で、レビー小体が大脳皮質や脳幹にたくさん集まってしまうことによって、神経細胞が壊れて減少し、認知症の症状が出現します。   佐藤イラストsj 高齢者の高次脳機能障害では、認知症との切り分けが大変難しい案件が多いのです。医師ですら、高次脳機能障害ではなく認知症として片づけてしまっているケースを何件も見てきました。これから高齢者の交通事故が増えていくと予想されます。高次脳機能障害を扱える専門家を被害者、もしくはご家族が身ら選ばなくてはなりません。

 今日から4回シリーズで佐藤が解説します。現在、高齢者の高次脳機能障害を担当しています。   

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 緊張や不安をほぐし不眠症を解決する マイスリー

剤形:錠剤 薬価:5mg1錠 43.7円 有効成分:ゾルピデム ジェネリック:ゾルピデム酒石酸塩「AA」(あすか製薬)等

 

 ハルシオンやロヒプノールとは異なる非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠導入剤です。作用時間は超短時間型になります。寝つきの悪いタイプの不眠に用いられる薬で、比較的安全性が高く高齢者にも使用しやすいとされています。不安や緊張感をほぐして気分をリラックスさせて眠りに誘います。

 薬に対する慣れ(忍薬性)が低いので、安定した効き目を維持しやすいのも特徴となっています。    <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >  

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中途覚醒タイプの不眠に用いられるお薬   ロプヒノール

剤形:錠剤 薬価:1mg1錠 14.2円 有効成分:フル二トラゼパム ジェネリック:ビビットエース(辰巳化学) フルニトラゼバム{JG}(日本ジェネリック)等

   ハルシオンと同じベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤。超短時間型のハルシオンとは異なり、中間型の薬で、途中で目が覚める(中途覚醒)タイプの不眠症に多く処方されます。

 比較的安全性が強く、効き目もよいので選ばれることの多い薬です。この系統の睡眠剤は複数ありますが、違いは主に持続時間。この薬は中時間型で、24時間前後に効果がなくなります。寝つきが悪く、夜中に何度も目を覚ましてしまう人に向いています。   <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >  

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感情に関わる神経に作用して自然な眠りに導く   レンドルミン 剤形:錠剤 薬価:0.25mg1錠 26.4円 有効成分:ブロチゾラム ジェネリック:ブロチゾラム{JG}(日本ジェネリック)  

 感情に深い関りがある視床下部や大脳辺緑系にはたらいて神経をしずめて、不安やけいれんをおさえ、眠りへと導く作用がある薬です。速効性があり、翌朝への影響が比較的少ないといわれています。

 睡眠薬として広く使用されている系統で、比較的安全性が高く効き目も良いので不眠症の治療の際、まずこの系統が使われる事が多くあります。普通の錠剤タイプの他、水なしで飲める口腔内崩壊錠もあります。

 睡眠導入剤全般に共通する副作用ですが、翌朝に眠気やふらつき、倦怠感や脱力感などが残ることがあります。特に高齢の人は、力が入りにくくなる事から転倒にも注意して下さい。一般的に就寝前に服用し、30分以内に床に就くようにします。服用後にテレビを見たり本を読んだりすると、脳に刺激を与えてしまうことから効力が発現してもうまく眠りにつけない事があります。また、アルコールを飲んだ状態で服用すると、効果が強く出すぎてしまうのと同時に、副作用の発現を助長してしまうことがありますので避けましょう。

 <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >  

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 寝付きの悪さを改善し不眠を解消するお薬

ハルシオン 剤形:錠剤 薬価:0.25mg1錠 14.7円 有効成分:トリアゾラム ジェネリック:トリアゾラム{EMEC} (サンノーバ)等

   睡眠薬として、最も一般的に用いられるベンゾジアゼピン系睡眠導入剤には、① 超短時間型、② 短時間型、③ 中間型、④ 長時間型の4種類があります。どういった不眠なのかを医師がしっかりと判断して適切なものが処方されます。

 ハルシオンは、その中の超短時間型に分類される薬で寝つきの悪いときや一時的な不眠に適しています。翌朝の眠気や不快感がなく使いやすいのが特徴です。その反面、中止時に不眠になりやすい「反跳性不眠」が起こることもあります。

 使用上の注意として、寝るすぐ前に飲むようにしましょう。仮眠の前や、夜中に一時的に起きて仕事をする場合などの服用は勧められません。また、日常的なストレスによる一時的な不眠に対しても服用は勧められていませんが、そのような場合には、服用する量や方法など医師の指示を守るよう、より一層心がけて下さい。長期連用時、反動で眠れなくなる、イライラや強い不安感、ふるえを生じるなどの症状が出る事があるので、こういった場合は医師や薬剤師に相談しましょう。   <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >   堀越さんイラストsj続きを読む »

 慢性的な疼痛やがんの痛みをおさえる鎮痛剤

ttoramaru

剤形:錠剤、カプセル剤 薬価:00錠25mg1錠 38.6円 有効成分:トラマドール

   慢性的な痛みや治療困難ながんの痛みを抑える薬です。痛みをおさえる神経系統の働きを高める効果があり、軽度から中等度の強さの痛みに用いるオピオイド鎮痛薬(弱オピオイド系)に分類されます。

 オピオイドとは麻薬系という意味で、強オピオイド鎮痛薬の代表的なものがモルヒネです。

 同じ有効成分を使用したワントラムという薬もあります。こちらは、2015年に発売された新しい薬で、薬の構造を工夫し、1日1回飲むだけで効き目が続くようになっています。

 <「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生 より >   続きを読む »

 やはり、交通事故外傷の仕事には最低限、薬の知識が必要です。初回申請はもちろん、異議申立てや裁判用資料の作成にも、まず、レセプトで治療内容と処方薬を確認します。レセプトを読み解く場合、医師がどの薬を処方したかによって、患者さんの症状の類型・軽重の予想がつくからです。秋葉事務所では、書類をただ右から左へ、提出代行だけの軽薄な仕事はしていません。地味ながら、薬の知識も必須なのです。    今日から不定期掲載、事務所全員持ち回りで薬の基礎知識を解説していきます。今までの「薬シリーズ」改め、「新・薬シリーズ」で代表的な薬を取り上げます。前シリーズでは、痛み止めを中心に、整形外科の処方薬を解説しました。

 出典は難しい医学書ではなく、「薬の教科書」(宝島社)監修 立川 康之 先生から抜粋させて頂きます。まずは、薬理・効能だけを把握します。より深い知識は、別の機会に譲りたいと思います。担当は以下の通りです。明日の1回目は前シリーズで残した痛み止め、トラマールを秋葉が取り上げます。    心のストレス    不眠      痴呆   山本さんイラストsj 続きを読む »

最終更新:2019.12.19

ここ数年、交通事故業界で一種のブームと言えるのは、「画像鑑定」ではないでしょうか。

 

 

交通事故に遭われた被害者の皆さん。弁護士からこんなことを言われていませんか?

「画像鑑定に出しましょう。」「MRIを撮る病院を紹介します。」

でも、その画像鑑定など行う前に考えてほしいことがあります。

ある一定の事務所から、同じ読影医の鑑定書が毎月、毎月自賠責へ送られているんです。審査側はいったいどのように思うでしょうか?

 

交通事故で後遺症認定の為の画像鑑定の有効性は?

 

私の経験から言いますと、画像読影は医師の力量に大きな差があります。手術を行っている専門医なら、切る前に人体の中身をレントゲンやCT、MRIでわかっていないと困りますので、執刀医は力量ありと見ます。しかし、総合的な整形外科医や個人開業医は、読影力の差がすさまじく、レントゲン画像ならまだしも、CT、MRIはお手上げだと、正直に言われる先生がおりました。そこで、放射線科医という、読影の専門医が望まれるようになったのです。とくにアメリカでは、診断医は画像読影を放射線科医に丸投げするのが普通とまで言われています。アメリカは医療過誤に対してシビアなので、医師も読影判断の正誤に対して慎重なのだと思います。

日本でも遠隔読影、つまり、医師が遠隔地の放射線科医に読影を任すスタイルが広がりつつあります。今後、読影専門の医師の活躍は広がりそうです。その一環ではないですが、交通事故を扱う弁護士や行政書士が依頼者の障害立証のため、画像鑑定書を放射線科医に依頼する、新しいビジネスが一部で活気を帯びているのです。 20140508_6続きを読む »

佐藤イラストsj佐藤です

 心臓震盪という言葉をご存知でしょうか?    私も依頼者様から伺って初めて知った傷病名です。脳震盪はよく聞くのですが、心臓震盪…。

 心臓震盪とは、「胸部に衝撃が加わったことにより心臓が停止してしまう状態」だそうです。※1比較的弱い衝撃によって起こることが多いらしく、スポーツ中のお子様や若年層に多い症状ですが、一般的に広く知られてはいないようです。

※1:「比較的弱い衝撃とは、胸骨や肋骨が折れたり、心臓の筋肉が損傷するような強い衝撃ではなく、子どもが投げたボールが当たる程度の衝撃です。」

 心臓震盪は衝撃の力によって心臓が停止するのではなく、心臓の動きの中で、※2あるタイミングで衝撃が加わったときに、※3致死的不整脈が発生することが原因と考えられています。

※2:「あるタイミングとは、心臓の収縮のための筋肉の興奮が終わり始める時で、心電図上でT波の頂上から15-30msec(15-30/1000秒)前のタイミングです。」

※3「致死的不整脈とは、心室細動を起こしている状態です。」

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佐藤イラストsj久々に投稿!

 リハビリってどんな整形外科に通院すればいいの?と迷ってしまう方も多いはずです。今回は弊所が気付いた、ちょっとしたことをお話いたします。     毎月たくさんの病院や整形外科等に伺うのですが、初めて同行する際にはまず、病院の受付の方に注目します。受付は患者さんが真っ先に向かうところです。その受付の方たちの対応でその病院や整形外科の雰囲気や先生の感じまで分かってしまうのです。もちろん数多くの病院へ同行している弊所だからこそわかる部分も多いのですが、被害者の方でも少し分かる部分があるかと思います。

 例えば、受付の方がいつも笑顔で、楽しそうに仕事をしていたり、患者さんとのコミュニケーションもしっかりしている、仕事もテキパキしている、初めての方への対応も丁寧で優しい等です。あとは受付や事務の方々の年齢層も私はよく見ます。  若い方々のみでも年配の方々のみでもなく、いろんな層の方々が一緒に働いているところはいい病院が多いと思います。

 ただ、やはりそのような病院や整形外科は大抵人気があるので、待ち時間が長いというデメリットもあります。皆様がどの点に重きを置くかはそれぞれのご判断でいいとは思いますが、後遺障害申請を狙うのであれば、病院や整形外科の雰囲気に着目してみてはいかかでしょうか。  f_u_42  

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佐藤イラストsj本日は佐藤が担当します

 最近、依頼者との病院同行や相談会で静岡に行く事が多くなりました。依頼者様と一緒に整形外科を探すことがあったのですが、【交通事故】というワードを言っただけで断られてしまったり、「交通事故として通院しないのであれば診ます」というようなところが多いような気がします。東京と違い、地方では整形外科の数もそこまで多くないので選ぶことが難しいということもあり、毎回苦労しています。しかし、どこにでもたくさんあり、交通事故でも受け入れてくれるのが「接骨院や整骨院」です。被害者の皆様にとってはとても心強い存在でもあるのですが、一度通院してしまうと抜け出すのがさらに大変になってしますのです。

c_g_a_13 先日、静岡の病院同行で、整形外科の中にこんな張り紙がしてありました。

 「交通事故で通院される方へ 当院では、接骨院、整骨院との併用通院はご遠慮していただいております。併用されている場合には、交通事故としての書類等は記載いたしませんのでご了承ください。 また、事故から一定期間、接骨院や整骨院で治療された方は、交通事故との因果関係が不明瞭になってしまうため、当院での治療をお断りさせていただきます。」    確かに気持ちは分かりますが、少し大人気ないのでは?と思ってしまうのは私だけでしょうか。交通事故に遭い、一定期間の治療で完治するのであれば接骨院・整骨院はいいと思います。腕のいい先生もたくさんいらっしゃいますし、夜遅くまで営業しているため仕事終わりに通院出来ます。

 しかし、交通事故においては整形外科をお勧めします。機械でのリハビリが主ですが、中には柔道整復師や理学療法士が勤務していて、マッサージ等をしている整形外科も増えてきています。やはり、まずは医師の診断(判断)のもとで治療を受けていただく事が大事です。ご自身の治療ないしは、後遺症が残った場合の障害認定や賠償問題に、その治療実績が生きてくるのではないでしょうか。  

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佐藤イラストsj 佐藤です    「一般用医薬品」とは、医療用医薬品として扱われる医薬品以外の医薬品をいう。すなわち、一般の人が薬局等で購入し、自らの判断で使用する医薬品であって、通常、安全性が確保できる成分の配合によるものが多い。一般用医薬品には「第1類から第3類」に分類されています。

 「第1類医薬品」とは、副作用等により日常生活に支障をきたす程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品のうち、特に注意が必要なものや、新規の医薬品が該当します。また、薬剤師による書面を用いた情報提供が義務付けられているため、薬剤師常駐の薬局やドラッグストアでしか購入することが出来ず、薬剤師が不在のタイミングの場合も購入することが出来ません。要指導医薬品と同様にすぐには手の届かない場所に陳列することとされています。

 「第2類医薬品」は、第1類医薬品以外で、副作用等により日常生活に支障をきたすほどの健康被害が生じるおそれがある医薬品が該当します。「第2類医薬品」の中でも、特に注意を要するものは「指定第2類医薬品」とされており、薬剤師、登録販売者がいる情報提供場所から7m以内に陳列しなくてはなりません。

 「第3類医薬品」は、上記の「第1類医薬品」と「第2類医薬品」に該当しない、比較的安全性の高い医薬品です。

 例でいうと「指定第2類医薬品」に「ケトプロフェン」が含まれているのですが、処方される「モーラステープ」と同様です。ただ、商品名ではオムニードケトプロフェンパップ等で販売されています。「第1類医薬品」には交通事故や風邪等でも使用頻度が高い「ロキソニン」が含まれています。ロキソプロフェンと処方されている方も多いかと思います。

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 ちなみにですが、ロキソニンSは2011年1月から第一三共ヘルスケアから販売が開始されました。今ではすっかりおなじみとなりましたが、当時としては画期的だったようです。しかし現在でも、「ロキソニンって市販のものよりも、病院で処方されたものの方が効くよね。」という方が多いのです。実際に私もそう思っていました。しかし先日、薬剤師である友人にロキソニンの事を聞くと「実際には、ほとんど成分は同じだから違いはないよ。」とのこと。実際にはわかりませんが、本当に効果の違いがあるのか、はたまた服用される方の思い込みによって違いが出ているのか、薬剤師の中でも意見や議論が絶えないようです。  

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 患者さんが主治医に「他の病院で診てもらいたいのですが・・先生、○○病院への紹介状を書いていただけませんか?」と切り出しました。  ・・セカンドオピニオンのためです。

 すると、主治医の顔色が変わって、「俺の診断が気に入らないのか! 勝手にしろ! 他の病院へ行って、もう来なくて結構!」昔はこのように、気分を害して怒りだす先生がいたそうです。

 私もかつて、頑固なおじいちゃん先生で経験しています。最近はセカンドオピニオンがすっかり一般的となって、医師は医大で複数の医師の診断を仰ぐことの大事さを学んでいます。よい医師ほど、「他の医師の見解、治療方針を聞くことも治療の一助になる」と、まさに患者本位に考えます。

 医師は患者の傷病について、その治療実績があれば、症例についての見立て、治療方法を実践できます。しかし、患者を前に「う~ん」と考え込む医師とその病院は、つまり、症例がないのです。すると、「様子を見ましょう」と場当たり的にお薬をだすだけです。それならば、症例のある病院や医師に紹介状を書いて送り出して欲しいものです。 c_g_a_34

 重傷者はその人生がかかっています。医師に気兼ねすることなく、複数の治療方法を吟味するべきでしょう。これは患者の権利ではなく、自己責任ではないかと思います。    しかし、一つだけ注意点があります。セカンドオピニオン先の医師に、今までの治療経過や前医の見解を十分に伝えることが重要です。今まで診てきた医師との連携なく、突然、別の医師に切替えれば、新しい医師は今までの治療経過を参考にできません。その点、前医との円滑な連携が必要です。

 本日の病院同行ではそれを強く感じました。紹介状にできるだけ、治療経緯を記載頂き、何か不測の事態が起きた場合に対応できるよう、前医師と引き継ぎ医師の情報伝達をスムーズにしなければなりません。これも、私達メディカルコーディネ-ターの役割の一つと思います。  

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佐藤イラスト 今日は佐藤が担当します  要指導医薬品とは、次のアからエまでに掲げる医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされており、かつ、その適正な使用のために薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われることが必要なものとして、厚生労働大臣が悪事・食費寧製審議会の意見を聴いて指定するものである。   ア その製造販売の承認の申請に際して、新法第14条第8項第1号に該当するとされた医薬品であって、当該申請に係る承認を受けてから厚生労働省令で定める期間を経過しないもの イ その製造販売の承認の申請に際してアに掲げる医薬品と有効成分、分量、用法、用量、効能、効果等が同一性を有すると認められた医薬品であって、当該申請に係る承認を受けてから厚生労働省令で定める期間を経過しないもの ウ 新法第44条第1項に規定する毒薬 続きを読む »

mikurasu

 「医療用医薬品」とは、医師若しくは歯科医師によって使用され又はこれらの者の処方箋若しくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品のことを指します。

 ちなみに「医療用医薬品」も新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)に分けられます。 交通事故に遭われた場合には、ロキソニンやリリカ、トラムセット等を服用している方も多いと思います。ロキソニンは、ジェネリック医薬品も多数出ているのですが、リリカ、トラムセットはまだ日本では認可が下りていないようです。他にもノイロトロピン等様々なものが処方されています。

 神経症状に効果があるとされるリリカやトラムセットですが、強力な薬品になればなるほど副作用も強いのです。リリカの副作用としては眠気が一番多い症状です。25㎎、50㎎、75㎎と3段階あるので、処方された場合には主治医と話し合ってご自身にはどの量がいいのか決める必要があります。  17666

 トラムセットはオピオイド系の医薬品で、モルヒネのような成分を含んでおり、特に症状の重い方以外はなるべく服用を避けた方がいいかもしれません。副作用はやはり眠気が多いのですが、吐き気や嘔吐等の症状が出る場合もありますので、注意が必要です。どちらも夜にのみ処方されるケースが多いのですが、車を運転したり、お仕事をされる場合には危険ですので、要注意です。

 厚生労働省は、ジェネリックの使用促進に力を入れており、80%以上を目標にしています。やはり高齢化によって医療費が負担になっているため仕方のないことだとは思います。しかし、同じ成分を使用していても効果は全然違ってくるという意見も少なくありません。症状や、程度によって患者自身が新薬とジェネリック医薬品の使い分け、見極めをしていかなければならないのかもしれません。  

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mikurasu  医薬品といっても実は細かく分類されていて、「医療用医薬品(処方箋)」、「要指導医薬品」、「一般用医薬品」の3つに分けられます。またその中でも、一般用医薬品は、「第一類医薬品」、「第二類医薬品」、「第三類医薬品」に分けられます。

 「医療用医薬品」とは、医師若しくは歯科医師によって使用され又はこれらの者の処方箋若しくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品をいう。

 「要指導医薬品」とは、次のアからエまでに掲げる医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされており、かつ、その適正な使用のために薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われることが必要なものとして、厚生労働大臣が悪事・食費寧製審議会の意見を聴いて指定するものである。

ア その製造販売の承認の申請に際して、新法第14条第8項第1号に該当するとされた医薬品であって、当該申請に係る承認を受けてから厚生労働省令で定める期間を経過しないもの

イ その製造販売の承認の申請に際してアに掲げる医薬品と有効成分、分量、用法、用量、効能、効果等が同一性を有すると認められた医薬品であって、当該申請に係る承認を受けてから厚生労働省令で定める期間を経過しないもの

ウ 新法第44条第1項に規定する毒薬

エ 新法第44条第2項に規定する劇薬

44条 毒性が強いものとして厚生労働大臣が薬事、食品衛生審議会の意見を聴いて指定する医薬品は、その直接の容器又は食説の被包に、黒地に白枠、白地をもって、その品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。

  2 劇性が強いものとして厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する医薬品は、その直接の容器又は直接の被包に白地に赤枠、赤字をもって、その品名及び「劇」の文字が記載されていなければならない。

 「一般用医薬品」とは、医療用医薬品として扱われる医薬品以外の医薬品をいう。すなわち、一般の人が薬局等で購入し、自らの判断で使用する医薬品であって、通常、安全性が確保できる成分の配合によるものが多い。

(厚生労働省HPより抜粋) 続きを読む »

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 ある相談者は腰の痛みを訴えていました。診断書を確認したところ、当初は腰部打撲等と診断され、その後CT画像を撮影し、結果、仙骨骨折と診断されていました。診断当初から腰から臀部にかけての痛みを訴え、CT画像撮影は事故から少ししか経過していませんでしたので、12級13号ないしは14級9号が認められそうでした。

 前回の例と異なり、相談段階で画像CDを用意できたので、画像確認をしてみました。

 仙骨部分をXP画像で確認すると、尾底骨部分が曲がっているようにみえました。尾底骨部分は人によっては通常よりもまがっていることがありますので、これのみでは判断できません。   c_g_sp_8  その後、CT画像を確認してみました。

 尾底骨部分に他の部分と比較すると、「骨傷」が確認できました。しかしながら、骨折しているようにはみえませんでした。3DCTも確認しましたが、やはり骨折箇所は見当たらず、骨折レベルには至っていない状態でした。

 尾底骨部分の疼痛は後遺障害等級が認められにくいため、結論として14級9号が認められる可能性がわずかにあるのみでした。    前回の例を含めて、お医者様は治療に役立つかどうかで検査や画像をみますので、後遺症(後遺障害)の立証については初めから考えていません。治療上必要か否かで観ております。前回の例では、骨折していなかったのですが、痛みはその箇所にあるため、投薬治療して痛みを抑えていました。本件の例も同じく、リハビリができない箇所である上に治療上痛みを止めるために投薬するしかない場合です。

 医師が後遺症(後遺障害)を認めたとしても、診断を立証できる程度の証拠を提出する必要があります。 とある医師は自分が検査内容や後遺症(後遺障害)を決めるものであると言っておりましたが、実際、申請しても後遺症(後遺障害)が認められない(非該当)場合が多くあります。医師は後遺症(後遺障害)の立証を知る方は非常に少ないです。お詳しい医師が近くにいれば心強いですが、極めて稀です。

 月に1回行っている相談会では、主に後遺症(後遺障害)での立証に必要な情報をお教えできますので、もしよろしければご参加ください。    

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