【事案】

原付バイクで走行中、前方車に隠れていた対向車が突然出てきたため、避けきれず衝突し、負傷した。直後から全身の痛み、神経症状に悩まされる。
 
【問題点】

事故から1年以上が経過してからの相談であり、味覚・嗅覚の検査については未実施であった。

 
【立証ポイント】

眼窩吹き抜け骨折しており、鼻副鼻腔手術を実施していたため、1年以上経過後の検査でも認定上問題ないと判断した。

検査先の紹介状を取り付け、T&Tオルファクトメーターを用いた検査を実施、検査結果を証拠として後遺障害診断書に記載していただいた。一部に嗅覚の低下がみられ、14級相当が認められた。なお、味覚はわずかに風味障害を感じさせたが、検査上、有意な数値とならず、等級認定には至らなかった。

(令和3年8月)

※ 併合の為、分離しています