骨折の場合、医師は当然XP(レントゲン)を写して骨折箇所を確認します。

 そして骨の癒着を観察するために定期的に撮影が続きます。

 中には無駄とも思える回数の撮影を続ける病院もあります。これは点数(医療費稼ぎ)のためとも思ってしまいますが・・・。

 さて、半年~1年後、骨の癒着がなされ、いよいよ症状固定です。しかし、痛みの残存がひどい、関節が曲がらなくなった、しびれがあって指がよく動かない・・・なにかと症状が残る場合があります。

 そこで、「医師チェック」です。

手首の骨折を例にとります。以下の回答例を参考にして下さい。

Q) 先生、痛くて手首がよくまがらないのですが・・

Bad Dr.) 骨はきれいにくっついたんだから、リハビリを頑張って

Good Dr.) 関節硬縮ならリハビリの努力が必要です。しかしTFCC(手首の繊維状軟骨)損傷の可能性もありますので、念のためMRIを取ってみましょう。

Q) 先生、手の平から指にしびれがあるのですが・・

Bad Dr.) 薬をだしておきましょう

Good Dr.) 手根管症候群かもしれません。検査をしてみましょう。(即、チネル、ファレン検査をします)

Q) 先生、指がよく動きません

Bad Dr.) これは橈骨神経麻痺なんだから完全回復は無理だよ。できるだけよく動かすことだね。

Good Dr.) 筋電図、神経伝達速度検査を行い、神経科、リハビリ科の専門医の診断を仰ぎましょう。

 以上は実際にあった例です。

 私は立証する立場から患者と接していますが、「骨をくっつければ俺の仕事は終わり!」という整形外科の先生にしょっちゅう出くわします。患者も医師を盲従せず、自分で自身の症状を観察し、適切な治療へ進める意識が大切だと感じてしまいます。