今回3つのパターンを紹介しますが、⑴、⑵の先生に依頼すると残念な結果と迷走が待っています(弁護士名は仮名です)。   (1)交通事故経験の少ない弁護士:甘利先生

 患者の言う事と医者の診断書を信じすぎる傾向にあり。   (2)そこそこ経験がある弁護士:石原先生

 必要無い検査や画像鑑定を行い、結局は事故との因果関係を的確に立証できない傾向。    (3)秋葉事務所の場合

 多くの被害者さんは悲惨な結果になってから、やっとセカンドオピニオンで秋葉事務所に来ます。「相談が遅すぎて手遅れ」と、涙で枕を濡らすこともあります。    それでは、これらの顛末を追ってみましょう。  

肩腱板損傷の取り組み、2つの典型例と秋葉の対策

 ※「後遺障害が取れたら、またご連絡下さい」と言う弁護士は論外とします

 

(1)交通事故案件の経験少ない甘利弁護士の場合

 診断書を見て、「腱板損傷」を最初から丸ごと信じます。「肩関節の可動域制限が1/2ですので、後遺障害は10級10号が見込めます!」と息巻きます。今後、請求する慰謝料や逸失利益を計算して、「これは利益の大きな案件だ」と張り切ります。

 しかし、自賠責の等級は「非該当」、もしくは大サービスで「14級9号」となるはずです。腱板損傷で10級取り、3000万を超える慰謝料が貰えると、期待させた依頼者:枝野さんから散々責められて・・面目立たずに委任解除となります。または、引っ込みがつかなくなった甘利先生は、軽薄な診断書一枚を持って裁判に持ち込みますが、有効な立証などできようもなく青色吐息、画像所見は相手損保の顧問医の意見書から否定され、負けは必至となりました。毎度お馴染みですが、裁判所の和解案にすがり、「この辺で手を打つよう」必死に依頼者の説得にかかります。結局、低額の和解(実際はボロ負け)=最初から裁判の必要などない結果(獲得額)となります。

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 肩腱板損傷に関する相談、ご依頼をまんべんなく頂いております。早期からの相談であれば、等級認定を含めた対策を誤ることはありません。それは、弊所の実績ページの通り、あらゆるパターンを経験しているからです。

 一方、不慣れな事務所に依頼したばっかりに等級が付かず、迷走状態になっている被害者さんも多いものです。最近も某掲示板から直リンされた(?)のか、アクセスが多いので、その記事を加筆修正の上、再掲示します。

 今日から3回の元記事は専門家にも好評のようです。多くの方に参考となれば幸いです。そして、できれば、ご依頼もお待ちしています。  

医師の診断名は絶対ではない?

 交通事故で肩の痛みから腕が上がらず、肩関節の可動域制限が残った被害者さんの相談を100人程度、受けてきました。その中で、無事に機能障害、もしくは神経症状が認められた被害者さんは実績ページの通りです。    ⇒ 上肢(鎖骨・肩)の等級認定実績    しかしながら、一方で非該当や、肩関節の可動域制限がありながら神経症状の14級9号止まりの被害者さんが多数存在するのです。私達は初回相談の段階からMRI画像を確認していますので、等級はほぼ想定通りに収まります。したがって、早くから相談の被害者さんに関しては心配ありません。問題は画像所見の不明瞭な方の場合です。とくに、治療先で「事故との因果関係が不明瞭」ながらついた診断名に難儀しています。これが肩のケガの場合ですと、多くは以下の診断名になります。  

 肩腱板損傷(不全損傷 部分損傷)  

 肩腱板断裂(不全断裂 深層断裂)

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 ある日、交通事故被害に遭って、おケガの治療や自動車の修理を強いられ・・これから損害の回復に向けた長い戦いのスタートです。      毎度のセリフですが、それら損害・損失は自動的に補填されるものではありません。加害者、もしくはその加入している保険会社への請求と交渉、また、公的保険や自ら加入の保険等に請求手続きを負う事になります。通院・治療の負担だけに留まらず、大変な手間と時間を浪費します。しかも、必ずしもそれら補填額が十分と言えないこともあります。だから、”戦い”なのです。理不尽と思いますが、これが現実です。

 戦いには他者の助力が必要な場面があります。その為にも軍資金が必要です。何より時間と労力、自らのアクションが必要です。どこま行っても被害者は被害を被った時点で不利な状況なのです。いわば、平穏な日常を0とすれば、マイナス局面に陥ったのです。「やられ損」と嘆く被害者が多いわけです。そこで、出来る努力は、限りなく損害を回復させること=0に戻すことです。稀ですが、たくさんの保険をかけていたが故、保険金バブルを起す被害者さんがおります。また、努力と偶然の賜物ですが、実態の損害以上の賠償金を手にする幸運な被害者さんもおります。しかし、ほとんどの被害者さんは0に近づけることで精一杯ではないでしょうか。    最近ですが、後遺障害認定が取れず、がっかりさせてしまった依頼者さんがおりました。受任当初から見通しは厳しい旨を説明していました。弊所は見通しをかなりはっきり伝えています。等級予想のおよそ8割は当てています。しかし、紹介経由の御依頼の多くは、「秋葉事務所ならなんとかする」「この事務所は必ず等級を取る」など、過分な推薦の言葉がついているのです。有難く名誉に思う反面、「ハードル上げ過ぎぃ!」と悲鳴を上げたくなります。ご期待に沿うために頑張りますが、ダメなものはダメなのです・・。

 繰り返しますが、どんなに凄腕だろうと、無いものを有とはできません。この業界にそんな魔法は存在しません。事実を証明することでさえ、簡単ではないのです。それは弊所の実績ページをご覧いただければ、750件を超える戦いの記録からご理解頂けると思います(まぁ、内50件位は容易な認定・解決もありましたが)。同じくどんな優秀な弁護士でも、成果=獲得額の約束はしないものです。優秀な事務所は限りなく0に引き上げること、それを最大の責務としています。    なんら無策で戦いもせずに座して成果を待っているだけでは0に届かず、マイナスのまま残念な解決が待っています。自らの置かれている現実と不利、これを悟った被害者さんこそ、戦いに勝つものと思います。「やられ損」と嘆いている暇はありません。一緒に0を目指しましょう。これは消極的な姿勢ではなく、現実的な目標なのです。

    

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 続いて、12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」の認定例を、細田先生の実績から紹介します。    昨日の症例は、ひどい痛みと、基準(≒ギボンズのRSDスコア)にほぼすべて合致することから、神経系統の機能障害として7級の認定でした。骨折後の症状であり、分類でいえばTypeⅡ(≒カウザルギー)になります。

 一方、本件は捻挫の診断名から後に発症したもので、TypeⅠ(RSD)に類するものです。機能障害まで及ばずとも、14級9号「局部に神経症状を残すもの」や、12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」のいずれかで認定されるケースです。CRPSは特殊な症例ですから、早期に専門医の診断を受けること、何より「疼痛コントロール」と呼ばれる治療を開始することが望まれます。    無策のまま放置すると・・・   ○ 整形外科医は・・「う~ん(頭を傾げる)、様子をみましょう」と、延々とロキソニンと湿布の処方が続きます。    ○ 相手の保険会社・・「いつまで通ってんだよ(怒)、事故から何か月も経っているのに痛い痛いって、大げさな」と治療費の打ち切り、終には弁護士介入とします。      続きを読む »

 CRPSに陥った被害者さん数人を経験していますが、その診断名でズバリ等級認定、弊所ではありませんでした。これでは、実例で語る秋葉事務所の名折れになります。そこで、名古屋にあるグループ事務所:細田行政書士事務所の実績から紹介したいと思います。

 細田先生は、整形外科が手をこまねいている激しい疼痛を訴える相談者さんを専門医へ誘致し、確定診断を得て自賠責へ申請、謎の症状について7級の認定を勝ち取りました。先日、その過程を資料と共にご教授頂き、下記実例の掲載許可を頂きました。   ← 細田先生

 たった一つの事務所での経験は限界があります。未経験の症例を扱うことの無責任と愚を悟っています。私達は日本各地のグループ事務所と症例を共有することで、あらゆる被害者さんへの対応を可能としています。  

7級4号:CRPS(30代男性・岐阜県)

【事案】

 歩道に隣接した駐車場で車の修理中、歩道に出ていた足を、歩道を走行してきた車に轢かれ左足親指を骨折、その後CRPSを発症した事故。   【問題点】

 CRPSは、普通の整形外科では見落とされがちな傷病で、例えば骨折後に骨が癒合したにもかかわらず激しい疼痛が残り、本人がしきりに痛みを訴えても、様子を見ましょうと言われるだけで、専門医でなければ適切な対応がなかなか行われないという問題があります。

 この方の場合も、事故から1年以上が経過しているにもかかわらず、一般的なリハビリ治療をしているだけという状態でのご相談。

 患部の浮腫、皮膚色の変化、アロデニア、可動域制限などがあり、医者ではない私が見てもすぐにCRPSではないかと疑問を持つ。このままではよくならない可能性が高いと考え、専門医を受診する事を勧める。

 ご依頼いただく事になったので、さっそく複数の専門医から被害者の通いやすい専門医を選択。すぐに病院に一緒に行き診断して頂いた結果、やはりCRPSで間違いないとの事。先生と被害者と私で、今後の治療について話し合う。 続きを読む »

 最近、久々に真正が疑われる相談が入りました。異常な神経性疼痛、およそ年に一件程度、相談が入ります。いずれも真正の症状は少なく、CRPSの兆候を示している、または回復傾向など、弊所が受任した案件では、CRPSの診断名で等級が付くことはありませんでした。やはり、珍しい症例であることは変わりません。

 骨折や打撲から数か月を経て、大分痛みは和らいでいるはずなのに、とにかくひどい痛みが収まりません。軽く触れただけでも激痛で飛び上がります。また、患部の発汗や変色が見られ、明らかに異常です。それでも、整形外科などでは、「様子をみましょう」とロキソニンと湿布だけで対処、気付かない医師もおります。それですから、相手の保険会社などは”大げさにいつまでも通院を続ける面倒な被害者”扱い、治療費の打ち切りを迫ってきます。

 ご無沙汰していますので、復習しましょう。    CRPS (Complex regional pain syndrome=複合性局所疼痛症候群)   ○ Type I  RSD (reflex sympathetic dystrophy=反射性交感神経性ジストロフィー)   ○ Type II カウザルギー  (Causalgia)   ※ 最近ではカウザルギーとの呼称は用いません。臨床上、単にCRPS(タイプⅡ)としています。   <外見> 続きを読む »

 先日の記事『軽くバズった記事』をきっかけに、秋葉事務所がどこから検索されているのか、どこにリンクが張られているのか、少し調べてみました。普段は忙しくてそんな暇はなかったのですが、あくまで興味本位です。    当然ですが、Yahooやgoogle、スマホからの検索ワードがほとんどです。それ以外では医療系や弁護士関連からのページに秋葉HPの内容が引用、あるいはリンクが張られていました。それらは批判的ではなく、おおむね好評のようです。変わったところではアニメのサイトもありました。また、やはりと言うか「5ちゃんねる」など投稿サイトからも、記事へ直リンしてありました。もちろん、スレッド(特定のテーマの書き込み)は交通事故関連です。これら掲示板サイトは無責任な書き込みや誹謗中傷など、あまり良いイメージはありません。まぁ、匿名の掲示板はストレス発散の場、トイレの落書きのようなものなので。それでもやや気になるので、秋葉関連のレスだけを拾って観てみました。

 意外だったのは、特定の弁護士や士業関連で、大手法人の事務所名を除き、名前がでてくる個人はほとんどありませんでした。保険会社はズバリ会社名ですが、担当者個人の名前はでない。やはり、ルール無用ながら、個人名引用には多少の遠慮があるようです。そのような中、秋葉と交通事故110番(NPO法人)は例外的に頻出、私達に対してはまったく遠慮がありません。名指しです。交通事故被害者の悩みや質問に対して、「ここを検索してみたら」と特定の記事へのリンクが張られたレス(レスポンス?書き込みへの返事)が定番パターンでした。無責任な書き込みではありますが、それなりに記事の信憑性を認めている傾向、少しは役に立っているようです。ひどい批判や悪口がなくて良かった(ほっ)。

 また、私が書いた情報について賛否両論、軽くケンカになっている書き込みもありました。読み手の解釈や読解力の問題に過ぎませんが、それより直接、秋葉にメールや電話で聞いてくれれば、補足説明してあげたいところです。    秋葉はネット上、事務所の所在だけではなく、個人の顔や名前、経歴も明らかにしています。事務所を構えて商売している以上、当たり前のことですが、ネットの世界では裸で歩いているようなものです。これって勇気のいることだなぁと思います。包み隠さず観られている以上、HPの情報には正確性を期さねばなりません。ネット上のどこの誰かもわからない匿名者に対して責任などありませんが、多くは交通事故被害者さんです。やはり無責任ではいられません。情報の精度を上げること、時間の経過や時機によっては改正・訂正も必要です。店を構えることとは、まさに公開なのです。胸襟を正す思いです。

 

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 事務所開設の翌年から11年続けている相談会ですが、昨年から今年にかけて参加者が少なく、中止とした月すらありました。ご存じの通り、コロナ下、参加者減少が続いています。    弁護士(法律担当)、医療調査員(後遺障害担当)、保険代理店(保険担当)、柔道整復師(医療方針担当)、場合によっては放射線科医(画像所見担当)まで参加する相談会こそ、交通事故被害者にとって、解決に必要なすべての局面にアジャストしています。およそ、巷の相談窓口は一人の専門家のみ、知識の偏りは否めません。その点、絶対の自信をもっていました。

 無料の相談会といはいえ、広く相談者を募り、その内一定数は有償の受任となります。無料とは謳っていますが、当然に商売の側面もあります。しかし、すべての参加者が受任=利益となるわけではありません。有用な情報や書類を持ち帰り、被害者自身で解決する方、そこまでいかなくても知識を解決の一助にする方、相談して気持ちが楽になる方、実に様々です。受任に至らずとも、無料だからと言って手を抜くことはありません。これこそ、商売<被害者救済の精神が発揮される場面なのです。

 ただし、事務所の経費や人件費に押されている現実を考えると、ボランティアだけでは成り立ちません。例えば、利益にならない相談案件の為に、1時間あたりの相談料が1万円にもなる弁護士や医師を呼び、会場費はじめ電気代やコピー代、お茶代の負担が加わり、これだけ経費や時間をかけて無料対応できるでしょか? もちろん、秋葉事務所のスタッフにも給与を支払なければなりません。 これでは、事務所は半年で潰れてしまいます。

 だからこそ、相談会なのです。有償で受任となる相談者様の合間に、恐らくお金にならない相談者もついでに対応することができます。ついでと言っては失礼ですが、単体では対応が厳しい相談が2~3加わったところで経費はたいして変わりません。相談会なら、有償・無償まとめて対応できるのです。相談会の継続開催こそ、単なる商売に収まらない、事務所の精神を体現したものなのです。    苦しい時期が続きますが、貫いていきたいと思います。    

 

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 本日は修善寺へ病院同行、東京から新幹線→伊豆箱根鉄道に乗り継いで終点までおよ1時間40分、運が良いと踊り子号1本で行けます。大好きな伊豆へは足取りも軽く、おかげさまでご依頼も欠かさず頂いております。病院同行は三島~修善寺間のみですが、近い将来、西・南伊豆へ、「天城越え」を果たしたいものです。      修善寺からバスに乗れば観光地が目白押し!    遠方ながら、2人の依頼者さまが同時に同じ病院です。秋葉事務所ではこれは珍しいことではありません。医師面談の時間帯が夜だったので、これから急いで戻る必要はありません。緊急事態宣言明けで営業時間が延びたことですし、久々に夕食をとって帰ろうと思いました。

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 前シリーズもそうでしたが、マニアックな傷病名をどんどん採用、ドラマを盛り上げています。    第3話の患者は、脳腫瘍による相貌失認を抱える女性教師です。相貌失認(そうぼうしつにん)は珍しい症例で、医師を含め脳障害に関わる者でなければ知らないと思います。先日の業務日誌「軽くバズった記事」で、「1冊のメモ帳と相貌失認」の記事へのアクセスが急上昇したことを書きました。その理由はこれっだたのですね。恐らく、多くの視聴者が放送後、検索をしたのでしょう。ドラマは録画して数日後に観ましたので、今になって気づきました。     その記事 👉 1冊のメモ帳と相貌失認     相貌失認については上の記事をご覧下さい。交通事故外傷による脳損傷でこの症状をはっきり示した被害者さんは、かつて1件だけでした。それ以外は兆候があるも、記憶障害の範疇でした。「失認」とは、物体を識別する能力が低下又は失われることです。失認の多くは行動において問題が生じます。簡単に言うと、日常使っていた道具の操作が出来なくなるなど、「失行」につながる症状になります。ひどいとズボンの履き方すら迷ってしまうようです。  相貌とは人の顔や表情を指しますので、顔を識別できないことになります。その”程度”ですが、新しく会った人を覚えられない、知人の顔を忘れるなどは、記憶障害と重なります。失認との区別ですが、家族の顔すら忘れる、「怒っているか、笑っているか」相手の表情が読み取れなくなるなど、極端なケースは相貌失認を疑います。      相貌失認を取り上げたドラマ、映画はいくつかあるようです。注目はその映像化で、障害者からどのように観えているのか、色々と工夫しています。先のキムタクのドラマでは、奥さんや実子の顔を含め、人の顔がすべて仮面に見えていました。実際、このように見えているのかどうか、障害者じゃないと分からないでしょう。ラジエーションハウスでは、顔全体、顔の一部にもやもやしたモザイクをかける映像処理でした。これですと、人の区別や表情の読み取りが困難で、視聴者にとって、障害者の視点がわかり易かったと思います。 続きを読む »

 業務日誌を11年も休まず続けていますと、相当な記事が蓄積されていることになります。昔の記事など、ほとんど目に触れることがないと高をくくっていますが、何かのきっかけでやたらとアクセスが集中する記事があります。もちろん、自らの交通事故や障害について調べている被害者さんの検索であれば、期待通りのアクセスになります。しかし、別の理由で他のHPに取り上げられた記事の場合、あるいはリンクが張られた場合、長期間に渡るアクセスに繋がり、しばらく拡散する傾向です。

 本日は、そのような根強い人気記事?を列挙します。注目頂くことは有難いのですが、残念なことに受任や仕事につながることはほとんどありません。

  1冊のメモ帳と相貌失認

 この記事はキムタクのドラマから引用、書いたものです。最近、一夜間に数十人からアクセスが集中しました。誰かが、ネット上で取り上げたのかと思います。書きっぱなしのブログですと、読んだ人からの書き込みができませんので、反応を探ることができません。キムタク関連? 記憶障害? メモ帳のメーカー?・・どのようなジャンルからの引きなのでしょうか?   リバーミード行動記憶検査 解説(改定版)

 非常にマニアックなこの記事も、長年に渡って満遍なくアクセスがあります。リバーミードは神経心理学検査の一つですから、恐らく医療系のHPから直リンされているものと思います。医療・医学に関する記事は間違ったことが書けないので、時々、不安になります。   排尿障害を段階的に検証します ① ...

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 セカンドシーズンの放送が始まりました。遅ればせながら、録画にて視聴しました。第1回は主人公の五十嵐放射線技師がアメリから帰り、甘春病院に復院から始まります。しかし、病院の院長は灰島院長に代わっており、その経営合理化路線から、遠隔読影(※)に切り替えた為、放射線科医の甘春先生はじめ、かつての技師チームのほとんどが他院へ異動していた状態でした。

※ 遠隔読影・・・CTやMRIなどの医療画像を、通信ネットワークを利用して専門医がいる施設へ送信し、読影・画像診断を行うシステムです。 遠隔読影の導入により、放射線科常勤医がいない病院に、専門医による精度の高い検査結果を迅速に取得できます。アメリカではかなり一般的で、日本では医療過疎地域で拡大しています。

 前院長の大森先生も甘春病院に医師として復帰、その圧力(何故か灰島院長は大森先生に弱い)?により、かつてのチームが再結集することで1話が終了しました。注目は2話です。

 今回の患者はてんかんで苦しむ陸上選手の少年(走太)です。投薬でてんかん発作に対処していましたが、発作の頻度増加から、例によって五十嵐技師が検査を強く訴えます。そこで、2つの検査が実施されます。SPECT検査とファンクショナルMRI(fMRI)です。   スペクト・・・高次脳機能障害の立証 10 ~ 画像:スペクト

fMRI・・・続きを読む »

 久々に会食です。基地の街、飛行機の離発着が忙しい所沢での病院同行を終えて、急いで東京に戻りました。お店は八丁堀が誇るビブグルマン(※)「レトノ」でワインとフレンチ。当日の予約含め、週末はほとんど席が取れない人気ビストロ店、ご近所ながらようやくの機会となりました。

※ ビブグルマン・・・あの☆☆☆で有名なミシュランが評価する、5000円以下で食事ができる、おすすめレストラン。ミシュランガイドにおける”安くてコスパのよいお店”との格付けです。

   ワインは南仏・ドイツが中心で、有名な銘柄ではありませんが、お店が誇る契約ワイナリーからコスパよく色々味わえます。スパークリングワインで乾杯の後は、シャルドネで前菜をつまみます。その後、赤はまずシラー、これは先月の送別会でも頂きましたが、ずっしり重いタンニンは相変わらずでした。続いてお肉に合わせてカベルネ・ソービニョンを空けました。最後に、レモンチェロ ディ カプリ(レモン漬けのブランデーのような)のショットを食後酒としました(シェフのサービス!)。

 料理は前菜からして一味工夫がありました。写真は鳥ムネ肉のカルパッチョとオードブル。定番の生ハムやサラミに加え、まろやかでほろ甘い人参のラペ、いちじくのジャムを載せたレバーパテをパンと一緒に口に運びます。どの料理も意外性がプラスされています。サーモンのサラダは糸状のポテト?がポイント、ターメリックの香りを帯びて、今までにない味わい。  続いて、鮨ネタにしてもいけそうなニシンのマリネ、刻みニンニクが効いたペンネ・アラビアータ。定番となる魚介のアヒージョはエビがぷりっぷり。 続きを読む »

 民間調査会社のブランド総合研究所による同順位発表、何かと話題ですね。群馬県の山本知事は群馬の下位評価にガチで怒って「法的手段も辞さない」とテレビに出ずっぱりです。巷のランキングのすべてに言えますが、確かに客観的データをどこまで公正・厳正にカウントしているか、やや不明なところがあります。 まぁ、ちょっとした遊びと思って、それ程真剣に受け取っていない人が大多数でしょう。山本知事は策士ですから、騒ぎを起こして、逆に県のアピールを計っているのかもしれません。

 毎年トップ3の北海道、沖縄、京都はあたり前すぎて、総じて上位県はどうでも良い印象です。このランキングで最も注目され、熱いのは何と言っても下位争いです。

 実家のある埼玉県も万年、下位をうろうろです。ところが怒っている埼玉県民を見たことがありません。むしろ、自虐ネタ満載の映画『翔んで埼玉』を観て大喝采です。故郷をディスられても平気、むしろ喜んでいる県民は、世界広しと言えど埼玉県民だけでしょう。心が広いのか、県民総マゾなのか・・。

 ランキング最下位の常連、茨城県は「伸びしろ日本一!」と、最下位を逆手に宣伝に余念がありません。それなら徹底的に毎年最下位が目立ちますが、下手に30~40位代に埋もれては目立ちません。つまり、ビリも個性、ブービー賞までは目立ちますが、毎年、中途半端な下位が一番気の毒に思います(鳥取、福井、佐賀、徳島あたり)。

 昨年は最下位だった栃木県、当時、漫才コンビのU字工事さんは、「最下位になった事より茨城に負けたことが悔しい」と嘆いていました。今年は茨城県に雪辱といったところでしょうか。ビリ県キャンペーンが効いたのか、昨年大躍進(47位⇒42位)の茨城県ですが、再び最下位へ・・実はビリの方が座り心地が良いのでは?。群馬県も2県に付き合うように40位代を抜けきらず。他県の人にとっては不思議でしょうが、北関東の栃木・群馬・茨城3県はお互いを意識、やたらと張り合っているのです。  

<最新2021年のランキング>

群馬県・山本知事、“魅力度”調査会社の反論は「説明になっていないと思う」 法的措置は「信憑性を考えてもらう選択肢の一つ」

 群馬県の山本一太知事は14日、「都道府県魅力度ランキング」で44位(去年40位)になったことに対して、法的措置を検討するなどと不快感を示していたことについて、あらためて会見で考えを述べた。

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 交通事故の被害者は当たり前に補償が受けられるわけではありません。

 加害者が必ずしも任意保険に加入しているわけではありません。およそ、走っている車の5台に1台は無保険です。    加害者が自賠責保険すら入っていないケースも稀にあります。    では、保険に入っていない人が、お財布を開いて治療費や慰謝料を払ってくれる確率は?・・極めて低いと覚悟するべきです。たいてい、「お金がない」か「俺は悪くない」と居直ります。  続きを読む »

 普通の道路で起きる交通事故だけではなく、構内事故の相談・受任も多い秋葉事務所です。

 フォークリフトの場合でも、構内のみならず一般道を走行するには自賠責保険の加入が必要です。つまり、自賠責があるなら私達の仕事になります。後の弁護士の賠償交渉の前に、後遺障害等級を固める準備ができるのです。

 足指の可動域制限が見逃されるのは、毎度のことです。さらに本件の場合、骨折後の骨変形と違い、軟部組織の腫脹では、14級を超えられないジレンマも抱えました。これら立証の基本は変わりませんが、前任弁護士の無策と、不完全な診断書の修正・追記に再三追われる結果となりました。

 とどめは、初回審査で画像の精査をしていないような判断が返ってきました。地区審査では、一々顧問医に画像を観せて意見を求めていないのでしょう。難しい案件になると、立証側に二度手間の負担を強いることになるのです。さらに、本件自賠責の担当者も意地悪、いえ、厳しかった。担当者によっては、もう少し融通利かせてくれるものですがねぇ。   初回審査(地区審査)の精度・・私達の苦労は絶えません  

14級9号・14級8号⇒11級9号:母趾基節骨+第5趾中足骨 骨折 異議申立(60代男性・東京都)

  【事案】

市場の構内を歩行中、後方よりフォークリフトの衝突を受け受傷したもの。転倒の際についた肘は肘頭骨折、車輪でひかれた右足は足甲部に圧挫創と醜状痕、小指側の中足骨の骨折と足の親指(母趾)の骨折となった。 続きを読む »

   難聴には「感音性」、「伝音性」、「混合性」、「機能性」があり、後遺障害診断書では、「機能性」以外の3つしか記載がありません。機能性は心因性とも呼ばれ、詐病も疑われます。

 

1,感音性難聴とは、内耳やそれよりも奥の中枢神経に障害がある場合に起こるとされています。特徴としては、高音域の音が聞こえにくくなったり、複数の音を一度に聞いたときに特定の音を聞き分けることが困難になります。主な原因としては先天性や老化、騒音によるもの、薬の副作用、頭部外傷、メニエール病などが考えられます。感音性難聴は治療によって回復することがあまりなく、補聴器を使用しても聴力を補うことは難しいとされています。   2,伝音性難聴とは、外耳や内耳が正常に機能しなくなり音が伝わりにくくなるものをいいます。中耳炎など主に内耳の疾患が原因とされていますが、耳小骨の奇形など先天的な原因も挙げられます。特徴としては、耳の閉塞感や通常の音が聞こえにくくなる(ただし、大きな音は聞こえることが多い)といった症状があります。伝音性難聴は手術や治療によって回復する可能性がありますし、補聴器などを使用すれば問題なく生活できる方もいらっしゃるようです。   3,この感音性と伝音性の要素を持ち合わせているのが混合性難聴です。    4,機能性難聴とは、器官に障害がないにもかかわらず、聞こえが悪くなるものをいいます。不安やストレス、自律神経の乱れなどが原因とされていますが、よく分かっていないのが現状です。一過性のものが多いですが、投薬などで経過をみるしかないといったところでしょうか。    頭部外傷や側頭骨骨折等による難聴はありますが、頚椎捻挫で発症したというご相談も稀にいただきます。立証は非常に厳しいですが、初期から一貫していることや数値、事故態様により認定される可能性を秘めておりますので、諦めずに耳鼻科の受診をお勧めします。

 

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 最終回にして、この傷病名がでてくるとは・・・    最終話で、うつ病で現場を退いた院長先生(ヒロイン甘春先生の父)が久々に病院にやってきました。元気がないのは当然ですが、めまいで倒れました(正確には起立性頭痛かな)。その症状を診て、主人公の五十嵐放射線技師(実は医師免許を持つ)は、アメリカで類似の患者を診た経験から、「低髄液圧症候群」を疑います。簡単に説明しますと、外傷性のショックなどで後頭部の硬膜から脳脊髄液が漏れ出して、様々な症状が起きる症例と説明されています。ドラマ同様、うつ病と誤診されやすいようです。ただし、実際にそんな症状が起きるのか懐疑的な医師も多いようです。

 その後、MRI、脳シンチ検査を実施して確定診断となります。そこまでは良かったのですが、急遽、手術となり、なんと執刀を買って出たのは娘の甘春先生です。術式はブラッドパッチ(※)、甘春先生は放射線科医です。普通、放射線科医は手術をしません。まして、やったこともないブラッドパッチを行うなどありえません。さらに、あろうことか、助手に付いた五十嵐技師が手術を行いました。それが医師法違反と大騒ぎになる展開です。まぁドラマなので突っ込みを入れても詮無きことですが・・。   ※ ブラッドパッチ療法=硬膜外自家血注入療法。・・・脊椎の硬膜外腔に患者さんの血液を注入して、硬膜外腔組織の癒着・器質化(要するに血が固まる)によって穴をふさぐ療法です。これで、脳脊髄液の漏出を止めるのです。血液は20~30cc採血し、造影剤を加えてレントゲン透視下で硬膜外に注入します。都内では山王病院が有名ですが、実施できる病院は増えて、全国的に伝搬した感があります。    注目は、何と言っても最後の傷病名「低髄液圧症候群」です。ラスボスはこれか・・。数年前、この傷病名は「脳脊髄液減少症(CSFH)」でした。交通事故の相談会にやってくる被害者さんの10人に1人が、この傷病名を名乗ったものです。それが、ここ数年ピタッといなくなりました。不思議です。傷病名にも流行りすたりがあるのでしょうか。

 むち打ち、頚椎捻挫から、頚部に神経症状が発症した場合、単なる捻挫では済まず、治療が長引きます。症状として、頚部痛や肩~手指にかけてのしびれ以外に、頭痛、めまい、ふらつき、耳鳴り、不眠、疲労感、睡眠障害、生理不順、なんだか調子が悪い・・状態が続きます。これらを総称して「不定愁訴」と言います。不定愁訴が続くと、患者さんは長引く症状に、自身の症状は何か別の傷病なのでは?と不安に陥ります。そこに登場するのが、「脳脊髄液減少症」です。  

脳髄液の漏れ? かつて、お話を聞いた脊椎の専門医や脳神経外科医は懐疑的でした

   しかしながら、まだ完全に解明しきれていない謎の症例でもあります。現状、以下の通り診断基準が固まっています。それなりに珍しい症例であるはずです。数十名の「脳脊髄液減少症」とされた被害者さんを見てきましたが、1人もこの基準を満たす人がいませんでした。ですから、「脳脊髄液減少症の疑い」が正しい診断になります。それでも、一部の病院が、疑いだけで診断書を乱発したと思っています。    詳しくは ⇒ 脳脊髄液減少症(CSFH) ...

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【事案】

市場の構内を歩行中、後方よりフォークリフトの衝突を受け受傷したもの。転倒の際についた肘は肘頭骨折、車輪でひかれた右足は足甲部に圧挫創と醜状痕、小指側の中足骨の骨折と足の親指(母趾)の骨折となった。 【問題点】

肘の回復は痛みを残すのみで良好であったが、足背背部(足甲)はその痛みはもちろん、腫大(腫れ)がひかず、足指も硬直気味で歩行に難儀をきたしていた。そして以下、問題だらけの状態で相談を受けた。

1、すでに後遺障害診断書は記載されていたが、案の定、足指の可動域は未計測で、足甲の腫れやなども不記載、これでは等級をいくつも取りこぼす。

2、足指の可動域を計測、健側(ケガをしていない方)と比べたところ、左右1/2も差がなく(1/2で用廃)、後遺障害の対象外。理由は健側が元々の外反母趾で可動域が制限されていた。

3、最も困窮している障害は、左右同じサイズの靴が履けなくなったほどの足甲の腫脹と痛み。しかし、過去の申請ではすべて14級9号止まり。軟部組織とはいえ、器質的変化とその残存は12級13号の対象ではないか?

4、先に受任していた弁護士が急遽退職から、宙ぶらりんの状態に。   これらの問題すべて、秋葉事務所ならクリアして見せます。引き継いだ弁護士と綿密に打ち合わせし、直ちに主治医と面談した。まず、足指の計測を追加頂き、”外反母趾の影響から日整会の標準値との比較すべき”と記述頂いた。

これらの診断書に足部を左右比較した写真とXP画像の打出しを添付、審査側にわかり易いように訴えかけた。醜状痕も別紙に図示頂き、写真も面談の手間をかけないよう、メジャーをあてた写真を添付した。

その他、困窮点を別紙にまとめ、障害の詳細を説明し尽くした。主治医の先生には大変な迷惑をお掛けしたものの、万全の体制で申請を行ったつもりだった。   ところが、母趾の機能障害は認めず非該当、小指の14級8号のみ。その他は醜状痕は14級5号、肘と足甲は14級9号止まり。これら併せて併合14級の結果に。   【立証ポイント】

初回審査の結果にやるせなさを感じるも再請求へ。提出する資料が限られる中、新しい医証の提出が必須の再請求であるところ、放射線科医に画像鑑定をかけた。母趾・基節骨の変形癒合と中足骨の癒合不良に関する鑑定、そして、足背部の腫脹に関する意見をまとめて頂いた。

提出後、医療照会がかかったようで、またしても主治医に負担をかけてしまった。それでも、待つこと3か月、今度は第5指に加えて母指も用廃が認められ、「1足の第1の足指を含み2以上の足指の用を廃したもの」として11級9号に届いた。

※ 併合の為、分離しています

(令和3年9月)   

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第9話:「肩関節亜脱臼による肩関節の動揺性をストレスXPで立証?」(秋葉が勝手につけかえたタイトル)  

 第9話も秋葉事務所の仕事と丸被りでした。前話で、転倒した甘春先生(本田つばさ さん)に対して、レントゲンに加え、頭部はCT検査、痛めた肩関節はMRI検査を行いました。その画像うを観た辻村先生(同僚の甘春先生に💗)は、MRIの矢状断から肩関節の亜脱臼と診断し、保存的治療で対処することを決めました。しかし、毎度のお約束で、五十嵐技師(子供の頃から甘春先生に💗)は、MRI画像からバンカート病変(※1)を疑い、ストレスXP(関節を引っ張って伸びた状態をレントゲンで撮る)もすべきではないか、その結果、損傷があれば(関節唇損傷・スラップ損傷※2)、肩関節の動揺性(関節が緩んでぐらぐらになってしまう)が後遺症として残らないよう、鏡視下手術をすべきと意見しました。それに対して辻村先生は、「技師が思いつきで言うな!(怒)」と拒否、読影判断をめぐる恋敵の対立となります(ヒロインの宿命ながら患者にとって迷惑な話)。   ※1 バンカート病変 ⇒ 肩関節 脱臼   ※2 関節唇損傷・スラップ損傷 ⇒ スラップとは関節唇の上部ことで、上腕骨が肩関節内で円滑に動くよう作用する軟骨です。これが、スポーツや事故での外力で、裂ける、剥がれる、あるいは骨ごと剥がれる(骨性バンカート病変)ことがあります。これらを総称してスラップ損傷と言います。肩関節脱臼の多くはバンカート脱臼かヒルサックス脱臼です。   ←関節唇(MRI・T1冠状断)

 結局、辻村先生はストレスXPをオーダー(撮影場面はなかったですが)、結果としてバンカート病変の診断から、関節鏡下手術(詳しく語られませんでしたが、手術場面から剥離した関節唇の縫合をしたと思われる)となりました。

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