初めて入湯したのは2006年の12月ですから、もう20年近く経ちます。写真の通り、宿泊棟が半壊したまま、日帰り入浴のみで続けていた那須の一軒宿です。2019年に閉鎖、廃湯されたそうです。


 
 入口を開けると老主人が受付をしています。数百円払って入湯します。物珍しさからくる遠客もいますが、地元の方が多い印象でした。写真の通り痛んでも改修する費用に窮しているのでしょう。そして、後継者問題も・・。まるで滅びゆく運命を受け入れているかのようです。

 老松温泉は有名な鹿の湯から直線で600mほどの距離です。同じ硫黄泉である鹿の湯は2.5phの酸性ですが、老松温泉は6.1phのアルカリ性です。2.5phは飲めませんが、ここは飲泉もできるのです。わずか600mでこうも泉質が違います。胃腸に良いらしく、ペットボトル持参で湯を持ち帰る人もいました。
 
 こうして、伝統ある温泉宿が次々と失われていく・・早めに行っておかなければならないのです。