長野県へは新幹線が便利です。かつては、夜行バスで一晩かけてスキー場へ行く事になりましたが、新幹線+バスで3時間もあれば、山奥でない限りOkです。
今回は、未湯であった戸倉上山田温泉を探索しました。温泉街は千曲川を挟んで西側です。老舗旅館から近代的なホテルが並びます。駅寄りの東側にも温泉が点在しています。こちらは公共施設やスーパー銭湯の構えで、住宅地に4軒ほどありました。今回は、両側から3軒を選びました。

長野県へは新幹線が便利です。かつては、夜行バスで一晩かけてスキー場へ行く事になりましたが、新幹線+バスで3時間もあれば、山奥でない限りOkです。
今回は、未湯であった戸倉上山田温泉を探索しました。温泉街は千曲川を挟んで西側です。老舗旅館から近代的なホテルが並びます。駅寄りの東側にも温泉が点在しています。こちらは公共施設やスーパー銭湯の構えで、住宅地に4軒ほどありました。今回は、両側から3軒を選びました。

15年前の記事を令和7年版にブラッシュアップします。事故の初期対応についての記事ですが、打つべき手を説明した内容です。
令和になっても、初期対応ができていない被害者さんが実に多いのです。すでに弁護士に相談中でも、です。 弊所の事故相談が単なる法律相談と違うこと、それは解決までのロードマップを示すことです。「法律的にはこうなります」など、被害者の疑問にお答えするだけで終わらず、解決までの手続きや作業を列挙、具体的に指示します。 典型的な例をお話します。ある相談者さんは自動車で通勤途上、交差点で出合い頭事故で首を痛めて、会社を休むことになりました。日給月給で、当面の生活費に困っています。そして「無料相談」にひかれ、先に弁護士の無料相談に電話しました。過失割合などの回答は頂いたものの、労災や健康保険の手続き、自動車保険の請求に話が及ぶと「それは各窓口で聞いて下さい」と回答です。
弁護士費用特約に入っていないので、弁護士はどうも委任契約を遠慮気味で、後遺障害等級が認定されるまで相談扱いのようです。つまり、様子見を決め込んでいるのです。本人の主張も、過失割合「20:80じゃ納得できない!」ばかりです。 この被害者さんが急ぎ打つべき手は・・・ 1、労災申請。治療費の圧縮を図ります。まず労災のメリットを最大活用します。 2、自身加入の傷害保険や共済、日額払いの搭乗者傷害保険など、取れるものは速やかに請求します。 3、主治医と面談し、初診時から頚部の神経症状について、症状の訴えが一貫しているか確認します。追ってMRIの実施。後の後遺障害認定に備えます。 4、労災又は相手保険会社へ休業損害の請求。労災から確保できれば、不足額の請求は最終的な賠償交渉に棚上げで良いと思います。まれに労災の休業給付で足りない40%ほどの休業損害金を、保険会社が並行して支払ってくれる場合もあります。 5、加害者側保険会社と物損の示談。弁護士の介入以前に、相手から有利な提示がきていれば飲みます。紛糾する場合は、弁護士に託し、最後の賠償交渉に棚上げでもよいと思います。 このように、前半戦から必要な作業があります。弁護士費用特約がなく、法律家に依頼したくても経済的に困難であれば、他の傷害保険や搭乗者傷害保険の部位・症状別定額払いを充てます。とくに、部位症状別払であれば、治療日数が5日以上になれば請求可能です。自身契約の保険会社に連絡し、即6万円の支払を受けられます。これを使って法律家への着手金に充当すればよいのです。
労災対応に切り替えたら、相手保険会社に労災切替の報告をします。労災治療は保険会社も歓迎するところで、今後の対応も和らぎます。相手保険会社にとっても、一括対応(治療費の支払手続き)をせずに済み、自由診療と違って安く上がりますのでメリットがあるのです。
通勤中ではなく、労災の対象外であれば、健康保険の適用も検討します。最終的に、全ての賠償額から自身の過失分20%が差っ引かれます。ならば、健保治療で治療費を半額にすれば、最終的な受取額が増える計算です。労災治療に同じく、相手保険会社もにとっても治療費が安く上がります。
物損は、相手が妥協的な割合を提示するなら、さっさと示談し、修理費を払わせます。渋い回答のままなら、最後の賠償交渉に棚上げ、弁護士に任せても良いと思います。実は、弁護士が交渉するよりも、被害者の粘り強い交渉によって、早期に解決を図りたい相手の物損担当が妥協してくることがあります。 後は、半年後の症状固定日に向けて、間違いのない後遺障害等級認定へまっしぐらです。この間、被害者は治療やリハビリに専念、すみやかに復職すべきです。これが戦略的なロードマップです。ほとんどの弁護士先生は後遺障害が認定されるまで動きません。全体的な流れを示すこともありません。質問すれば、場当たり的なアドバイスはしてくれますが、後遺障害の結果がでるまで待機が普通なのです。弁護士の仕事は最終的な賠償交渉だからです。
被害者自身も、いつまでも僅か数万円しか増減しない過失割合でだらだらもめていて、上記の手続きをしないとどうなるか・・・最大の賠償金となるであろう、後遺障害の立証が手遅れになってしまいます。
【事案】
交差点を原付バイクで直進中、対向右折車と衝突し、負傷した。直後から右肩の痛み、神経症状に悩まされる。

【問題点】
救急搬送された総合病院のみの通院となったが、普段の生活がリハビリであるという医師の指導により、リハビリ通院ができなかった。また、事故から1年で抜釘の予定だったが、仕事の都合により3ヶ月延期となってしまった。 【立証ポイント】
受傷初期からご相談を頂いていたため、症状の経過を把握することができていたことが大きかった。また、回復が非常に順調だったこともあり、早期の抜釘も検討したが、主治医が「執刀から1年」という基準を固持したため、医師の意向に沿って動くこととした。
プレート固定したため変形はなく、疼痛のみが残存したため、自覚症状を丁寧に医師に伝え、50日で14級9号の認定を受けることができた。医学の進歩により、鎖骨骨折は後遺障害と無縁なケガになりつつあるが、しっかりとしたプランを立てれば、まだ獲得可能であることが改めて実感できた案件であった。 (令和7年7月)
【事案】
自動車で信号待ち停止中、後続の大型車に追突された。前席まで潰れるような酷い損傷で、助手席に座っていれば死亡となったはず。
【問題点】
救急病院で第7頚椎 椎体骨折の診断名がついていたが、事故直後のCTやMRIでは判然としなかった。また、事故から1か月後に転院したリハビリ先のクリニックにて、第1胸椎椎体骨折の診断名が追加されたが、こちらも画像上明確とは言い難い。 【立証ポイント】
第5・6頚椎棘突起骨折は明らかであったが、椎体の骨折は判然としないため、椎体の変形障害を追いつつ、最悪、症状の一貫性による14級9号を睨み、治療実績を積んでいった。
症状固定前に再度CT検査を経てから、後遺障害診断書を依頼した。棘突起が遊離骨片化していることが分かったため、その状態を診断書に落とし込んで頂いた。自覚症状を丁寧に記載してもらい、事故車写真を添付し、いかに身体にダメージを受けたかを主張した。
診断書上、「第7頚椎と第1胸椎骨折は判然とせず」との記載に留まり、かつ ⑧脊柱の障害欄も未記載であるにも関わらず、なんと頚椎、胸椎それぞれ11級7号の判定。やはり、自賠責は診断書の内容より、画像から判断している。なお、遊離骨片化した第5・6棘突起骨折についての認定はなく、理由書にも記載がなかった。仮に14級が認定されたとしても、併合等級は変わらないので問題ないが、審査の対象外とは・・。 本件は、一歩間違えれば死亡事故になっていてもおかしくない衝突事案だったため、このような結果が出ても不思議ではないが、弊所では久々のサプライズ認定となった。 (令和7年7月)
鎖骨骨折・脱臼では、弊所は15年間無敗記録を更新中です(すべて等級認定)。
この15年、鎖骨骨折をみていますと、医学の進歩を実感します。折れた鎖骨を金属プレートで固定する術式が確立して以来、鎖骨変形での認定は減少傾向です。かつては、余程の骨折でない限り手術は選択されず、外側からぐるぐる巻きで固定していました。すると、骨折部が盛り上がって癒合、ややズレて癒合、結果として変形癒合の認定となりました。そのような変形癒合を防ぐために、手術での固定が必要なのです( ↓ レントゲン)。
そのプレート固定術も日進月歩、プレートの形状が向上しています。鎖骨のカーブに沿って曲がりを加えたもの、そのバリエーションが増えたと思います。鎖骨にジャストフィットすれば、きれいに接合しますし、仮骨形成で太くなることも防げます。治療上は良い事ですが、後の賠償問題として12級5号「鎖骨の変形」が認定されないことに繋がります。事実、本件を含めて鎖骨の変形癒合は減少していると思います。
それでも、骨折するほどの衝撃が加わった人体への破壊です。骨癒合が良好であっても、痛みや不具合は数年は残るものです。その後遺症について、丁寧に14級9号「神経症状」をつける仕事が望まれます。弊所の無敗記録、実は、この「せめて14級9号を抑える作業」に支えられていると言っても過言ではありません。
長年、自賠責保険の申請をしていますと、実感することですが・・後遺障害の審査機関である調査事務所は、診断書に書かれている事より、画像を重んじています。
医師の書く診断書、あってはならないことですが、よく間違っています。間違いとまでは言えずとも、画像の読影については、医師の見解が分かれることが珍しくありません。骨折状態や変形癒合の判定については、1次的には主治医の書く診断書になりますが、自賠責はその診断名や診断内容に左右されず、改めて独自の読影をします。自賠責の顧問医に画像を診せて判断しているはずです。
後遺障害を追うものとしては、画像を観ることがいかに重要かを思い知らされます。
ご本人は若く、回復が良かった事がなによりでした。
【事案】
自動車で信号待ち停止中、後続の大型車に追突された。前席まで潰れるような酷い損傷で、助手席に座っていれば死亡となったはず。

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【事案】
バイクで直進中、脇道から飛び出してきた自動車に衝突され、負傷。直後から頚部痛、右腕の痺れ等強烈な神経症状に悩まされる。 【問題点】
事故後4ヶ月の時点でご連絡を頂くが、対人担当者から事故後150日で一括対応終了を宣告されていた。急ぎ弁護士の介入によって1ヶ月延長交渉、なんとか6ヶ月の治療費確保はできた。
また、バイクでの事故だったにもかかわらず、救急搬送されておらず、物件事故扱いのままであった等、懸念材料はあったものの、14級認定を想定していたが、非該当の通知が届いた。 【立証ポイント】
症状固定後もリハビリを継続していたこともあり、初診時から直近時までも推移の書類を医師に依頼し、ご協力いただくことができた。しかし、多忙な病院のため、書類完成までにかなりの時間を要し、非該当通知から2ヶ月後にようやく再申請することができた。
本件は疑われているのか、全ての病院に医療照会がかけられたが、提出から2ヶ月半で14級9号認定の通知が届いた。事故直後に数回かかっただけの総合病院に、医療照会をかけたところで何が分かるのだろうか…と意見してしまいたくなるような事案であった。 (令和7年6月)
【事案】
自動車で信号のあるT字交差点を右折したところ、信号無視で侵入してきた自動車に衝突され、負傷した。直後から頚部痛、頭痛等、強烈な神経症状に悩まされる。 【問題点】
事故から約半年後にご相談を頂くが、既に治療費打ち切りの打診があったらしく、打切り日まで1週間しかなかった。また、詳細を聴取すると、MRI検査を受けていないことも発覚した。 【立証ポイント】
まずは急ぎ主治医の診察を受け、MRI検査の依頼をするよう説明した。なんとかMRIの紹介状を取得し、検査も一括対応中にできることとなり、対人担当者の治療費の許可も得ることができた。続いて、年末年始を挟んで病院同行、後遺障害診断書を依頼した。一度お世話になったことがある医師であったため、診断書の打合せ等は順調にいったが、支払いの面で病院窓口・対人担当者双方の意見に食い違いがあり、対応に苦慮した。
通院分の診断書に既往症とも捉えられるような記載がなされていたため、調査委事務所から医療照会が入り、審査期間に2ヶ月半も要したが、無事に14級9号認定となった。 (令和7年6月)
【事案】
自動車で信号待ち停止中、後続車に追突された勢いで、前方車両にも衝突した。直後から頚部痛等、強烈な神経症状に悩まされる。 【問題点】
事故直後に救急搬送された総合病院での診察後、整骨院での治療がメインとなった。また、受傷機転も小破に分類されるようなものであった。 【立証ポイント】
保険請求を見据えて、個人整形外科での治療をメインにするのか、現状のまま整骨院で治療するのか選択してもらうことから始まった。整形外科での治療をメインにするということなので、通いやすい整形外科をいくつかピックアップし、ご本人の決めた病院への紹介状を依頼する段取りを組んだ。
その後は通院回数の管理や症状の推移を聞き取り、然るべきタイミング(保険会社から半年間での治療費打切り宣告があったため、やむなく)で症状固定、後遺障害診断書を依頼した。
本件はどちらに転ぶか分からない申請だった。再申請を覚悟し、その準備も行っていたが、案に反し1ヶ月も経たずに14級9号が認定された。 (令和7年4月)
初回申請で14級が取れると思っていたところ、2度手間(異議申立)となったり、逆に異議申立てを覚悟も、初回で認定された件もあり。このように、骨折等、目に見える人体への破壊がない、打撲・捻挫、むち打ちの類の審査は予想を外しやすいものです。
審査において一定の基準があるものの、審査員によって分かれるものと思っています。これは邪推でしょうか?
まずまずの成果と思います
14級9号:頚椎捻挫(40代男性・山梨県)
14級9号:頚椎捻挫(50代女性・埼玉県)
非該当⇒14級9号:頚椎捻挫(40代男性・神奈川県)
あまり、原因調査の依頼はこないものですが、死亡など重大事故、事故状況が食い違う場合は、どうしても現場検証が必要です。本日は長野県へ出張、事故現場の実調、撮影を行いました。 ※ 原因調査とは、主に事故現場を実調、事故状況を調べることです。 事故現場の把握だけでしたら、グーグルマップのストリートビューで足ります。昔と違って、便利になったものです。また、警察の調査を経て送検後、刑事事件が終わっていれば、実況見分調書を取り寄せます。これで、事故状況は精密に分かります。後の交渉や裁判において、この実況見分調書を含む刑事記録が客観的な証拠になります。
それでも、事故状況によっては、違った視点で調べたい件もあります。刑事記録だけに頼らず、被害者側が自ら事故調査を実行することは重要です。刑事記録のような中立的な視点こそ証拠能力が高いとは言え、被害者側の視点から調べ、検証すべき事故があると思います。
弊所ではビデオをよく用います。写真より動画で観ると、事故のイメージが変わることが少なくありません。今回も、双方車両の進入角度、衝突までの視点の経過を明らかにすべく、同速度での動画撮影を試みました。
明日は祭日ですが、長野から事務所を経由、さらに千葉県へ自ら運転です。バスで行くには時間がかかる旭市まで・・慣れない運転が続いてクタクタです。
温泉宿を選ぶ際、その温泉地のシンボルとも言うべき古い老舗宿を優先しています。近代的な鉄筋コンクリートに再建された宿はひとまずパス、やはり江戸~昭和初期に建立された黒光りする木造建築こそ、急ぎ泊っておかなければなりません。 それらの歴史的建造物と言える宿は、いつ失われるかわかりません。理由として、宿の後継者問題が真っ先に挙がります。多くは、高齢のご夫婦がやっとのことで管理しています。いつまで存続するのかわかりません。当然ながら、修繕なども行き届きません。実際、朽ち果てて倒壊してしまった那須の宿、火災で失われた福島の宿もありました。残念ながら、ほとんどは再建されません。泊っておいてよかったと思います。
古い建造物こそ管理が大変で、その費用も膨大です。ある山形の宿は、雪下ろしで毎年100万円の経費と人力が必要です。運営・存続には村人全員の協力が欠かせないのです。そして、何より後継者がいない。幸いにして、常連客が交代で管理している宿が会津に存在します。このような例外を除き、多くは時代と共に消えゆく運命なのです。したがって、世界中のどこでも古宿を優先することになります。
素晴らしいのは外観だけではありません。増築を重ねた為に迷路のように上下左右に廊下が屈曲、あらゆる宿泊客を迷わすダンジョンと化しています。年期で磨かれた黒光りする板壁、不自然に傾斜している床や畳、なんでそこまで凝っているのか天井の意匠、職人の遊び心からか趣向を凝らした建具、今では使われなくなった木枠の窓(開け閉めがキツキツで大変)、いつの時代の物か?多種多様な置物にも一々怨念がこもっているようです。湯屋の造りでも、現代では再現不能なヒノキ造りや、謎のローマ風モザイクタイル、そして、この子は何代目か?代々続く猫・・これら言い尽くせないミステリーとサスペンス、そして、重厚な歴史とロマンを体感するには泊るしかないのです。
一方で、宿泊施設としては行き届かない点もあります。家族経営かつご近所さんのお手伝いだけでは、建物全体に掃除が行き届くことは稀です。人手が決定的に足りず、サービス面での不全は致し方ないところです。対策として、海外からのアルバイトさんを住み込みで勤務させている宿も増えました(いつか、私も住み込みで勤務したいものです)。このような古い宿を選ぶお客さんは、ある程度の覚悟をしているようです。逆に、清潔度、接客含めサービスの充実を求める方は避けると思います。まさに、客を選ぶ宿とも言えます。
行き届かないことの中でも、とりわけ問題視される事・・ノックも無しに仲居さんが部屋に入ってくることです。家族経営の民宿でさえ、ドアの前でノックか、「お湯を持ってきました」など声をかけて、こちらの返事を待ってからドアを開けるものです。何より、適度に放っておかれることが有難いのです。ところが、老舗宿の仲居さんにこそ、接客業の基本教育がなかったでは済まされない、人間性を疑う人が存在したものです。
バックパッカーをしていた秋葉は、海外ではドミトリー(集団の相部屋、鍵などなく出入り自由)に泊ることが多かったので、たいていの事は気になりません。些細なマナー違反など、一々気にしてはいませんが・・ある宿では、朝7:00にお茶の交換を日課としているのは分かりますが、寝ているのに勝手に入室して(ノック・声掛けなどなし)、茶器をカチャカチャ片付ける音で起こされました。眠い目をこすると、枕元に仲居さんです。朝食まで、まだ1時間はあります。幸せな二度寝中を叩き起こされるとなると・・さすがにイラっとします。接客教育などされていない昭和、いえ鍵のない相部屋が普通だった江戸時代から変わらぬ姿勢なのかもしれません。
また、山形のある宿では、男性の仲居さんが浴衣の代えを持ってきてくれたのは良いのですが、(ドア前にスリッパがあるので、在室はわかると思いますが)いきなりガチャガチャと鍵を解除しての入室です。こちらが、入室許可を返事する前に入ってきました。おそらく、昼間の不在中に浴衣を補充しようとして、鍵を持っていたのだと思います。急いでいるのでしょうが、私が女性でしたら犯罪成立です。近年は男女の差はありませんが・・。
おばあちゃんだから、悪気はないから、昔の風習のままだから、これらを「仕方ない」とは言えないと思います。あるボロ宿(失礼)の90歳現役の仲居さんは、普通に許可を求めてから入室します。返事がないと、ドアの前にそっと備品を置いてくれます。やはり、その仲居さんの人間性の問題です。許可なく入ってくる仲居さんは、思いやりやマナーのない、ダメな人なのだと思います。そして、やっとのことで経営してる古宿は、接客面について改善する気など、さらさらないと思います。
いくつかのデメリットを覚悟しつつも、貴重な歴史的構造物への逗留は捨てがたいものです。日本に限らず、どこでも常に、古い宿を目指してしまうのです。
↑ 写真は、栃木にある安政(江戸時代)に建てられた宿の廊下と階段。廊下は狭く迷路のよう、天井も低いのです。外国人は頭を何度もぶつけます。(上記とは無関係の宿です)
上野から特急ひたちに乗って1時間余り、水戸は近く感じます。先週の土浦は特急ではなく鈍行なので、同じく1時間程度かかるのです。
水戸駅に着く5分前、急な強風と豪雨で電車が止まりました。通り雨のようにすぐに去った嵐でした。この時間帯、関東各地で局地的豪雨があり、つくば市は竜巻に見舞われたそうです。駅から研修会場までに雨は止み、研修後は晴れていましたので、傘をさすことはなくすみました。
セミナーの内容は土浦に同じく、顔面醜状痕、鎖骨骨折、むち打ちの3つを取り上げました。後遺障害はそれなりの重傷ですから、そう頻繁に起こるものではありません。ただし、この3つは後遺障害が見逃されやすく、後遺症とまで思わずに申請すらしない方が相当数、水面下にいるのではないかと案ずるところです。
季節の変わり目は、異常気象が起きやすいものです。雨あがりの風が、急に涼しく感じられました。

水戸セミナーでは恒例の記念撮影、駅前の黄門さま。
ラシックス(サノフィ)
高血圧のほかむくみ対策にも
腎臓に作用して尿量を増やす、効果の高い利尿薬です。 腎臓内で塩分と水分の再吸収をおさえて、尿の量を増加させます。体内で細胞組織の液体と血液の圧力バランスが崩れて水分がたまったむくみの状態から余分な水分を輩出し改善することで、圧力のバランスが調整され血圧が降下します。
高血圧の治療をはじめ、むくみの治療に使用されることが多く、心臓病や腎臓病、肝臓病にともなうものや、月経前のむくみの改善にも処方されます。 ● 有効成分:フロセミド ● ジェネリック:フロセミド「NP」(ニプロファーマ)など。
プレミネント(MSD)
降圧&利尿の効果で血圧を降下させる
2種類の血圧を下げる成分を配合した薬です。1つは血圧を上げる体内物質をおさえる作用があります。それによって血管が広がり、体内の水分や電解質の濃度が調節されて血圧が降下。もう1つの成分は、体の余分な水分と塩分を輩出して血圧を下げます。
これらの2つの成分が一緒に作用することで、効果が高まり十分に血圧が下がるようになるでしょう。また、心臓や腎臓への負担が軽くなる効果もあります。尿量が増えるので、多尿や頻尿に注意しましょう。 ● 有効成分:ロサルタン、ヒドロクロロチアジド ● ジェネリック:・ロサルヒド配合錠LD「AA」(あすか製薬)など。 ※ジェネリック品は「LD」のみ。
レニベース(MSD)
安全性が高くジェネリック品も多数
血圧を上げるアンジオテンシンⅡという物質をつくらないようにして血圧を下げる薬です。このような薬は、ACE阻害薬と呼ばれています。主に高血圧症の治療に使用されており、病状によっては心臓病や、腎硬化症にも有効とされています。
安全性が高く、心不全や糖尿病のある人に向く薬です。血糖、尿酸、脂質などに影響を与えないので、年齢を問わず使うことができます。血圧を下げる薬や利尿作用のある薬と併用されることが多い薬です。 ● 有効成分:エナラプリル ● ジェネリック:エナラプリルマレイン酸塩「サワイ」(沢井製薬)など。
テーマは、「決して見逃してならない後遺障害3選」。顔面醜状痕、鎖骨骨折、むち打ちから3問出題、弁護士の解説を加えました。セミナー会場は雨の日も安心の駅直結です。
とくに、参加された損保代理店の方で、ちょうどご自身が転倒して肩鎖関節を脱臼し、その脱臼部分が出っ張っているとのことです。傷害保険に加入しており、通院などの保険金は受け取っているものの、後遺障害の申請をしていないそうです。早速、後遺障害診断書を記載頂き、鎖骨の写真を添えて提出するよう指示しました。死亡保険金額が1000万円なので、おそらく12級5号の認定から、その10%である100万円が支払われるはずです。
前回 👉 妊婦の死亡事故 、胎児への罪
「妊婦の死亡事故」に関する記事に、追補する必要を感じましたので、以下、任意保険の面から続けます。
(1)事故による、胎児の流産・死産、中絶の場合
お母さんに対して、通常の慰謝料に表のように加算されます。これは人身傷害保険の規定ですが、この金額を基準として、対人賠償でも考慮されているはずです。その他、傷害保険に同様の規定は、各社・保険によってまちまちです。
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ミカムロ(日本ベーリンガーインゲルハイム)
長時間、作用する新しいタイプの配合剤
血圧を上げる体内物質をおさえる作用のある成分と、体の血管を広げて血流が流れる際の抵抗を減らし血圧を下げる成分の2種類の有効成分からできている薬です。2つの成分が同時に作用することで、血圧が下がる効果が高まります。また、心臓の収縮をおさえて休ませる働きなどもあり、心臓や腎臓の負担も軽くなります。
この薬は、2つの有効成分の配合バラナンスが異なる「AP錠」と「BP錠」の2種類が用意されています。 ● 有効成分:テルミサルタン、アムロジピン ● ジェネリック:テラムロ 各社から後発薬が発売されています。
ブロプレス(武田薬品工業)
血圧を上げる成分をおさえ、血管を広げることで血圧を下げる
比較的新しいタイプの薬で、通称ARBと呼ばれる血圧治療主力薬です。心臓の収縮力を高め、細動脈を収縮して血圧を上昇させる体内物質をおさえる作用があります。それにより、体の血管が広がって血流がよくなり、体内の水分や電解質などの濃度が調整されて血圧が下がります。心臓や腎臓の負担も軽くなるでしょう。
主に高血圧症の治療薬として使用されていますが、症状によっては心不全などの心臓病や、腎硬化症などの腎臓病にも有効だと考えられています。緩やかに血圧を下げるので、初めて服用した時は、血圧が下がったと実感するまでに1~2週間ほどかかるかもしれません。車の運転や高所での危険な作業などを行う時は、注意が必要です。
また、これらの症状は徐々に慣れることが多いでしょう。血圧がなかなか下がらないからといって、自己判断で服用する薬を増量したり、服薬を中止したりしないで下さい。適正な血圧には年齢や性別などによって個人差がありますので、心配な場合は医師、または薬剤師に相談しましょう。 ● 有効成分:カンデサルタン ● ジェネリック:カンデサルタン「あすか」(あすか製薬)など