【事案】

以前、12級13号を12級7号に変更させた案件です。(詳しくはクリック)

【問題点】

実態では12級を上回る後遺症です。その後も膝の回復は思わしくなく、依頼者様は大型トラック運転の仕事が事実上できなくなっていました。それでも自賠責の基準では10級に届かなかった。

これ以上の等級は数年後予想される「人工関節」への手術しかない。それから2年、その時はやって来た。

しかし、自賠責保険の時効3年はとっくに過ぎていた。

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【立証ポイント】

過去の経験から事故受傷と密接に関係する後遺症が新たに生じた場合、自賠責は時効を援用せず、審査・等級変更をしていただける。被害者依頼中の弁護士、相手の任意保険会社を抜きにして、秋葉事務所単独で戦うことに・・自賠責調査事務所に窮状を訴えた。

まず、主治医を2年ぶりに再訪。「またですか」と呆れ顔でしたが、再三の診断書の記載に協力いただけた。続いて、人工関節置換術を行った病院では術式を説明した後遺障害診断書を新たに記載頂く。決め手は事故受傷と人工関節の関連性・必要性の説明である。
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待つこと3ヶ月、自賠責はしっかり認めてくれた。事故から6年半、3度目の異議申立て、ついに正しい後遺障害等級を勝ち取った。

そして、本日、時効に気を揉んでいた弁護士にお返しした。後は時効中断状態の任意保険会社と交渉再開、10級の賠償額でしっかりかたをつけてもらうだけです。

(平成27年12月)